■マラソンシューズのイノベーション
お正月の風物詩。箱根駅伝はなんと96回目。
青山学院大学が見事に復活優勝を果たしました。
しかも記録ラッシュ、区間賞ラッシュです。
その映像で皆さんお気づきのことが・・・ネットでも大いに話題になっていますね。
そう、ほとんどの選手といっていいくらい、多くの選手が「ナイキ」の
シューズを履いていました。
「ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」です。
これまでは、マラソンシューズは、上級者になればなるほど、
スピードランナーになればなるほど「薄底」というのが「常識」でした。
自分の脚力をしっかりと路面に伝達し、堅い路面からの反発を得るために。
厚い底では、せっかくの脚力、反発力が吸収されてしまうということですね。
シューズのテクノロジーはここでは置いておくとして
(興味がある方はナイキのHPや関連ページを読んでみてください)
とにかく、この意識の転換と、ここへきて一気にそれがユーザー層に浸透して
いったところがすごい。
青学の選手は全員がナイキの厚底シューズだったようで、
大会記録を大きく短縮する10時間45分23秒で総合優勝。
そのほかにも、多くの選手がナイキの厚底シューズでした。
青学のユニフォーム提供はそもそもアディダス。
翌日の記者会見や番組出演では、アディダスのウェアにあわせた
アディダスシューズで登場していました。
逆にこの配慮、大人の対応が、ナイキシューズの価値を
裏付けるような気がしますね。
前記事にも書いた通り、日常の努力、日常の鍛錬なくして、変わったシューズを
履いただけで好記録が出ることはありません。
しかし、これだけ違うのか~というのが関係者の正直な気持ちなのでは
ないでしょうか。
もちろん他のメーカーも対抗して厚底を次々に出しているわけですが、
実力のある選手が、先にナイキを履いちゃってるわけですから、
結果が出る、結果が出るから、そのシューズを続ける、こんな循環なのかな、
と思います。
■シェアが高まる、データがとれることで次の開発につながる
そしてナイキには実証データ、しかも一流選手、第一線の選手のデータが
手に入る。さらに、検証を重ね、開発に活かす。
他のメーカーも同様に厚底、カーボンプレート入りシューズを
続々発売することになりますが、今回の箱根での実績・信頼度でナイキの優位性が
しばらく続くのかも知れません。
マラソンで一番お金かけるアイテム、こだわるアイテムは、シューズです。
裸一貫、バットも、ラケットも、グローブも・・・何の道具も使わない、
体重制限もない、脚力勝負です。
もうシューズだけ研究する、といっても過言ではないくらいですよね。
陸王の世界です。
しかし今回は本当に結果がすごい。
今回の10区の区間賞=10人のうち、ナイキ以外はたった一人。
創価大学の10区、嶋津選手だけ(ミズノのプロトタイプだとか)。
あとは全員ナイキ!
全出走者210人中、なんと178人がナイキ。
シェアは85%!
ナイキの箱根駅伝でのシェアは前々回が28%、前回41%との記事も
ありましたので、さらに倍ということですね。
■大人気の箱根での浸透で、さらに市民ランナーにも。
今回の箱根で、高校駅伝でもさらに浸透するでしょう。
すでに直近12月の高校駅伝でも好記録続出でした。
いまや、市民ランナー、マラソン大会もナイキのシェアが急増です。
そもそも、箱根の前・・・
東京五輪のマラソン代表選考MGCでもほとんどがナイキ。
ニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗駅伝)もそう。区間賞全員ナイキ。
さらにMGCの前には・・・
東京マラソン、設楽選手の日本記録更新で1億円ゲットのときもナイキ。
その後の、シカゴマラソン、大迫選手のそれを上回る記録更新で1億円ゲット!
これもナイキ。
いまのマラソンの世界記録はエリウド・キプチョゲ選手の2時間1分39秒。
このキプチョゲ選手の意向を反映して開発してきたのがナイキの厚底。
ちなみに非公認ですが、2019年10月にこのキプチョゲ選手はフルマラソン42.195kmを
1時間59分40秒という驚愕のサブ2達成!!!
これもナイキのシューズです。
AIの進化がスゴイといいますが、シンプルな「シューズ」という履物でも
これだけの一気の進化、その余地があったと思うとすごいですね。。。
もちろん、これもキプチョゲ選手の桁違いの努力と適応力があってこそ。
そういった意味でのイノベーション。
あらゆるところで、その余地がまだまだ眠っているはずです。
てことは、ここまで精緻に研究していないビジネスの領域ならまだまだある。
気候変動や環境面でも、きっとまだまだある。
人間の知恵とテクノロジーで、持続可能な社会を。
今後もいろんな分野で変化が進行していくんでしょうね。
人間の前向きの可能性を信じて、もっと社会がよくなっていきますように。
お正月の風物詩。箱根駅伝はなんと96回目。
青山学院大学が見事に復活優勝を果たしました。
しかも記録ラッシュ、区間賞ラッシュです。
その映像で皆さんお気づきのことが・・・ネットでも大いに話題になっていますね。
そう、ほとんどの選手といっていいくらい、多くの選手が「ナイキ」の
シューズを履いていました。
「ナイキ ズームX ヴェイパーフライ ネクスト%」です。
これまでは、マラソンシューズは、上級者になればなるほど、
スピードランナーになればなるほど「薄底」というのが「常識」でした。
自分の脚力をしっかりと路面に伝達し、堅い路面からの反発を得るために。
厚い底では、せっかくの脚力、反発力が吸収されてしまうということですね。
シューズのテクノロジーはここでは置いておくとして
(興味がある方はナイキのHPや関連ページを読んでみてください)
とにかく、この意識の転換と、ここへきて一気にそれがユーザー層に浸透して
いったところがすごい。
青学の選手は全員がナイキの厚底シューズだったようで、
大会記録を大きく短縮する10時間45分23秒で総合優勝。
そのほかにも、多くの選手がナイキの厚底シューズでした。
青学のユニフォーム提供はそもそもアディダス。
翌日の記者会見や番組出演では、アディダスのウェアにあわせた
アディダスシューズで登場していました。
逆にこの配慮、大人の対応が、ナイキシューズの価値を
裏付けるような気がしますね。
前記事にも書いた通り、日常の努力、日常の鍛錬なくして、変わったシューズを
履いただけで好記録が出ることはありません。
しかし、これだけ違うのか~というのが関係者の正直な気持ちなのでは
ないでしょうか。
もちろん他のメーカーも対抗して厚底を次々に出しているわけですが、
実力のある選手が、先にナイキを履いちゃってるわけですから、
結果が出る、結果が出るから、そのシューズを続ける、こんな循環なのかな、
と思います。
■シェアが高まる、データがとれることで次の開発につながる
そしてナイキには実証データ、しかも一流選手、第一線の選手のデータが
手に入る。さらに、検証を重ね、開発に活かす。
他のメーカーも同様に厚底、カーボンプレート入りシューズを
続々発売することになりますが、今回の箱根での実績・信頼度でナイキの優位性が
しばらく続くのかも知れません。
マラソンで一番お金かけるアイテム、こだわるアイテムは、シューズです。
裸一貫、バットも、ラケットも、グローブも・・・何の道具も使わない、
体重制限もない、脚力勝負です。
もうシューズだけ研究する、といっても過言ではないくらいですよね。
陸王の世界です。
しかし今回は本当に結果がすごい。
今回の10区の区間賞=10人のうち、ナイキ以外はたった一人。
創価大学の10区、嶋津選手だけ(ミズノのプロトタイプだとか)。
あとは全員ナイキ!
全出走者210人中、なんと178人がナイキ。
シェアは85%!
ナイキの箱根駅伝でのシェアは前々回が28%、前回41%との記事も
ありましたので、さらに倍ということですね。
■大人気の箱根での浸透で、さらに市民ランナーにも。
今回の箱根で、高校駅伝でもさらに浸透するでしょう。
すでに直近12月の高校駅伝でも好記録続出でした。
いまや、市民ランナー、マラソン大会もナイキのシェアが急増です。
そもそも、箱根の前・・・
東京五輪のマラソン代表選考MGCでもほとんどがナイキ。
ニューイヤー駅伝(全日本実業団対抗駅伝)もそう。区間賞全員ナイキ。
さらにMGCの前には・・・
東京マラソン、設楽選手の日本記録更新で1億円ゲットのときもナイキ。
その後の、シカゴマラソン、大迫選手のそれを上回る記録更新で1億円ゲット!
これもナイキ。
いまのマラソンの世界記録はエリウド・キプチョゲ選手の2時間1分39秒。
このキプチョゲ選手の意向を反映して開発してきたのがナイキの厚底。
ちなみに非公認ですが、2019年10月にこのキプチョゲ選手はフルマラソン42.195kmを
1時間59分40秒という驚愕のサブ2達成!!!
これもナイキのシューズです。
AIの進化がスゴイといいますが、シンプルな「シューズ」という履物でも
これだけの一気の進化、その余地があったと思うとすごいですね。。。
もちろん、これもキプチョゲ選手の桁違いの努力と適応力があってこそ。
そういった意味でのイノベーション。
あらゆるところで、その余地がまだまだ眠っているはずです。
てことは、ここまで精緻に研究していないビジネスの領域ならまだまだある。
気候変動や環境面でも、きっとまだまだある。
人間の知恵とテクノロジーで、持続可能な社会を。
今後もいろんな分野で変化が進行していくんでしょうね。
人間の前向きの可能性を信じて、もっと社会がよくなっていきますように。