streetgazer

遷延性意識障害の夫を見送った後の、私と息子の日常を書いています。

459日。311から三年目。

2014年03月11日 09時20分04秒 | 日記
日曜日の面会は、クリアな表情をしている日でした。
目の表情が全然違うんですよね。
でも一番違うのは、息子がいる時。
息子はなにもしないのに、そばに来ると本当に優しそうな表情で見るので、妬けるくらいです(笑)
私のことは忘れてても、息子のことは覚えてるんじゃないのかな~とか思います。

隣のベッドの方(まだ3、40代?)がしきりにあくびをするようになってきました。
手も時々動いているみたいです。
若いから、もしかして良くなる可能性が高いんじゃないかな~と思ってちょっとうらやましいです。

今日は東北の大震災から三年目の日。
うちはテレビはほとんどつけなくて一日中、J-waveがかかっているのですが、ここのところずっと震災の話題で、今日は特に一日中その話題。
なんだか辛くなってラジオを消してしまいました。
去年、一昨年は、そうでもなかったような…

後でシェアするビートたけしさんの記事でもおなじことを言っているのですが…
震災って大きな事件だけど、そこには一人ひとりがいろんな事情と背景で亡くなっていて、それぞれ大切に思っていた人たちがいて…
でも時々、ネット上には、すごくいいことを書いている風で、人々の気持ちを煽るような記事に、ショッキングな写真を組み合わせている人がいて。
人が亡くなっているところの写真とか、途上国の、いたましい姿のお子さんの写真とか。
もし私が当事者だったり、その人の家族だったら、そんな写真をネットで全世界の人に見てほしくないなと思うわけです。
震災の被害者である前に【一人の人】なんですよね。
その違いって、言葉で説明しても難しいので、なかなかわからないと思うのですが。

私も夫が倒れてからの写真をここやFacebookにアップしていますが、倒れる前の夫を知っている人がショックを受けない程度に、あまり変わっていない写真を上げているつもりです。
だから最近はほとんど写真を撮れないでいます。
あまりにも変わってしまったから…髪の毛も、気付いたら病院のほうで刈られていますし…

転院前、倒れてまだ一ヶ月経ってないころ、クリスマス・イブに、サンタさんに扮した病院関係者が病室を回り、カードを渡して家族と写真を撮るイベントがあったのですが、あの時は辛かったです…
まだそんなに夫はやつれてなかったし、目も開けていなかったけど、口には酸素吸入のための管が入っていたと思うし。
時々、口から血が出て、タオルが真っ赤に染まることもあった時期。
ちょうど夫の親族が来ていた日で、みんなで夫を囲んでいるのですが…私だけだったら、写真は撮ってもらわなかったと思います…
(息子は家で私の母と一緒に留守番していたので、写っていません)
それでも残っていたら、後で見たら懐かしいんでしょうか…?
先日、探しものをしていたら出てきたのですが、まだ見る気持ちはおきませんでした。

とりとめもなく書きましたが…
震災の日って、今後の災害を考えて生活を見直すいい機会でもあるんでしょうけど、イベントの日ではなく、まずたくさんの命が失われた命日のだから、亡くなった方を悼むのがまず最初にすることじゃないかなって思うんですよね…

ビートたけしが震災直後に語った「悲しみの本質と被害の重み」
http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20140311-00000000-pseven-ent

454日。

2014年03月06日 17時47分36秒 | 日記
↓1日に日記を書いたのに投稿ができていなかったようなので、記事2つアップしています。

今日は木曜日なのでいつもは面会する日なのですが、午後から学校へ行かなくてはいけないので、昨日、学校が四時間目までの息子をピックアップして面会へ。
雨もひどく降ってるし、日曜日までいいかなと思ったのですが、医療費控除のための【おむつ使用証明書】を書いてもらわないといけなかったので頑張って行きました。

夫と新しく入った方はそのままに、他のお二人は別の部屋に移ったようです。
夫は知らんぷりの日。眠いのもあるかもしれないけど、話しかけないでいるとそーっと薄く目を開けるので、誰かわからないので寝たふりをしてるのかな…
でも息子には反応があります(笑)

おむつ使用証明書…年度の途中で転院しているので、前の入院先での証明書もいるのかな?と疑問だったので、朝から区の介護保険課→税務署→前の入院先に電話。やはり必要とのことで、学校に行く前に寄ってお願いしてきたのですが、いつもそうなのですが、二週間かかりますと…
確定申告終わってしまうけど、仕方ないかと思いながら学校に向かっていると、電話から電話が。
「様式があるようなので、区役所でもらってきてもらえませんか」とのこと。
事前に病院に電話した時にそんな話は聞いていませんけど…

っていうかこの【おむつ使用証明書】ですが、自治体でインターネットでダウンロードできるところもあるんですよね。
病院や紙おむつメーカーでダウンロードできるところもあるようです。
今、我が家にはプリンターがないので、前回は区役所に申請手続するついでにもらってきたのですが、今回はコンビニでプリントアウトしなくては…
でも病院でダウンロードしておいてくれたらいいのに…と思わないでもないのですが。
無料なので仕方ないのかもしれませんけど。
転院する前にもらっておけばよかったなーと思います。

449日。

2014年03月01日 10時21分20秒 | 日記
ここのところ安定している夫。
左手がよく褥瘡になっているので、ワセリンを塗って綿を握らせています。

なにもなかったみたいに、ふらりと夫が帰ってこないかな~なんてたまに想像します。
「この部屋狭いね~!」とか言いながら帰ってくるところとか。

息子はもうかけがえのない存在だし、生まれてきてくれてよかったと思うのですが、夫はもしかしたら結婚しないほうが良かったのかな、もっと早くに離婚していたらよかったのかなと思います。
そうすると家で一人で倒れて、亡くなっていたかもしれないけど…でもそれはそれでいい人生だったのかも、なんて。
人としては、家庭を持って子供がいるというのは幸せなことかもしれませんが、夫は写真を撮るために生まれて来たような人だし、家庭をもたずに写真だけ撮って生きていたほうが、もっと世間に認められていたのかな、なんて思います。

夫は有名になりたかったわけではないと思います。でも作品をもっと認めて欲しい、写真を評価されたかったんじゃないのかなと。
元々真面目ですが、写真に関しては本当にストイックで、写真以外の仕事をする夫は想像できませんし、良くも悪くも写真しか頭にない人です。
だから私は一般的な【夫】を要求して、随分邪魔していたんじゃないかなと思います。
私は恵まれない結婚をしたと思っているけど、夫にとってもそうだったんじゃないかなと。

結婚する前、夫の知り合いのある女の子に「あなたたちすぐ別れるわよ」ってにこやかに言われて戸惑いましたが、でもあれは真実だったのかもなんて今は思います。
夫と結婚する相手としては、私は平凡な人間でした。
家を持って、犬を飼って、週末は家族でどこかに出かけるというような、ふつうの家庭を望んでいたので…

ところで今、求職活動をしています。
最近は求人に年齢制限が設けられていないんですね!まあ書いてないだけで実際はあると思いますが…
クラウドソーシング(在宅で仕事を受ける)も考えているのですが、そういうサイトを見ても、システムがよくわからなくて…(見積を出すとか)
一件、アルバイトの応募をして返事待ちですが、週3日勤務希望なので、無理かもしれません。
夫の面会や息子の関係もあるのですが、収入的にあまり稼いでしまうと、医療費が高くなってしまったり、区営住宅の所得制限などもあるので…

先日、応募したのはWEB制作の仕事ですが、スキルが必要ない仕事もまじめにやります!
インタビューのテープ起こし、テキスト入力、画像の加工や切り抜き、ちょっとしたイラストもPC上で描けますので、もしあればご用命ください!
宣伝でした(笑)