今日は10時ごろ外へ出かけ、本屋へ。
本日発売の漫画、柴田ヨクサル『エアマスター』24巻と、
以前薦められた小説、有栖川有栖『月光ゲーム』を購入。
エアマスターは、アニメ化された時から買い続けているが、
最近の展開は、残念ながらあまり面白くない。
何故かというと、主人公の相川摩季も、
ラスボス級の渺茫(びょうぼう)も、
はるか人間を超えた存在になって、感情が乏しいからだ。
以前までのエアマスターの魅力的な登場人物は、
大なり小なり、己の持つ限りの維持と感情とで戦っていた。
その感情の、限界ギリギリをぶっ飛ばす形で描いていたから
エアマスターも、氏の前作『谷仮面』も
楽しく、そして熱狂的に読めたのだと思う。
『谷仮面』は、それこそ大気圏突破するぐらいの愛で
物語を締めくくっていたが、『エアマスター』では
一体どうするつもりなのだろう。
なんだかんだ言って、楽しみにしているのである。
続いて『月光ゲーム』を50ページちょいまで読んだ。
プロローグの構成と物語への吸引力が良い感じ。
読み始めこそ火山爆発の恐れ、そして爆発が始まり、
ヒロインらしく描かれる女性と、彼女を見失い、慌てる
主人公の心の動き。
一連から、自然災害を題材にした小説にも見える。
だけど、最後の一行に『これはミステリ!』という
断固とした作者の言葉が聞こえてくるような気がした。
物語の冒頭としては、なかなかひきつけられる。
研修中に読んで、その臨場感を味わおうと企んでいたけど、
このまま読み終わったらどうしましょう。
余話として。
たまに立ち寄って読んでいる、
ほぼ日刊イトイ新聞で、
新潮文庫のささやかな秘密。というコーナーが始まった。
1回目は新潮文庫のカバーの色の約束事などが語られている。
読書好きな人、新潮文庫が好きな人は必見。