こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

五線譜のラブレター DE-LOVELY (2004)

2005年08月10日 | いかすMovie

こっちゃんポイント

鑑賞環境

★★★★

こっちゃんシアター

上映時間 125 分
製作国 アメリカ
公開情報 FOX
初公開年月 2004/12/11
ジャンル ドラマ/ミュージカル/伝記

1920年代のパリ。この地で遊学の日々を送っていたコール・ポーター(ケビン・クライン)は、社交界の集まりで、<パリで最も美しい離婚女性>と謳われたリンダ・リー(アシュレイ・ジャッド)と運命の出会いを果たす。デートを重ね、ウィットに富む会話を楽しむふたり。交際を始めてまもなく、ポーターは、自分の同性愛をリンダに告白するが、彼の音楽の才能と優しさに惹かれていたリンダは、そのことを少しも気にとめなかった。「独立したカップルとして、ふたりで夢をかなえましょう」。リンダの言葉に心を動かされたポーターは、彼女との結婚を決意する・・・。
(作品資料より抜粋)

 

「手術の度、血と供に曲のセンスが失われる」
これは
落馬によって足を痛めたコールが妻リンダに言った言葉。

「ミュージシャンというのはそういうものなのか?」と感心しました。
彼らは血までもがミュージックで出来ているのだと。

そんなコール・ポーターという音楽家の一生を、
舞台劇を眺めるような感覚で楽しませて頂きました。
とても心地良い映画ですね。

こんな映画を上質な赤ワイン片手にホロ酔い気分で観るのも
そう悪くないと思います

コール・ポーターをいう作曲家の存在は知りませんでしたが、
それにしてもミュージシャンのタイプにも色々あるものだと感心。
「一人の人間や、一つの愛では満足できない」と言う彼。
その言葉通り”様々な愛”に恵まれた環境の中、
自らの音楽的才能を開花させて行きます。

驚くべきは同性との愛をも共有していたこと。
彼、バイセクシャルだったんですね。

びっくり!

しかし生涯を通して愛を貫いた相手は妻リンダ。
彼女への愛を謳い上げた歌こそが彼の生活に輝きをもたらし、
華やかな舞台を飾り上げたのですね。

何といっても素晴らしいのは、彼の”すべて”に納得し結婚した
妻リンダの理解力の底深さでしょう。
なかなか真似できるものではありません。

40年にわたる音楽家人生を通じて数々の名曲を生み出したコール・ポーター。
彼の人生ドラマは、この映画によって
華やかな舞台劇のごとく目の前に広がります。

老いたコールがゆったりと弾き語る「夜も昼も」。
舞台の上で再現される自分の人生を客席から眺める彼自身。
若かりし頃の自分の姿を懐かしみ、
成功による胸の高鳴りを肌に呼び戻す。
そして痛みや悲しみまでをも再び記憶の中に蘇らせる

これは、純粋に歌によって愛を高らかに歌う映画。
そして
愛の歌に満たされた映画です。

舞台のシーンやパーティの中で使われる名曲。
その数々のナンバーは素晴らしい旋律。
歌い上げるアーティストも超一流
です。
アラニス・モリセット、エルビス・コステロ
ロビー・ウイリアムス、シェリル・クロウ
などなど。

富と湧き出る才能に包まれ、
自分のやりたいように生きてきたポーターに悔いはないでしょう。
彼の生活は優雅でいつも色とりどりの花々に囲まれていました。
しかし、リンダの支えこそが彼にとって最高の幸福だったはずです。

そう思いたいですね。

コールの傍らで常に咲き続けた美しい花。 それは妻でした。

《2006.07.19記事一部改訂》

 

【作品】五線譜のラブレター DE-LOVELY

【CD】コール・ポーター

 



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26 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
コール・ポーター好きじゃあ ()
2005-08-10 14:32:32
古いミュージカル映画が好きなので

「コール・ポーター」と聞いただけで

もう見たい!見たい!

(ただ、スカパー待ちになるかと思いますが



&ケビン・クラインがそんな役を~!

えええええ~以外です。

ケビン=おとぼけキャラでは??

「殺したいほどアイラブユー」とかさ~

その印象が強いので

の画像をみてもピンときません。





ちなみに「夜も昼も」が一番好きな曲だな~



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心地の良い映画 (ジニー)
2005-08-10 15:19:35
これってお引っ越しの記事?もう覚えてないけど 私はこの映画、今年の元日に劇場で観たんだ。「舞台よりすてきな生活」と迷ってこれにしたんだけど、とても心地の良い映画だったね。もちろん音楽もいいけど、とにかく映画全編に流れる雰囲気が好きです

正月からとても満ち足りた気分になったよ

でもメイクのせいも多少あるけどアシュレーが老けたナァとしみじみ感じた(彼女の若い頃からのファンなので余計にそう思った)・・・

「舞台に・・」も最近DVDで見たら面白かったけどね。
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そうか~~ (kuu)
2005-08-10 16:53:43
これって、アシュレイ・ジャドが出てるのね~~

彼女好きだから、見てみようかな~~

あの気の強そうなところが、私大好き!

美術で、目が潰れそうなの?サングラスして見たら大丈夫かしら・・・?
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台詞が凄いね。 (m52387177)
2005-08-10 17:51:10
「手術の度、血と供に曲のセンスが失われる」って、おいらには絶対いえない言葉ッス!!



すばらしい感性ですね。



ランキングは・・・・・・・さらに降下中です。(笑)
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もう、これは (kaz.)
2005-08-10 17:54:45
シェリル・クロウの「ビギン・ザ・ビギン」を観るだけでも価値アリです!

アシュレーとケヴィンも勿論言う事なし!素晴らしい!



トラバするだ!
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みたい (はんな)
2005-08-10 18:15:16
そう、ずーっと思ってるけど、

TSUTAYAに着く忘れてます。

・・・メモメモ・・・したから、

今度は大丈夫。
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珍しく (【る さん】こっちゃん)
2005-08-10 18:43:55
マジメな役どころなんですよ。

こっちゃんも意外でしたね~。

スカパーはいつかな?放送。

早く観れるといいね~。

「夜も昼も」はTVドラマ「Mの悲劇」のエンディングでも

カバーされて流れてましたネ。

稲垣吾郎の。

観た?



    こっちゃん
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お引越しではないですよ。 (【ジニさん】こっちゃん)
2005-08-10 18:48:34
これは今日書いた記事でース!

「舞台に・・・」は知らないナァ。

そっちも観たいデス!

アシュレイのシワはメイクだよね?

モトはまだまだパリパリだと(どんな表現じゃ?)思うよ。

心地良い映画でしたね~、ホント。

何度でも観れますわい。



    こっちゃん
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おお!そこにカラんでくるか! (【kuuさん】こっちゃん)
2005-08-10 18:50:59
サングラスでもなんでも用意して観て下さい。

kuuさんも楽しめると思うよ。

WOWOWさんは予定ないですか?

アシュレイは強気なだけじゃないんだよぉ~。

本当にキレイなんだヨォ~だ!



    こっちゃん←力説中。
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コールの歌は (【mさん】こっちゃん)
2005-08-10 18:53:22
とっても洒落た歌詞なんです。

この映画もそんな歌詞に負けず、

なかなか気の効いた台詞に溢れてますよ。

こんな映画も気持ちよいものですね~。

チミもいかが?



    こっちゃんランキングに負けるなぁ~!
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