奈良市北部・高の原の昆虫

奈良県と京都府の境の町、高の原周辺の昆虫を紹介します。
旅行や、でかけた先のお店や、日々の事などもつらつら。

シンジュサン3、残り3頭は?

2009年05月29日 | チョウ目ガ ヤママユ科
冬を越した4頭のシンジュサンのサナギの内、
先日、1頭がめでたく羽化しましたが、残り3頭の報告です。
 
 
2頭目、
5月26日の朝、羽化してるのを発見しました。
同日夜に、放しました。
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3頭目、
5月27日の朝に、羽化してるのを発見しました。
同日夜に、放しました。
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4頭目、
今朝見たら、新しい命が誕生していました。
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以上です。
また、シンジュサンを見つけたら、ぜひ飼育したいです。
 
 
 
 
ところで、上の写真の白いもの、
私はてっきり、寄生由来のブツと思っていたのですが、
シンジュサンの卵に、とてもよく似ています。

しかし成虫は、それぞれ全く別の日に羽化して、その日のうちに放しています。
飼育ケースの中で、成虫同士が出会う機会はなかったので、交尾はしてないはず。。
メスがネオテニーで、マユの中にいるメスとオスが交尾する種ならともかく、
シンジュサンはそういう種ではなかったですよねえ???
たしか、3日くらいかけて交尾をするんだっけ??

卵の観察を続けてみます。
 
 
 
同日追記

検索で、昆虫エクスプローラの中のコーナーがヒットしました。
やはり卵だそうです。でも、交尾していないなら無精卵で孵化はしないようです。
こういうこともあるんですね、ふ~む。

卵が産み付けられた4頭目は、まだ羽化していなくて、
こちらからは怪しい汁が垂れてきています。
卵とは無関係で、やっぱ寄生か、どこか異常があったのか。
 
 
 
5月30日追記

4頭目ですが、無事羽化しました。
マユから出ていた謎の汁は何だったんだろう?、
もうてっきりダメかと思っていました。
よかったよかった。これで4頭全て羽化したので終わりです。

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クスサン幼虫の続報がなかなか書けないのですが、
5月17日に6齢になって以来ずっと、むしゃむしゃ葉を食べ続け、
すっかり巨大化しています。
本日、1頭が葉に糸をかけはじめた気配があるのですが、
2本程かけたまま、眠に入っています。まぶしの出番が無いかも。




ヒメエグリバが、羽化しました

2009年05月21日 | チョウ目ガ ヤガ科
今朝、ヒメエグリバが羽化していました。

体長2センチ程のちっこいガです。
一応、枯れ葉に擬態をしているらしいです。

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顔です。
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タワシみたいな体毛ですね。
こういうタワシ細工ってありますよね。
成虫の好きな食べ物は、フルーツです。



シンジュサン2、羽化しました

2009年05月20日 | チョウ目ガ ヤママユ科
昨年11月20日から25日にかけて、
4頭のシンジュサン幼虫がマユを作りましたが、
それから半年後の昨夜、1頭が、羽化していました。

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夜9時前に、ふと玄関の飼育ケースを見ると、
シンジュサンが出て来ていました。
子どもと2人で「シンジュサン祭り」開催です。
 
 
顔です。
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もういっちょ、顔です。
目が大きくて可愛いです。
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こっち見てます。
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放します。
春型のせいか、自分の記憶にあるシンジュサンと比べて
「ちっこいな~」という感想です。
手は子どもの手です。
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別れ際に、最後の写真。
立派になりました。
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幼虫の日の姿です。
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クスサン幼虫、6齢になりました

2009年05月18日 | チョウ目ガ ヤママユ科
一昨々日から、クスサン幼虫があまり動かなくなったので、
「そろそろまた脱皮かな」と思っていました。
 
 
一昨日、昼頃に見たら、頭の皮が裂けてズレていたので、
「おっ、もう出て来るぞ」と、じ~っと待ってみました。

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しかし、待てども待てども、脱皮をしません。
あれれ、頭と胸の間がもう割れて見えてるのに、何で出てこないのだろう。

この日はとうとう、このまま動きがありませんでした。
不思議なものですね。普通、この状態になったらサッサと脱ぎそうなものなのです。
 
 
昨日、とうとう、1頭が脱皮を終えました。
脱皮不全になるかとヒヤヒヤしたのですが、これはこういうものなのかなあ??
脱皮予定の3頭が、どれも同じ状態でした。

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その後、他の2頭も脱皮を終えました。
 
 
脱皮の皮を撮ってみました。

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皮が走っています。
 
 
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こちらは座っています。
犬で言うと「待て」の姿勢です。
 
 
毛は、トップコート(長い毛)と、アンダーコート(短い毛)が生え分かれています。
長い毛は柔らかく、触っても平気ですが、短い毛は硬いです。
脱いだ皮を飼育ケースから出す時、指でギュッと摘んだら、短い毛が指に刺さってしまいました。
痛ててててて。
 
 
大きさは6~7センチ程になりました。
あと数日で蛹化でしょうか。
蛹化の為に用意したものがあります。

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特設の「まぶし」です。

マユを作る場所は、主に枝らしいのですが、
ウチでは長い枝をケースに入れてやることが出来ないので、
カイコがマユを作る時に使う「まぶし」なら、どうだろうと考えました。
でも虫ってたいてい、人間が用意してやったものは無視して、自力で工夫しますよね。
これも無駄になる予感アリです。


ナミアゲハ幼虫は、サザンクロスを食べるか?

2009年05月18日 | チョウ目チョウ アゲハチョウ科
以前から気になっていたのですが、
アゲハの幼虫は、ミカン科クロウェア属のサザンクロスを食べるのか、
実験してみました。
 
 
まず若齢幼虫をサザンクロスの茎に誘導。

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このサザンクロスは庭に植えて半年以上経つので、
もし農薬がかかっていても、もう大丈夫な時期かと思います。

幼虫がしがみついたサザンクロスを、瓶に立てたところ、

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あれれ、降りちゃいましたね。

上の幼虫は、もしかして脱皮前かな??
首の周りが白いことに、あとで写真を見て気付きました。ごめんなさい。

アゲハの幼虫が、サザンクロスを食べたという記述は、
インターネット上では見つからないので、
やっぱサザンクロスは食べないのでしょうかねえ(笑)。
もうちょっと続けてみます。

食べ盛りの終齢に、サザンクロスだけをやってみたら、
ちょっと齧ってみるくらいはするかもしれません。



あと、やりたい実験は、
『アゲハ幼虫の脱皮した皮を、
 脱皮後すぐ取り除き、
 幼虫が、「さて食べよう」と振り向いて、
 皮が無い事に気付いた時、
 どんなリアクションをするか』、です。


アベリアの花が咲いたら

2009年05月12日 | チョウ目ガ スズメガ科
アベリアの花が咲いたら、オオスカシバが羽化するというのは、
私と子どもの間での「常識」となっています。

昨日、今年初めてのオオスカシバを見ました。
「あれれ、アベリア、もう咲いた?」
我が家の庭のアベリアは、まだ咲いていませんでした。
歩道を歩いていると、ああほんとだ、ちらほら咲いていますね。
アベリアが咲き出したら、ウチのオオスカシバのサナギに
「アベリア、咲いたよ~」と教えてやるのです。

そして今朝、思った通り、オオスカシバが羽化していました。

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翅の粉を落とし終えてから、外に出してやると、
ブ~ンと大きな羽音で飛んで行きました。
オオスカシバってすごいですね、サナギの中からどうして、
アベリアが咲いたのが分かるのでしょう。

放した後に庭を見ると、昨日は咲いてなかったアベリアの花が
たったひとつだけ開いていました。
ほんと、すごいわ。


クスサン幼虫、5齢に

2009年05月09日 | チョウ目ガ ヤママユ科
昨日、クスサンの幼虫が、5齢に脱皮しました。

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ものすごい、もっさもさです。
毒はないので触ると、ふっわふわです。
あんまり触ってると、さすがに首を振って怒ります。
 
 
今日は、近所の公園の木に、テングチョウの幼虫やサナギを数体見つけました。
ウチのテングチョウとおぼしき幼虫は、やはりテングチョウでしたが、
どうやら寄生があるようです。
本日に前蛹になったのですが、その背に黒い点がくっきりと。。。

クスサンのタマゴのあったカエデを見に行きました。
自分がタマゴを30個採った後にも200個は木の幹にあったのですが、
カエデの葉に幼虫を発見する事は出来ませんでした。
孵化した後はありました。
みんなどうなってしまったのだろうね。

あんなにカエデの葉を食べる事を拒否していたから、
数頭は、手近のエノキかブナ系の木にでも移動出来た事を願います。


モンシロチョウの幼虫はどこ?クイズ

2009年05月08日 | チョウ目チョウ シロチョウ科
ハボタンがすっかり育ちきると、
種のサヤが、モンシロチョウの幼虫そっくりに見えます。

さて、モンシロチョウの幼虫はどこにいるでしょうか?
 
 
第一問
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第二問
Dscf4334
 
 
う~ん簡単すぎたでしょうか。


ナミアゲハ幼虫が終齢に

2009年05月06日 | チョウ目チョウ アゲハチョウ科
レモンの木についていた幼虫を、飼育ケースに入れていたのが、
今夜、脱皮して終齢になりました。

Photo

じ~っと見ていて飽きないですね、
今まで何回も見てきたのに、やはり飽きないです。
今は目の前で、脱皮した皮をパクパク食べています。
今夜はあと3頭が、終齢になると思われます。


ルリタテハの上前をはねる

2009年05月05日 | 食草・植物
今日は「こどもの日」なので、柏餅を作りました。
柏餅といっても、葉はカシワの葉を使わず、サルトリイバラの葉です。

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餅にあんこをはさむのを子どもにやらせたら、
あんこがはみ出しましたよ。

昔、西日本では、カシワはあまり生えていず、
柏餅は、サルトリイバラの葉で代用したらしいです。
私は関西育ちですが、サルトリイバラの柏餅は食べた事がありません。
なので一度、どんなものかと食べてみたかったので、作ってみました。

まだ冷めてないので、おやつの時間にいただきます。
風味が、カシワの葉とはまた違って良いらしいので、
楽しみです。

サルトリイバラの柏餅は、現在でも
あたりまえに作られている地域があるようです。

サルトリイバラはルリタテハ幼虫の食草です。
ルリタテハよ、ごめんなさい。


クスサン4齢幼虫、成長しています

2009年05月05日 | チョウ目ガ ヤママユ科
まだ4齢ですが、大きくなりました。
体長4センチ程です。
ネット上のクスサン幼虫の画像と比べて、間違いなさそうなので、
タイトルの「?」をはずさせてもらいました。

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あと一回脱皮したら、いわゆる「シラガタロウ」と呼ばれる姿になると思います。
昔は、クスサン幼虫の中から糸を取り出して繋ぎ、魚釣りのテグスとして使ったらしいです。
「天蚕糸」と書いてテグスと読むんですね。それほど強い糸ということですね。