休日は風を切って

休日は自転車に乗って風を切って、そんな生活をずっと続けていけたらと思っています・・・

朝も早よから、みちのく自転車道・・・

2012年05月21日 | みちのく自転車道

(2012.5.20 am6:35 みちのく自転車道:須賀川市)

5月20日、きょうは日曜日。
せっかくの休日をより長く使う方法は、朝早くから行動を起こすことと見つけたり!



ということで、午前4時半に「みちのく自転車道:乙字ケ滝」へ向けて家を出て、まだ人気のない高倉(郡山市)の街中を走っています。



きょうはいつもと少しコースを変えて県道355号線(旧国道4号線)を南下しているんです。福島県農業総合センター越しにきょうの安達太良を一枚。



この県道355号線には以前立派な松並木がありました。今はマツクイムシにやられて次々と伐採され、残り少なくなってしまった松並木ですが、その昔、この奥州街道を人馬が行き来するのや、韋駄天の飛脚が走り過ぎるのや、はたまた参勤交代の長い行列が通って行くのも見ていたのかもしれませんね。





午前4時53分、安積山公園に到着。





『安積香山 影さへ見ゆる 山の井の 浅き心を わが思はなくに』

“そのむかし、葛城王(かつらぎのおおきみ)が陸奥(みちのく)國に遣わされたときに、国司のもてなしがなおざりであると、怒りを顔にだされた。酒食を設けても、あえて宴を楽しもうとしない。ここに以前采女として仕えていたみやびやかな娘がいた。左の手に酒の入った盃をささげ、右の手に水を持って、王のひざを打ってこの歌を詠んだ。そうすると、王の怒りの心が解きほぐれて、終日酒を楽しんだという。”
★こちらのブログが大変お詳しいです



ここには“花かつみ”が咲いていました。“花かつみ”とはヒメシャガのことで郡山市の花にもなっています。かの松尾芭蕉はここで、古今集に『みちのくの あさかのぬまの 花かつみ かつみる人に 恋ひやわたらん』と詠まれた“花かつみ”を探し歩いたと言われています。



ずいぶん道草を喰ってしまいました。ここ日和田町の繁華街を下ったところから左折してみちのく自転車道へ向かいます。



ようやく日が差してきました。朝日を受けた新幹線の陸橋をくぐります。



午前5時16分、阿武隈川にかかる磐越自動車道のところからみちのく自転車道へと乗り入れました。



川岸には沢山のカラシナが黄色い花を咲かせています。しかし残念ながら原発事故の放射能で汚染されていて食べることはできませんね。



みちのく自転車道の定点観測ポイントでビッグアイを一枚。



午前5時40分、みちのく自転車道にはもう沢山の散歩の方々がおいででした。



午前6時6分、須賀川市の“田んぼの中のクネクネ道”を走っています。



このシルエットは宇津峰山・・・。



そして、このシルエットは東山というんでしょうか・・・?



上流に小作田橋が見えてきました。ここから乙字ケ滝までは6キロといったところです。



午前6時35分、一面の菜の花の中を抜けて・・・乙字ケ滝までは3キロ弱といったところ。



午前7時29分、これがきょうの乙字ケ滝。ですが・・・このわずか2キロちょっとに1時間もかかってしまったのか。これにはちょっと理由があります。

途中で土手の草花を眺めていたときです。
「なにかいましたか?」
と川で釣りをしていた方から声をかけられました。
「いいえ、草花を見ていたんです」
すると釣りの方から
「そういえば、前にお会いしませんでしたか?」
と聞かれました。
「えっ、それじゃ以前にあの乙字橋のところでマウンテンバイクに乗った・・・」
「そうです。あなたはたしか那須からの帰りだとか・・・」
そういえば、数年前にそんなことがありました。そしてまたすっかり自転車談義になってしまったという訳です。
「またお会いしましょうね」



きょうもまた乙字ケ滝から鏡石を抜けて帰ろうと思っています。県立岩瀬農業高校のところでは生徒たちが丹精をこめて手入れしている牡丹の花が綺麗に咲いていました。



鏡石の街を抜けて、国道4号線を横切って・・・。



大桑原のつつじ園の様子をみて帰ろうと思いました。



あの建物は“JAすかがわ”の大型自動選果施設“きゅうりん館”。ほら、この下り坂をおもいっきり加速して行けば、惰性であの上り坂を一気に駆け上がれそうじゃありませんか。



結果は無理でしたが、午前8時13分、大桑原のつつじ園が見えてきました。



朝早くだというのに駐車場にはもう十数台の車がありました。



通り過ぎて振り返ると全体を眺めることがでしました。つつじはすでに盛りを過ぎているようでした。



『いわせ路サンロード』全長4.3キロの自転車道です。



道路は田んぼ仕事の泥で多少汚れていますが、とても気持ちがいいです。



県道55号線は前にも何度か通った道のはずですが、あんまりよく覚えていませんでした。



でも『舘ヶ岡の磨崖仏』で思い出しました。午前8時40分、きょうもちゃんと挨拶してきましたよ。







午前9時21分、ようやくここ片平町まで来ると安達太良が前方に見えてきました。



午前9時43分、郡山西部工業団地内の待池公園に到着。ここからはいつものナイトランコース後半戦のルートです。



午前10時10分、ようやく本宮市へ戻りました。集落の道端、ハナビシソウ(花菱草)が綺麗でした。



最高の自転車日和、午前10時20分安達太良の見える我が家付近まで戻りました。ホラ、きょうはまだまだこれからです。朝早くから行動を起こすと一日がとてつもなく長いんです。ああ、ホントに得した気分です!

本日の走行距離90.62 走行時間4:05 平均速度22.1 最高速度52.7



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4 コメント

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片平まで行って寄り道というのも (ケンヂ)
2012-05-22 16:47:35
すごい話です。感服仕りました。
そういうライドができればいいんですが…。度胸がなくて…。カミさんに言い出す…。
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“ケンヂさん” (koji)
2012-05-22 19:41:05
朝早く行動を起こすと、その日が2倍に使えることがわかりました。鏡石から片平の方に抜けたのは、時間からいってまたみちのく自転車道を引き返したら犬を連れた散歩の方々のジャマになるんじゃないかなと思ったからです。
ところで、この葛城王の墓は片平町の王宮伊豆神社にあるとのこと、今度行って見なくちゃね。
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朝早いと (楽山)
2012-05-22 20:41:13
一日が長いだけでなくて、写真のコントラストも変化するから、同じ自転車道でも表情が多彩になる気がします。
道が荒れてそうな気がしてみちのく自転車道を避けていたのですが、写真見ていたら走りたくなりました。
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“楽山さん” (koji)
2012-05-23 02:59:20
これからの時期だと午前3時半ごろから薄明るくなりますから、早い時間にもっと走れるようになりますね。“楽山さん”がおっしゃるとおり、走りながらだんだん変化していく空を眺めたり、だんだん活気づいてくる街中を観察したりと結構面白いことがあります。
みちのく自転車道はロードバイクで走り抜けるには少し酷かもしれませんね。わたしはみちのく自転車道にはMTBがお似合いだと思っていますよ。
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