金原亭駒与志の世界

一天狗連の楽屋

口演録(4): 噺のウソ ~江戸期の裁判実務との違い

2014年07月16日 00時00分00秒 | 落語市民と法
 江戸時代のお裁きをする私たちのヒーローとして、大岡越前守や遠山左衛門尉の名裁きがありますね。書き物も残っていますし、ドラマにもなっています。しかし、これは現実の姿じゃァありません。後世の脚色です。

 江戸時代、お奉行が裁判の実質的審理をやっていたわけじゃないんだそうです。実際には、江戸幕府の高級官僚である与力のうち、訴訟を担当する「吟味方与力」がその審理を行ってました。

 町奉行は、最後の判決の時だけ立ち会うくらいで、形式的にしか関与していないんですね。幕末の佐久間ナニガシという与力は、その日記に「奉行と与力・同心は人形と人形遣いの関係にあり、名奉行と言われるのは人形遣いの与力・同心が奉行のために精勤した結果にすぎない」と書き残しています。

 現代では、裁判官が人形でもあり人形遣いでもあるので、このへんのところがかなり違っています。

(次回に続く)

落語との出会い(四)

2014年07月06日 00時00分00秒 | 中入り
 子供だから、もちろん難しい噺はわかりません。したがって、本格派の高座には鮮明な記憶がありません。

 今でも覚えているのは、インテリっぽい五代目つばめ、お婆さんの噺が面白かった五代目今輔、「綴方(つづりかた)狂室」の四代目痴楽、人気絶頂の林家三平、あやつり踊りの八代目助六、それに太陽の使者・円右。

 色物では、紙切りの二代目正楽、漫談の牧野周一、トリオ・シャンバロー、奇術のアダチ龍光、声帯模写の桜井長一郎に物真似の江戸家猫八。

 これら芸人たちがキラ星のごとく登場する寄席は、ブロードウェイ・ミュージカル以上に魅力的な世界でした。

(つづく)

絆チャリティー「駒与志落語会」(第4回)

2014年07月05日 12時00分00秒 | ご案内

絆チャリティーイベント金原亭駒与志落語会(第4回)

 月日: 平成26年9月6日(土)。
 時刻: 午後1時15分開場・受付、午後2時開演
 場所: 渋谷区地域交流センター新橋 地下1階「コミュニティーホール」
    (渋谷区恵比寿1-27-10 恵比寿駅徒歩10分)
 木戸銭: 1,000円(東日本こどもたち支援チャリティーイベント)
 出演: 金原亭駒与志金綱亭慶馬金綱亭夜楽金綱亭小夜楽鷺草亭桃介

 番組(予定)*:
    駒与志 「お楽しみ」
    桃 介 「片棒」     
    慶 馬 「厩火事」
     -中入り-
    夜 楽 「紙屑屋」     
    駒与志 「鹿政談」
    * 演目は当日変更になる場合がございます。

 参加方法:
 ① メール: info@kizuna-project.jp(件名に「0906参加申込」と明記の上、氏名・連絡先・参加人数を送信)、または、
 ② facebook:参加予定をクリック

 主催・お問合せ: NPO法人 絆プロジェクト2030 電話:03-5447-7629、FAX:03-3473-4570
 共催: 駒与志社中EBISU倶楽部
 協賛: 東京レスキューTEAM養成カレッジ


    皆様方のご来場を心よりお待ちしています