連合赤軍も靖国も公開された年における原田眞人監督の総括。
“連赤の恐竜(でしたっけ?)”なんて表現もありましたが、スクープによってスター記者になった過去の栄光や、事件が群馬で起こったことに歓喜する新聞記者たちの姿が面白かった。なんだか『突入せよ!あさま山荘事件』を撮った原田監督を自虐的に描いているような気がしてならなかったし、古い体質と新興勢力との対立だとか、上下関係、ザイルで繋がった社内連携プレイなど、社会の縮図だな~などと感慨深いところも多かったです。
ほとんどが架空の新聞社である北関東新聞からの視点ではあるけど、多角的なとらえ方をしているし、庶民には日頃知り得ない新聞記者の実像にも迫ってくれたおかげで物語にのめり込むことができました。彼らの真摯な態度には賛美しているかのようでもあり、スクープ合戦をどことなく批判的に描いているようでもあり、偏ってないところもいい。中曽根と福田を均等に扱ったというエピソードもその表れなのかも。
気になったのは、自衛隊の美談をトップには載せない方針だったのに中曽根総理が靖国公式参拝することには否定的でないという曖昧さ。公正中立な立場と地元意識は相容れないものなのでしょうか。また、主人公悠木(堤真一)の出生の秘密や社長(山崎努)のセクハラ問題などが活かしきれてないような気がしました。
80年代というと、片桐機長の逆噴射とか、大韓航空機撃墜事件とか、そしてこの映画に登場する御巣鷹山日航機墜落事故と、印象に残る飛行機事故が多かった。原因究明のスクープがクライマックスになっているけど、23年経った現在でもはっきりしない。消防団の一人が「もっと早く来ていれば20人くらい助けられたのに」と語った台詞が忘れられなくなりそうだ・・・
★★★★・
<参考>
パチンカーズ・ハイ・・・パチンコの魔力にとりつかれ、負けても負けても大当たりを引くまで金をつっこんでしまう症状。βエンドルフィンの分泌によって金銭感覚さえも奪ってしまうのだ。
また、この症状に陥ると経済的打撃を受けるだけではなく、タバコの吸いすぎによってクモ膜下出血を引き起こす原因ともなります。頭の中でキュイン、キュインと鳴っているようなら要注意!
“連赤の恐竜(でしたっけ?)”なんて表現もありましたが、スクープによってスター記者になった過去の栄光や、事件が群馬で起こったことに歓喜する新聞記者たちの姿が面白かった。なんだか『突入せよ!あさま山荘事件』を撮った原田監督を自虐的に描いているような気がしてならなかったし、古い体質と新興勢力との対立だとか、上下関係、ザイルで繋がった社内連携プレイなど、社会の縮図だな~などと感慨深いところも多かったです。
ほとんどが架空の新聞社である北関東新聞からの視点ではあるけど、多角的なとらえ方をしているし、庶民には日頃知り得ない新聞記者の実像にも迫ってくれたおかげで物語にのめり込むことができました。彼らの真摯な態度には賛美しているかのようでもあり、スクープ合戦をどことなく批判的に描いているようでもあり、偏ってないところもいい。中曽根と福田を均等に扱ったというエピソードもその表れなのかも。
気になったのは、自衛隊の美談をトップには載せない方針だったのに中曽根総理が靖国公式参拝することには否定的でないという曖昧さ。公正中立な立場と地元意識は相容れないものなのでしょうか。また、主人公悠木(堤真一)の出生の秘密や社長(山崎努)のセクハラ問題などが活かしきれてないような気がしました。
80年代というと、片桐機長の逆噴射とか、大韓航空機撃墜事件とか、そしてこの映画に登場する御巣鷹山日航機墜落事故と、印象に残る飛行機事故が多かった。原因究明のスクープがクライマックスになっているけど、23年経った現在でもはっきりしない。消防団の一人が「もっと早く来ていれば20人くらい助けられたのに」と語った台詞が忘れられなくなりそうだ・・・
★★★★・
<参考>
パチンカーズ・ハイ・・・パチンコの魔力にとりつかれ、負けても負けても大当たりを引くまで金をつっこんでしまう症状。βエンドルフィンの分泌によって金銭感覚さえも奪ってしまうのだ。
また、この症状に陥ると経済的打撃を受けるだけではなく、タバコの吸いすぎによってクモ膜下出血を引き起こす原因ともなります。頭の中でキュイン、キュインと鳴っているようなら要注意!
あの頃10代の私はホラー映画よりニュース映像の方が
生々しくてキツかったです。
私も編集の仕事なので、ブンヤさんのリミット無い
状況(し・め・き・り)はイタイ程伝わる作品ですね。。
うはは、分る気がします(^^;
でも、私の場合は連荘しすぎて飽きたこともあるので、大丈夫ですよね(笑)
>「もっと早く来ていれば20人くらい助けられたのに」
責任問題から腰が重いのがお役所。で、時期を逸するのもお役所。この体質は未だに変っていませんね。
え~と私パチンコ全くしませんのでパチンカーズ・ハイになる事はないですね。
ただスタジアム・ハイ(野球やサッカースタジアムで試合が始まると絶叫し熱くなり周りを気にしない症状)にはなりますけれどね。
現実に起きた事件を題材にしただけに題材を絞って描いた方がよかったでしょうね。
セクハラ、同僚の瀕死、交通事故死って本当に必要だったのかな?販売部と上層部のやり取りで十分だった感じもします。
普段5が多い当Blogですが珍しく辛口4評価になった次第でした。
いろいろなことがあった80年代でした~(苦笑)
生かし切れていないエピソードが結構多かった気がします。
すごく色々と詰まった映画でしたね~。
販売部との押し合いは面白かったなぁ。
80年代のホラーといえば、怖いものより派手なものが多かったかもしれませんね。おっしゃる通り、現実のほうが辛い事件が多かったかもしれません。
編集のお仕事でしたか~俺は営業畑が多かったのですが、やっぱり納期に追われると大変。その中で冷静な判断力も持ち合わせなきゃいけないなんて、新聞記者にだけはなれそうもないkossyです・・・
>たいむ様
昔はパチンコ依存症なんてのも社会現象となってました。あれも80年代だったかな・・・勝ってるときに止めるのが正解ですね♪
全国紙と地方紙という違いもよく伝わってきたけど、官と民という対称も描いていたのかもしれませんね。なにかと大事件が起こると、対処しきれない辛さもあるんだろうけど・・・悲しすぎます。
>PGM21様
スタジアム・ハイですかぁ~~
俺はサッカーの生試合を観たことがないのでわからないけど、なんとなく伝わってきますよね。
たしかにセクハラ問題に関しては蛇足気味でしたね。同僚の死については520人の死と対称させてあるので意味があったかもしれませんが・・・
それにしても詰め込み過ぎ感がありましたね~
>えふ様
片桐機長の逆噴射・・・悲しい事件の一つではあったのに、当時はなぜだかギャグばかりに利用されてたんですよね。俺にとっては大韓航空機撃墜事件が一番悲しかったのですが・・・
>くう様
かなり長い作品なのに生かしきれてない・・・それだけ原作が濃厚な内容だったんですね~
俺は営業をやってた時期が長かっただけに、販売部の意見のほうがまともに思えてしまいました~
あの大惨事を思い出しました。
今も原因がはっきりしていないとは怖いですね。
普段目にする事のない新聞社の編集局の視点の映画でしたが良い作品だったと思います。
パチンカーズ・ハイ、良くわかります。私も昔はパチンコやってて財布が空になるまでやっていましたから(笑)。
この世界的にも有名な日本の飛行機事故に世界的に最も有名な日本の曲を歌った坂本九さんが乗ってらしたのですよねぇ、悲しい。「思い出す夏の日、ひとりぼっちの夜・・・・。」 しかし堤真一は素晴らしい。
新聞1部を巡っての部署内での対立や、他部署とのやり取りなど、報道という仕事の奥深さを味わった作品でした。
そして、あのような事故は二度と起こさないでほしいと改めて思いました。
あの大惨事。事件のあったとき、近く(と言っても山梨)にいたので、よく覚えています。なんでも異常な旋回をしている飛行機を目撃したという人もいましたし・・・
真実を追求する記者の世界。普段はわからないですもんね。その世界を学べただけでも心に残る映画でした。
パチンコ依存症という言葉が登場したのも80年代中盤だったでしょうか。メーカー側も人を狂わすような機種を作らないでもらいたいです(笑)
>エージ様
昭和の末期なのですね~
それにしても携帯電話さえあれば、もっと多くの命が救われただろうし、残念でたまらないです。
坂本九さんも乗っていたけど特別扱いされていなかったのも他の遺族への配慮があったんでしょうね。
事故で思い出してしまうのが川上慶子さん。タレントにしようとスカウト陣が動いていたことも腹立たしいニュースでした。
>FREE TIME様
報道の仕事。新聞社の中では営業は軽く扱われてるんだな~と、世の普通の会社とはえらく違いますよね。より大きな不幸を記事にできたほうが部署内で力を持つなんてのも何と皮肉なことか・・・