やまかブログ

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【漫画】ゴールデンカムイ(9) (野田 サトル/集英社)

2016年11月20日 11時07分06秒 | 漫画
 マンガ大賞2016 大賞、このマンガがすごい! 2016 オトコ編 2位 と輝かしい記録(作者本人は『このマンガがすごい!』 でダンジョン飯に負けたのが気に入らないと言っていたのが印象的だが)にも関わらず、累計 270万部と帯に書かれているのを見て、あれっ? 少なくない? と思いました。思いましたので思い出したようにブログに感想を書く。何ヶ月ぶり?


 表紙からして脱獄王、白石全開! 作中屈指のイジられキャラの名に恥じず、表紙と背表紙で表情が異なる芸の細かさよ。カバーを外すとアシリパ(リは小さい“リ”)さんに成り代わってのファッション図解。

○第81話 隠滅

 江渡貝邸にて杉元と土方の接触。
 土方の言動でアシリパさんの重要性に感づく尾形の抜け目なさ。主要キャラに混じって隙あらば彼らを出し抜こうとするサブキャラという構図。キャラ作りの上手さ。
 緊張感がみなぎるやり取りの中、腹の音を鳴らし続けるアシリパさんに根負けする形で奇妙なお食事会が開催。最後の晩餐のパロディであの人はこの人の位置という。
 複製される刺青人皮の判別方法に贋作師の熊岸長庵という人物の名が挙がる。
 そして第七師団の強襲へ。

○第82話 二階堂

 江渡貝邸攻防戦。耳を削がれた二階堂、今度は土方に足を切られ……と段々少なくされていく。作者酷い。
 脱出に成功した杉元一味と土方一味。追っ手をまくため二班に別れる。杉元、アシリパさん、牛山、尾形と戦力的に申し分ないメンバー。
 江渡貝邸炎上とともに慟哭する二階堂。いつか、いわゆる“ジャイアントキリング”を果たしそうな“溜め”があるようにも思う。

○第83話 恋占い

 杉元一行のグルメパート。食・脳ミソの洗礼を浴び、ギャグらされる牛山とギャグらされようとしない尾形と。
 土方一行は永倉や白石と合流。熊岸を知る白石の過去話へ……。

○第84話 獄中

 白石スペシャル仕様の巻の意味が明かされる、脱獄王の名は伊達じゃない! 回!
 熊岸との出会い。春画(エロ絵)を描いてもらうも、残念な仕上がりなシスターの絵に結局は自家発電、どころか恋をして監獄遍歴をすることになる白石。伝説の始まり。
 牢の鍵の作成と隠し場所。舌の裏? 尻の穴? 果たして……。

○第85話 恋路いくとせ

 白石脱獄伝説。クソまみれショーシャンク。
 恋い焦がれるシスターと邂逅する白石。残念絵のまんまというか、若干ホラーテイストというか、のっぺらぼうはここにもおったんや! な回。
 そして話は土方と永倉の邂逅へ……。

○第86話 昔の話をしよう

 永倉と土方の邂逅。“あの頃に戻って”の昔話。ビジュアルで魅せる上手さ。
 杉元一行はアイヌの村へ。小熊の檻に入っているのは育ちきってミッチミチに檻に詰まった……?

○第87話 お行儀

 杉元、アシリパさんの足跡(そくせき)を追う谷垣、インカラマッ(ラは小さい“ラ”!)組。そこへアイヌの少年チカパシも合流。家族のふりが出来ると言いチカパシを受け入れようとするインカラ姉さん。インカラ姉さんのオッパイに触るため家族設定わ、練り上げるチカパシ少年。チン○は練り上げなくてよろしいからっ。
 一方、杉元はアイヌのしきたりに則るよう新参の牛山や尾形にドヤる。含みのあるアシリパさんはオソマをしに外へ……。
 尾形、男達がアイヌではないと疑い始める。抜け目ない格好良さ。

○第88話 耳長お化けがやってくる

 ドラえもんの“Yロウ”みたいなアイヌの道具の使い方で判別しようとする杉元。まずは牛山がノリボケをかまし、次に村長へ。ゴールデンカムイ伝統のギャグらされるワールドに引きずり込まれる村長。この時点で答えは出たも同然だが、ギャグらされない尾形が道具の“ただしい使い方”をレクチャー。
 正体割れする、アイヌのふりした脱獄ヤクザにぶち切れる杉元。ギャグとバイオレンスの振り幅の大きさもゴールデンカムイワールドの特徴。中途半端にブレる奴は酷い目に遭うのもこの世界のルール。

○第89話 沈黙のコタン

 不死身の杉元無双。殺り漏らしはスナイパー尾形が仕留める。期待のチ○ポ先生こと牛山はバックドロップした拍子に熊の檻を破砕。あんた何やってんの。乱戦必死。
 村で偽札作りをさせられていた熊岸、乱戦の中、毒矢が刺さり……。

○第90話 芸術家

 何はともあれ、○ンポ先生(そのために○を使ったのか)VS熊とかいう状況的にも物語的にもどうでもいい頂上決戦。
 偽村長もまた刺青人皮の一人であった。
 毒矢に倒れる熊岸。贋作師、剥製屋……表舞台に出られない芸術家は一連の作品に共通した“こだわり”を入れるという。観た者の人生を変えるような本物を作りたかったと事切れる熊岸。
 熊岸の願いを知らず叶えた形の白石は、土方との内通が杉元にバレることを恐れ、土方一行から離脱しようとするが……。


 カッコ良い白石(という矛盾)に始まり、いつもの白石という鞘におさまった巻。
 一巻一巻に面白さてんこ盛りの濃密空間が詰まっていて、このマンガがすごい! ……いや、本当にすごい! みたいな『このマンガがすごい!』にランキングされた作品から本当に凄かった作品を検証して再度評価するランキングが出来て欲しいぐらいだ。また、売上的にも今一つ物足りないというか、もっと売れて良いはずの、メジャーになれるポテンシャル(生命がやや希薄に扱われ、かつグロ趣味があるという欠点もあるが)をはらんでいるとも思う。遅かれ早かれアニメ化なり実写化され、いわゆる“バカに見つかる”状態(それが売れるってことだ)になるだろうが。どちらかというと実写化の方が絵的に映える気はする。天才子役を生み出したいオトナ達の思惑にも合致するであろうし。勘の良い監督や演出家がいないとギャグパートが察しな出来になる危険性もあるけどね。才無き私は映画化→映画のCMがこんな風にやるんだろうな~っていうビジョンも見えてしまっているけどね。
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