心配していた事態が起こった。中国当局が釈放されてアメリカに渡っている、新疆ウイグル自治区の元「政治犯」で女性企業家であった。レビヤ・カディールさんの家族が経営している会社を強襲し、令状もなく、理由も言わず家族を逮捕、拘束しようとしたというのである。レビヤさんは釈放される前、当局から「お前の家族はワンタン(終りだよ。)」と脅されていた。
にもかかわらず、レビヤさんはアメリカ国内外メディアに対し中共政府によるウイグル抑圧、弾圧の実態を報告してきた。国際世論はこの共産主義チャイナの不当な政策をやめさせるべきである。この事件はロイター、ニューヨークタイムス他世界の50近いサイトで報道されている。
(ヒューマンライツウォッチ)中国公安当局は著名な中国のムスリムウイグル地域の人権活動の運動家たるレビヤ・カディール(Rebiya Kadeer)の家族及び同僚に対して、政治的に意図された思われる取締りを敢行した。ヒューマンライツウォッチは本日語った。
5月11日以来、西北の州たる新疆ウイグル自治区公安関係者はカディールの息子を逮捕しようと試み、殴打し、彼女の家族の同僚を拘束し、会社の事務所を急襲した。
カディールは1999年の8月、合衆国議会スタッフメンバーとの公的会合の間に逮捕された。彼女は3月17日に治療目的で保釈され合衆国に亡命している夫と合流するまで、8年の刑期のうち5年半の間を過した。彼女が監獄に入って追放されて以来、5人の新疆の子供たちは、首都ウルムチで彼女の大きな貿易会社である、カディール貿易センターを経営していた。
ヒューマンライツウォッチのアジアディレクターであるブラッド・アダムスは言う。「中国政府はレビヤ・カディールを何年も監獄に入れた後に追放させることに満足してはいなかったようだ。」「中国政府は彼女の事業を破壊し、子どもたちを沈黙させることによって彼女が残したかもしれないどんな財産も破滅させることを意図したかのように見える。」
カディール、彼女はウイグル人でこのトルコ語系の言語を話す800万人の人々の権利運動家でありつづけた。彼らウイグル人の古来よりの故郷は、原油が豊富に産出する中国西北部の新疆ウイグル自治区である。ウイグル人はこの10年にわたり120万以上の漢族移住者の到来が目の当たりにされる集中的な内国人口移入運動に直面して、彼らの文化の生き残りと伝統的生活様式をますます気遣っている。多くのウイグル人は現在許されているものより広範な自治を切望している。
カディールが監獄から釈放される何日か前、看守たちは彼女にもし彼女が海外のウイグル人と接触したり、「微妙な」情報を明らかにすれば、「事業と子供たちは終りだ」と警告した。彼女はこの警告をよく聞かず、ジャーナリストや政治家やウイグル人グループと話をした。
5月11日、警察は2人のカディール貿易センターの従業員を拘束した。ラジ・メメト(Ruzi Mamat)25才とアイシャム・ケリム(Aysham Kerim)34才、カディールの会社でおのおの秘書および取締役であった。目撃者によれば7ヶ月の幼児の母であるケリムは警察の車に髪をつかまれ引き立てられていった。メメトとケリムはウルムチの公安局第5部にいるという。
5月13日、警察は彼らの会社を急襲する際に2人をカディール貿易センターに戻した。警察はメメトとケリムを急襲の後再び連行した。
カディールの事務所を急襲の後、警察はカディールの息子、アブリキム・アブディリイム(Ablikim Abdiriyim)を逮捕しようと試みた。彼は20人の巡査から逮捕を免れ、出窓で警察の後を追って来た人々の中へ飛び出していった。1999年アブリキムは彼の母と同時に逮捕され、行政処分として2年の労働を通じての再教育を宣告された。
目撃者は言った、警察はアブリキムの友人のアーマッチャン・マムテリ(Ahmatchan Mamteli)を殴打し、彼がアブリキムの居場所を言うのを拒否した後、警察の車に連行していった。アーマッチャンは2時間後に、彼がレビヤ・カディールの家族と2度とつき合わず、会社の敷地の近くに行かないということを文書に署名した後釈放された。
警察は急襲を彼が撮影したビデオテープを押収した。
「このような高圧的な手法は独立した意見を沈黙させる為に使われ、本来の警察の仕事ではない。」アダムスは言う。「うまくいっている地域ビジネスを支援する代わりに、中国政府は彼らの政策から独立したどんなタイプの行動も破壊するのに熱心である。」
この急襲はカディール貿易センターが最近国営の中国銀行から受けた借り入れに関連しているものと思われる。警察は2人の銀行従業員を拘束していた、シューチャオシャンとカリーマという名の女性、彼らが貸し出しの経緯に関わっていた。
この急襲の目撃者によれば、100人の公安関係者が会社の外に集合し、他は捜索に従事していた。公安関係者は目撃者によると「手に入れることがで来たどんな紙切れ一枚でもかき集め、」15の大きなゴミバッグを一杯にした。
カディールの家族は借り入れに関わる不正をほのめかすことを拒否していた。家族の主張はこの借り入れは事業を経営するのに適当な、全ての法および規則を遵守して
いるというものである。
「この出来事は再び中国政府のウイグル人に対しての虐待的行為を表すものである。法の支配および宗教的少数者の権利の尊重に関する全ての美辞麗句にもかかわらずである。」アダムスは加えていった。
ヒューマンライツウォッチ
http://hrw.org/english/docs/2005/05/14/china10746.htm
ラビヤ・カーディル紹介サイト↓
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