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Dear Friends ディアフレンズ

2007-02-05 16:26:14 | 映画2007
 ホタル、なんで死んでしもたん・・・

 21世紀最低の邦画だと考えている『DeepLove』のYOSHIの作品である。レビューサイトの点数をチェックしたおかげで、もしかすると感動できる映画なのかもしれないと、地雷を踏んでもいいという投げやりな気持ちでの鑑賞でした。しかし、案ずるより産むが易し。序盤でまず思ったのは「あ、映画になってる」でした。彼も若干大人になったのであろうか、映画は映画の専門家が作るべきだとして、YOSHIがクレジットされてるのは原作だけ。とは言っても、台詞などは不自然さがあるし、北川景子と佐々木麻緒以外の演技には疑問符が残ったりもします。

 これはもう北川景子のための映画。カリスマ素人モデル、クラブクイーンとしてもてはやされ、わがまま放題やりまん放題の主人公リナ役だ。ダンスシーン、病魔と闘うシーン、そしてラブホテルでのシーンでは身震いしてしまうほどの迫真の演技でした。さらに、ひょっとして抗がん剤の副作用である髪の毛が抜けた頭も・・・と思うほどリアルなヅラ!来年の日本アカデミー賞では新人賞とメイクアップ賞は確実だ・・・と、調べてみるとメイクアップ賞はありませんでした。

 「友達は利用するためにある」、「友達なんていらない」、とにかく“友達”という単語が100回くらい登場したんじゃないかと思えるほど強調していました。その“友達”という言葉が出てくる度にビクついていた観客の女子高生たち。大杉漣が登場したときには笑っていた彼女たちも友達攻撃によって涙腺が刺激されたのでしょうか、ズルズルと鼻をすすり始めます。男の観客はというと、「本心を見透かされたかもしれない」と感じるシーンがあるので、カップルで鑑賞される場合は注意が必要です。

 基本的には難病モノ。本筋は慣れている人にとって新鮮ではないのかもしれませんが、主人公の設定がかなり凄いので見てみる価値はあるかと思います。ただ、大人の映画ファンならば、「友達だろ?」などと強調するようなシーンがあれば、「こいつ裏切るだろうな」とか「騙そうとしてるんだろうな」とか展開を想像してしまいます。あくまでも、この映画は女子中高生向けだということを念頭に置かねばならなりません。

★★★・・
※ホタルは出てきません!

コメント (14)    この記事についてブログを書く
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14 コメント

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はじめまして♪ (まぼたま)
2007-02-05 19:13:54
はじめまして♪
時々こちらに寄らせて頂き、楽しく読ませてもらっております(^▽^)。

私は試写会で『Dear Friends』を観てきたのですが、
ほんと、kossyさんがいうように、
「北川景子のための映画」であり、若い子向きの映画って感じでした。
唯一、“ナマ北川”(舞台挨拶)はマジかわいかったです(笑)。

★トラバさせていただきます。
一瞬焦りました (祐。)
2007-02-05 19:15:27
劇場に入っていく人達が、中学生か高校生の女の子ばかりで、男が居ない。 一瞬、この映画を選択したのは間違いだったったのかと焦りました。
レディースディーに映画館に入った気分になりました。皆様の反応はまあまあでしたが、自分的には、本仮屋ユイカはミスキャストでした。北川景子は「間宮兄弟」の役がすきだったな。
それにしても、友達の彼氏のちょい借りは ありなのか。。
世代についていけない、自分が居ました。

映画は良かったですよ。難病物だけど、それ以上に友達というテーマが生きていました。
衝撃的な内容を書いてしまいましたが・・・ (PGM21)
2007-02-05 22:06:30
何時もお世話になっております。
当Blogでは相当衝撃的な内容を書きましたが、前半だけ観るとくだらんとなる映画だと思います。
「Deep Love」は私は鑑賞したので、あの映画を観てどうしてもっと自分を大切にしないのかという思い
が強かった映画でした。
ただあれを最低と感じるかは別問題で私自身は今の女子高生の中にある孤独と手段を知らない子が多いのだと痛感した自分がいました。
この映画での友達というのはある意味履き違えています。
私自身が友達不要論を唱えているので、友達は所詮時の付き合った人達で人生の付き合いをする人達じゃないというのが私の持論です。
ただこの映画では友達という言葉を使いながらも友達より大切な人がいる事を確り示したのがとても良かったです。
やはり人は痛い目に遭わないと解らない事は多いですからこういう子にはあれ位の痛みがなければ一生解らずに終わったかもしれません。
少なくても私はそう考えています。
私自身は友達よりも同志こそ本当に必要な人だと感じています。
 (kossy)
2007-02-06 00:55:50
>まぼたま様
はじめまして!
女子高校生が多かった~~です。
メンズデーだというのに男性客が二人だけ・・・
彼女たちは「友達」という言葉に餓えているのでしょうかね。
生景子だなんて、うらやましいです!(笑)

>祐。さま
俺もそういう状況を避けるためにメンズデーを選んだのに、なぜ女子高生だらけ??
俺も同じく本仮屋ちゃんはダメでした。「スウィングガールズ」のイメージが定着しているためか、それよりも演技がダメなのは一目瞭然。
「友達の彼氏のちょい借り」というのは肯定してるわけじゃないから、映画としてはアリなんでしょうけど、あの友達(?)の態度もうなづけますよね・・・

>PGM21様
いつも丁寧なコメントありがとうございます!
『DeepLove』に関しては原作やテレビ版は知らないのですが、映画はダメダメだと思います。学生が撮った自主制作映画よりも酷い出来だし、「売春してもいいからコンドームをしなさい」といった内容には納得できませんもん。
まぁ、今作ではYoshi自身が制作スタッフに加わってないようなので、まともな作りになっていてホッとしました。

「友達不要論」というのは納得もできます。
映画のリナがいう「利用する」という言葉は、ある意味的を射ている言葉だとも思うのです。実際、「友達だよ」と言い寄ってくる人はそうした思惑があることも多いだろうし、「無償の愛」のような利害関係が全くない友達関係がほんとの友達なんでしょう。
大人になるにつれて、友達という言葉の意味も変わってくると思いますが、10代の子達にとってはこの映画くらいの概念でいいと思います。大人向けの映画じゃないと思いますし・・・
やっぱり (かのん)
2007-02-06 11:50:37
やっぱり観に行かれたんですね(笑)。リナの髪の毛の抜け落ちた頭はホラー映画なみの迫力でしたが、そんなとこに力入れてどうすんの?って感じもなくはないです。

私はちょい借りよりも、エッチの現場を見られてあんなに堂々と振る舞っているリナに驚いてしまいました。自分はそんな経験ないからわかりませんが、経験した友達が言うにはまさに修羅場だったそうですヨ(笑)。

映画自体は決してつまらなかったわけではなく集中して観れたぶん粗もスゴク気になるという感じでした。
ホラー映画 (kossy)
2007-02-06 15:41:08
>かのん様
それに近いものがありましたね~
まぁカットとしては短かったのでギリギリセーフでした。

冒頭から修羅場になりそうでしたけど、ヒロコでしたっけ?あの寝取られた子は。あの子にしてもちょっとおかしいので、あまり気になりませんでしたけど、最初にドン引きさせる手法なんてたいしたものですよね。

まぁこの映画の粗を探せば、いくらでも見つかりますよね。俺は周りのすすり泣きという効果音もあって、結構悲しくなりました(笑)
若い子向け (こーいち)
2007-02-07 00:12:45
僕もイマイチ共感できませんでした。
そんなに悪い映画だとも思いませんでしたけど。
綺麗過ぎるというかある意味純粋な話なので中高生向きですね。
女子高生 (kossy)
2007-02-07 00:55:27
>こーいち様
人生経験を積むと「ともだち」という言葉に敏感になってしまいます。
若い子たちはどんどん友達を作ればいいと思いますけど、そうした純粋さを取り戻したい俺。
3点は高すぎたかな・・・(汗)
親の目で観てしまいました (なぎさ)
2007-02-07 14:49:06
kossyさん こんにちは!
地雷踏む覚悟で観るっていうの、よく分かります!
『DeepLove』は未観ながら、本作はそんな覚悟で参りました。
リナの抜けた髪はよくできてましたね。
かわいい子はどんなになっても、かわいいんだと思ってしまいました。
その反面、本仮谷ユイカちゃんの地味さが目立ちました。
地雷 (kossy)
2007-02-07 19:00:44
>なぎさ様
いやぁ~びびりました。
かなりの拡大公開だし、監督もYoshi本人じゃないし、そのあたりだけが俺に勇気を与えてくれました(笑)
それでも『ナースのお仕事』の監督だけに怖かったのですが・・・
子供の頃から王女様のような扱い。誕生パーティも凄かったですよね。昔よく見たアニメのシーンのよう・・・

ブログに載せてないけど、俺の『DeepLove』の感想
《 映画館から外へ出ると涙が溢れ出てきた。感動なんてものではない。どうしてこんな映画を観てしまったのだろうかと、自分が悲しくなってきたのだ。》
といった書き出しではじまってます・・・

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