koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

3/11 宇部定期開院

2017-04-01 | おもちゃ
3月度の、宇部おもちゃ病院定期開院です。

1件目、歩いて鳴く犬のぬいぐるみです。

これは、当日の来院者ではなく、保育園からの預かり物の様です。

リモコンのSWが付いてます。最初これを疑ったのですが、問題なさそう。
ぬいぐるみは、背中をほどいて、分解途中でした。
完全に脱がせて確認したところ、足の関節部にぬいぐるみの毛が絡まって動かなくなってるだけだったので、1回ネジ緩めて除去したところ、ちゃんと動くようになりました。
また絡まりそうな不安はありましたが、ぬいぐるみ着せ直して、背中をほどいた所を縫い戻して、終了としました。

2件目、雑誌「ちゃお」4月号の付録の掃除機「プリちぃ」です。

「月刊雑誌付録初の家電!」と話題になってて、実は、ウチの奥さんが「欲しい~」とちゃお買って、我が家にもあるのでした。(写真取り忘れたので、上の写真は我が家の物。)
「きっとおもちゃ病院に来るに違いない!」と思ってましたが、やはり来ました!

モーター線が片方外れてました。ハンダ付けして、ついでに中開けてグリスアップして終了。
(実は、ウチの奥さんも、組み立ての途中で線が外れて、ハンダ付けを頼まれました。)

3件目、レジスターです。

何個か一遍に持ち込まれて、「どれがいい?」と言われたので、一番簡単に違いないヤツを選んでしまいました。
「引き出しが引っ込まなくなった」との事。中開けたら、レゴの小さな部品が引っかかってて、取ったらちゃんと開け閉めできるようになりました。

4件目、遅めの来院だったので入院対応、いつものIWAYAの歩いて鳴く犬のぬいぐるみです。

後ろ足が倒れてる。これはいつもの「後ろ足の位置決め支点」の折損と思われました。「1時間コースですね。」
しかし、シッポが骨折してる!シッポの骨折は、接着剤の付きにくい材質でもあり、「これは2時間コースです。」
しかし…、入院対応でぬいぐるみ脱がせてみると、相当ボロボロに壊れてました…。

破損個所は計5ケ所。

①左前足のクランク付け根
②左側の前足と後ろ足を繋ぐリンクバー
③シッポ骨折
④いつも壊れる「後ろ足の位置決め支点」
⑤鳴き笛破損

①と②の破損は、下記。

①はかなり困難そう…。何とか直しても、強度が出るか心配。②は、スペース充分にあるので、当て板補修。

(写真は全部、エポキシで固定前の状態です。)
①は、折損したクランクの支点軸に0.9mmの穴を開けて、ゼムクリップの針金を足の方に沿わせて、エポキシで固定とします。
写真真ん中は③のシッポ骨折。同じく0.9mmの穴を4つ開けて、ゼムクリップの針金で押さえて(ホッチキスで2か所止めたような状態)、エポキシで固定。
写真右が②のリンクバー。瞬間接着剤で仮固定後、当て板をエポキシで固定。

④はいつもといっていいほど壊れる箇所。ここの修理用で買ってあるφ4mmのプラ棒を短く切って、φ1mmのクリップ針金で刺して固定。
⑤の鳴き笛は、かなり破れてて補修は不可能、トレーシングペーパーで作り直し。前回は、破れにくいようにと思って「蛇腹折り」してみたのですが、伸縮が吸収されて鳴きが弱くなったようだったので、今回は深く考えずに密閉で貼っただけにしました。

全箇所終了でぬいぐるみ着せ戻しですが、このタイプは、普通はシッポが曲げやすいプラスチックでできてて、ぐにゅっと曲げながら無理やりぬいぐるみを脱がせて、着せる時も曲げながら被せるのですが、針金+エポキシで固定してるので、補修後は曲げられなくなってしまいます。
シッポを外した状態でぬいぐるみを着せた後、お尻~シッポの途中まで縫い目を切って開いて、シッポの骨をセット。その後縫い戻します。
最後に、電池ボックス周りの布をホットボンドで固定して、終了です。
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