休日は風を切って

休日は自転車に乗って風を切って、そんな生活をずっと続けていけたらと思っています・・・

きょうの安達太良(川内村と天山文庫)

2015年11月13日 | 美術館・博物館・水族館・展示館

(2015.11.13 am6:48)

午前7時、わが家の玄関先温度計は2.5℃。寒い朝でした。安達太良はきれいに見えていますから、きょうもいい日になることでしょう。


(天山文庫「阿武隈民芸館」:福島県川内村)

きのう11月12日は、“ワイフ君”と夏井川渓谷方面にドライブした帰りに、川内村の“天山文庫”を訪ねてきました。到着すると、施設を管理をされている方がおられて、生憎ここ一月ぐらいは展示物の入れ替えのために閉館しているとのことでした。



天山文庫は、この地に心惹かれて毎年訪れるようになった詩人の草野心平と川内村の交流が縁となり、1960年に氏を名誉村民として任命した際、村から毎年木炭100俵を褒賞として贈られたおかえしとして蔵書3,000冊が村に寄贈されたことから、村民の方々や名だたる作家の方々の協力でこの地に誕生したのだそうです。



文庫の設計は、日本建築の権威である信建築設計事務所長山本勝巳。茅葺き屋根古民家風の建築で、周りの自然によく溶け込んでいますが、その姿はとてもモダンな感じがします。



草野心平命名の「十三夜の池」。『満月の夜は池の中の大石の上に蛙達が大勢集まって、酒を飲んだり誕生祭の歌を唄という・・・』


(天山文庫と樽文庫)



扁額の「天山」の文字は川端康成。



そして、天山文庫といえばもうひとつがこの“樽文庫”。



箍(たが)のまわった大きな樽(花春酒造の酒樽だったんですね)の中には、児童文学書が収蔵されていて、閲覧や貸し出しも自由なのだとか。



「天山文庫ということば」と「樽の写真」だけはセットで大分前から知っていたのです。ところが、いったい何処にあって、だれが何のために造ったものなのか。またどうして樽が文庫と関係するのか・・・全く分からなかったのです。川内村と天山文庫の関係を知ったのは、夏にいわきしフラワーセンターに行ったときでした。


(2015.6.6 草野心平生家:いわき市小川町上小川)

フラワーセンターからの帰りがけに『草野心平の生家』という案内板を見てそこに立ち寄った時だったのです。


(2015.6.6 草野心平生家)


(2015.6.6 草野心平生家)

それ以来、『天山文庫(川内村)』や『草野心平記念文学館(いわき市)』などにも行ってみたいと思っていたのでした。

★2016.1.28に『草野心平記念文学館』を訪ねてみました。記事はこちらからご覧いただけます。



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10 コメント

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すでに! (へばな)
2015-11-13 12:13:38
今日の事ですよね? もうすでにこのような素晴らしい「旅」をしてこられたのですか!
私なんか、今「朝食」が終わった所です(^^ゞ 
同じ24時間でも、kojiさんのような「時間の有効利用」を学ばねばなりませんね。

「天山文庫」いい雰囲気ですね~(^^)
でも、炭を100俵も送られた心平さんが使いきれたのか心配です(^_^;)
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“へばなさん” (koji)
2015-11-13 13:20:54
天山文庫にお伺いしたのは昨日でした。
きのうは、夏井川渓谷や鹿ノ又川渓谷の紅葉を見に行ったんです。その足で立ち寄らせていただきました。
蛙の詩人・草野新平。長いあいだ、天山文庫と樽で出来た小屋のつながりが分からずにいましたが、これでようやくスッキリしました。たしかに、木炭100表というのは大変な量ですが、木炭を暖房に使うと1表でどれぐらいもつんでしょうね。
天山文庫は現代の“贅”ですね。樽文庫は湿度の管理が難しいと思うのですが、除湿は梅雨の時期だけなんだとか。酒樽というのがいい雰囲気でした。
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茅葺 (玉井人ひろた)
2015-11-13 18:36:04
茅葺屋根の技術と材料の確保、大変そうですね
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“玉井人ひろたさん” (koji)
2015-11-13 21:24:43
茅葺き屋根が葺ける職人さんも今は少ないんでしょうね。文化財のような形でこれからも茅葺き屋根は存在し続けるでしょうから、茅葺き職人さんに仕事はなくなるどころか、引っ張りだこになるでしょうね。
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おはようございます! (ボギー)
2015-11-14 09:07:07
紅葉は浜通りまで進んでいってるのですね。
一度自走で行ってみたいところですが、それは来シーズンの楽しみにとっておきましょう。
最近この「草野心平記念館」で「新美南吉展」が開催されてましたね。
童話作家の新美南吉さんですが、彼の作風が好きで、よく読んでました。
「ごんぎつね」や「最後の胡弓ひき」など、ハッピーエンドにならない作品が多いですね。
自走で見に行こうと考えていたのですが、気が付いたら終わってしまいました。
また改めて読み直してみようと思いました。
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“ボギーさん” (koji)
2015-11-14 10:56:05
“ごんぎつね”はかわしそうなお話しだったでしょうか。ハッピーエンドじゃない作品はつらくてキライです。だって、世の中にはハッピーエンドじゃないことが溢れかえってていますからね。せめて、映画や読み物ぐらいは、後味が良くなくてはやるせないさ過ぎます。
いまは星新一のようですね。星新一のショートショートは大好きでしたから、本も随分買いあさりました。ということで、次はここへ伺おうと思っていたんです。
夏井川は遅すぎたようでした。やはり、今年の紅葉は1週間早いというのは間違いないようですね。
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ごんぎつね (ボギー)
2015-11-14 23:54:55
こんばんは、ごんは最後は撃たれて死んでしまうのです。
最初はいたずらをしてしまったので、自分なりに反省しての行為だったと思うのですが、
兵十にはそれが通じなかったのですね。
彼の作品は、このように可哀想なエンディングの話が多いのです。
ご本人は体が弱く若くして亡くなっていますが、
そういった面が作風に影響しているのかもしれません。
「新美南吉展」を見逃してしまったことが残念でなりません。
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“ボギーさん” (koji)
2015-11-15 01:41:04
ありがとうございます。
「ごんぎつね」いま読んでみました。一旦してしまった悪い行為は、どんなに償おうとしても、決して消し去ることはできないということでしょうか。少し勘違いして覚えていたようです。「手袋を買いに」という話も読んでみましたが、こちらのほうは、とても心温まるハッピーエンドのお話しでした。
『新美南吉記念館』というのが、愛知県にあるんですね。
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シラナンダ~~ (なでら男)
2015-11-15 05:01:06
こんなものがあったとは,...。まだまだ面白いところが沢山ありますね。
早くリタイアしたいですね。^^;
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“なでら男さん” (koji)
2015-11-15 06:06:33
全くそうなんですよ。県内でさえこのような場所がまだまだあると思われるのに、県外にまでわたったらとても時間が足りません。
「リタイヤしたら毎日なにするの?」なんて心配されていましたが、とても時間が足りないというのが実際のところです。
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