金原亭駒与志の世界

一天狗連の楽屋

三代目金馬 『藪入り』

2013年03月18日 00時00分00秒 | 昭和の名人

駒与志がすすめる昭和名人列伝(7)

【あらすじ】
 奉公に出て、初めての藪入りで帰った息子が、五円札を三枚も持っているので、親は「もしや悪いことでもしたのでは」と心配する。

【演者】
 三代目三遊亭金馬(さんゆうていきんば、1894年10月25日~1964年11月8日)。初代三遊亭圓歌門下。本名は加藤専太郎。東京市本所生まれ。出囃子は『本調子カッコ』。当初は落語協会、後に東宝に所属。


          三代目金馬「藪入り」



【一口メモ】
 三代目金馬にとっては、「居酒屋」と並ぶ十八番。親子の情愛が濃厚な人情噺の要素は、自らの奉公の経験が土台になっているといいます。

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先代馬生 『笠碁』

2013年02月18日 00時00分00秒 | 昭和の名人

駒与志がすすめる昭和名人列伝(6)

【あらすじ】
 待ったなしと決めて打った碁でつい待ったをしてしまい、それが原因で喧嘩別れした二人が、雨の三日も続くと碁敵が恋しくなる。

【演者】
 十代目金原亭馬生(きんげんていばしょう、1928年1月5日~1982年9月13日)。東京都渋谷笹塚出身。本名・美濃部 清。五代目古今亭志ん生の長男、三代目古今亭志ん朝の兄。出囃子は『鞍馬』、晩年は父の出囃子『一丁入り』に変えた。


          十代目馬生「笠碁」



【一口メモ】
 先代の得意ネタの一つ。もとは初代露の五郎兵衛作の上方落語。喧嘩しながらも離れられない人情の機微が鮮やかに描き出されています。当代馬生も口演しています。

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文楽 『明烏』

2013年01月18日 00時00分00秒 | 昭和の名人

駒与志がすすめる昭和名人列伝(5)

【あらすじ】
  「お稲荷さんへお籠もり」と騙されて、 吉原へ連れてこられた堅物の若旦那時次郎が、 仕方なく、花魁浦里と廓での夜を過ごす。

【演者】
 八代目桂文楽(かつらぶんらく、1892年(明治25年)11月3日~1971年(昭和46年)12月12日)。「黒門町の師匠」。本名・並河益義。


     八代目文楽「明烏」


【一口メモ】
 若旦那が登場する噺の代表作であり、文楽が若いころからの売り物でした。噺の中に登場人物が甘納豆を食べる場面があり、その芸の巧みさに客が釣りこまれて甘納豆を食べたくなるほどと言われました。明烏を寄席で高座にかけると、売店で売られていた甘納豆が売り切れたという逸話があります。
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圓生『品川心中』

2012年12月14日 00時00分00秒 | 昭和の名人

駒与志がすすめる昭和名人列伝(4)

【あらすじ】
  紋日を前にして金の工面が付かない宿場女郎おそめは心中を企て、貸本屋の金蔵を相手に選び、品川の海へ飛び込もうとする。

【演者】
 六代目三遊亭圓生(さんゆうてい・えんしょう。1900年(明治33年)9月3日~1979年(昭和54年)9月3日)。「柏木の圓生」。元は六代目橘家圓蔵。本名・山崎松尾。出囃子は『正札付』。継父・五代目圓生の師匠である四代目橘家圓蔵門下に入り、橘家圓童の芸名で子供義太夫から落語家に転向する。昭和の落語界を代表する名人の一人。


     六代目圓生「品川心中」


【一口メモ】
 三遊派に古くから伝わる郭噺(くるわばなし)の大ネタ。品川を舞台にした噺は意外に少なく、この「品川心中」のほかには「居残り佐平次」くらいでしょうか。ちなみに、昭和33年の松竹映画「幕末太陽伝」(川島雄三監督)は、幕末の品川の大見世・土蔵相模を舞台に、この噺と「居残り佐平次」「三枚起請」「お見立て」をアレンジした喜劇映画の傑作です。
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正蔵 『双蝶々』

2012年10月14日 00時00分00秒 | 昭和の名人

駒与志がすすめる昭和名人列伝(3)

【あらすじ】
  玄米問屋山崎屋の奉公人長吉はまめに働くが、盗みをしているのを見つかり、番頭権九郎と小僧定吉を殺して、お店を逃げ出す。

【演者】
 八代目林家正蔵(1895年5月16日 - 1982年1月29日)。東京府下荏原郡品川町(品川区)出身。本名・岡本義。最晩年に林家彦六を名乗る。出囃子は『菖蒲浴衣』。芝居噺や怪談噺を得意とし、正蔵の名を更に高めた。


     八代目正蔵「双蝶々」


【一口メモ】
 三遊亭圓朝作と言われています。かつては道具仕立てで演じられ、前半「小雀長吉」、後半「雪の子別れ」を合わせて、全編1時間半の長演。歌舞伎にも同じ題名の話がありますが、内容はまったく異なるものです。

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志ん生 『風呂敷』

2012年09月14日 00時00分00秒 | 昭和の名人

駒与志がすすめる昭和名人列伝(2)

【あらすじ】
 亭主の留守に信公が訪ねて来たので、お茶を入れて相手をしていると、亭主が酩酊して帰って来たので、慌てて男を押入へ隠す。

【演者】
 五代目古今亭志ん生(1890年(明治23年)6月28日 - 1973年(昭和48年)9月21日)。
明治後期から昭和期にかけて活躍。本名・美濃部 孝蔵。出囃子は『一丁入り』。昭和を代表する名人に数えられる。


     五代目志ん生「風呂敷」


【一口メモ】
 原話は安政2年(1855年)に刊行された『落噺笑種蒔』の一遍である「みそかを」。そのほかにも諸説あるが、真相は不明です。元は『艶笑落語(バレ噺)』でしたが、現在では単なるこっけい話となっています。

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小さん 『粗忽長屋』

2012年08月14日 00時00分00秒 | 昭和の名人

駒与志がすすめる昭和名人列伝(1)

【あらすじ】
 八五郎は浅草寺の仁王門を出たころで見た行き倒れを、同じ長屋の熊五郎だと思い込み、熊五郎を連れて死骸を引き取りに行く。

【演者】
 五代目柳家小さん(1915年(大正4年)1月2日 - 2002年(平成14年)5月16日)。長野県出身。本名・小林盛夫。出囃子は『序の舞』。1995年に落語家として初の人間国宝に認定された。


     五代目小さん「粗忽長屋」


【一口メモ】
 代々の小さんに受け継がれた噺。

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