koheiのおもちゃ修理記録

宇部おもちゃ病院 毎月第2土曜日 13:00~16:00
宇部新天町の西の端、市民活動センターで開院してます。

6/29 鵜の島バザー出張開院

2014-07-12 | おもちゃ

6/29は、鵜の島の婦人会に呼ばれて、鵜の島ふれあいセンターでのバザーで出張開院でした。

対応は1個、いつもの「歩いて鳴く犬のぬいぐるみ」です。
20140629_dog
この子は、同じ子が3個目ですね。
とりあえず電池を確認すると、すっかりゼロ。新しい電池を入れてみたら、動きました。
が、ちょっとしたら「ガキガキッ」と不吉な音がして、ロックして動かなくなってしまいました。
(また、ちょっとしか動かなかったけど、鳴き笛が鳴らなかった気もする...)
しかたないので、脱がします。

いつもの通り、しっぽが邪魔で脱がせられないので、しっぽを切開して、カシメを削って、一旦しっぽを外してから、ぬいぐるみを脱がせます。

う~ん...よ~~~く見ると、あちこち折れてます。3箇所骨折です。高いところから落としたりしたのでしょうか。
①頭(鳴き笛)を動かすためのバー
②後ろ足のポジションを変える為のバーの支点
③首と頭蓋骨の接続部

まず、①「頭(鳴き笛)を動かすためのバー」ですが、パッキリ折れてます。繋ぐにはかなり細い部品です...
20140629_dog1
これは、繋ぐのはあきらめて、下の軸取り付け部分をアルミ板で作って、上の方と貼り付ける事にしました。(すみません、補修後の写真撮り忘れました。)

苦労してアルミ板削り出して、3cmくらいの部品作って、裏側に貼り付け。Φ0.55mmのSUS番線でくくった上、エポキシで固めました。
さて、組んで動かしてみると...足を動かすクランクが引っかかって、ちゃんと動きません...
上の写真、補強がカーブの外側だけに取ってあって、カーブの内側が薄く作ってるのには、意味があるんですね...
エポキシをカッターで削ったり、番線もヤスリで削ったりして、まだちょっとせるけど、何とか回るようになりました。

次は②「後ろ足のポジションを変える為のバーの支点」です。
補修後写真ですが、こんな場所。(真ん中らへんの黒い突起部分。)
20140629_dog2
ここに本来、4mmの軸が出てたのですが、中割・爪付きで、リンクの穴にはめてあったものが、中割の付け根で折れてしまって、再生しようがありません。
何かΦ4mmの物を探したところ、以前に買ったDMMのテスト棒の保護キャップがちょうど4mmで、切って使いました。ちょうど中空で、プラモデルの端材で丁度いい径の部分を使って、母材の方に穴あけて、突っ込みました。
そこそこの強度で復活できたと思います。

最後は③「首と頭蓋骨の接続部」です。
20140629_dog3
ここは付いてなくても一応機能しますが、鳴き笛が鳴る時に、顔が動かないという不具合になるので、一応つけることにしました。
本来は、頭蓋を真ん中で2分割して、挟み込んでるのですが、そこを付けただけじゃ多分強度が出ないと思うので、頭蓋を分割せずに、この状態でエポキシでくっ付けて盛って固定しました。

さてさて、苦労の末、3箇所全部直して、ぬいぐるみをかぶせる前に試運転、ぼちぼち良さそう。
でもって、まず足を被せてると、「パコッ」と左前足が前に倒れてしまいました。
「何故に~、こんなものかしら?」と思ったのですが、も1回試運転してみると、やはりちゃんと歩けません...しかたがないので、せっかく組んだ骨格を再度分解。
にゃんと、前足の位置決め支点になってるクランクを取り付けてる軸が折れてます。トホホ...
20140629_dog4
これは困難っす。とりあえず、以前「ばらしたくないなぁ」と思った、駆動部分解です。
20140629_dog5
ちょっと分かりにくいですが、一番左上のギアの端っこが折れてます。
小さいし、どうしたものかとだいぶ悩みましたが、中空なので、前述のプラモデルの端材を、リューターでくわえて丁度いい太さに削って、差し込み。折れた先端側は、上からネジ止めで、棒の突っ込み代が全然無いので、ネジの方を2mmぐらい削って、何とか突っ込み代を確保。

瞬間接着剤を塗って、軸突っ込んで、割れた部分を接着。
この後、何かして補強しようと悩んだんですが、いい補強が思いつかず、これで何とかもつことを期待して、補強無しとしました。

試運転したところ、ぼちぼちちゃんと動きましたが、最後に補修した軸端は、強度が大変不安です...これ以上は試運転すらしたくない感じです。
次からは、落とさないように。また、極力動きを拘束しないようにしてあげて欲しいです。

コメント (2)
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