こっちゃんと映画をみまちょ♪

レビューと呼ぶほど中身なし。しかし中身が無いのも中身のウチよのぅ。・・・なんちって。

椿三十郎 (1962)

2006年08月01日 | しびれるMovie


こっちゃんポイント ★★★★★

鑑賞環境 こっちゃんシアター
上映時間 98分
製作国 日本
初公開年月 1962/01/01
ジャンル 時代劇/アクション/ドラマ

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若い侍たちが、代官の贈収賄事件に関する話し合いのため、とある寺に集まっていた。領主は江戸に上がっている最中。彼らはその件を家老の一人に相談するため、そこで待ち合わせをしていたのだった。だが、たまたま寺の奥に寝ていた素浪人・椿三十郎は、疑問を抱いて口を挟む。『家老も怪しい』という三十郎の言葉に若者たちは耳を貸さないが、案の定、寺は大勢の敵に囲まれていた。彼らを助けた三十郎は、行きがかり上、若者たちに加勢することになり…。

(NTT-X store商品解説より抜粋)

突然、黒澤映画を観ました。
「何をいまさら」と言われるかもしれませんが、これが面白くて面白くてたまらんち。

40年以上も前の映画でバカウケなのでございます。

とにかくユーモアがたっぷり。
”斬った 斬られた”の侍の話ながら、
椿三十郎以外の登場人物は、アホとマヌケのオンパレードというのがツボ。
悪人どもの策略に事アルごとにまんまと乗せられ、思い込む。
仕舞いには敵方の人質といっしょに手を取り 踊り出す。

「あんたら、それでよく今まで斬られずに・・・」と思うほど お人好し侍。

ピンチ、ピンチとなるたびに椿三十郎が「おめえらバカか!」と抑えに入るのですが、
良く考えればこれはボケとツッコミ。 ・・・もはやコントやん!

個人的にはもう”サムライ・ぷちコメディ”と認定。

十分、今に通じる笑いなのが凄い。

アホがいっぱい登場する映画は、こっちゃんにとってなによりのご馳走。
アホ連中には妙な親近感が湧きます。

ここで知ってる俳優といえば、
もはや三船敏郎、加山雄三、仲代達矢、田中邦衛くらいしかいないのですが、
それでも十分楽しめました。
みんな笑っちゃうほど若いので、面影を探しているだけでも楽しいし。
もちろん三船敏郎の存在感はこの中では圧倒的!
座ってるだけでも絵になるし、口を開いたときの説得力が物凄い。ハンパない。

それに、ストーリーと演出が圧倒的に面白いからね。

映画全体は98分という短さもあって、テンポが実に良い素晴らしい出来でした。
ここに無駄は一切無いかのようにも思わせます。

とにかく最大の見せ場、三船と仲代の一騎打ちまでペロッと観ちゃいますね。

”椿三十郎”の名前の由来にはちょっとビックリ。 なるほど。
これってただの思いつきでしたか。
そんないい加減なネーミングだったとは、露知らず。
そして名前のモトとなった”つばき”の花が上手くストーリーに絡むあたりが何とも心憎いですねえ。


「どんどん黒澤映画を観たい」と思わせる一品でした。

これ”黒澤入門編”にいいかも。

 

【作品】椿三十郎 【椿三十郎】三船敏郎
【監督/脚本】黒澤明 【室戸半兵衛】仲代達矢
【保川邦衛】田中邦衛
【井坂伊織】加山雄三


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17 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
しっぶっ~~ (かぶ三十郎)
2006-08-01 19:18:00
椿がながれてきて・・・。(・ω・)bグッ



これが来たかぁ~。やるなぁ~~。

黒澤映画としたら、イイ感じのエンタテーメント活劇だよね。

「用心棒」もいいけど、この感じもイイですわい。



しかし見せ場は何と言っても、仲代達矢との壮絶一騎打ちですな。(・ω・)bグッ



アホキャラもよろし。
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織田裕二の (くまたん)
2006-08-01 20:19:06
リメイク楽しみにしてます。

今回は誰と一騎打ちするのであようか?



加山雄三や、田中邦衛役は誰なのか楽しみですね。



白椿か?赤椿か?(・ω・)bグッ
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ちゃんばらだーー (ニゲラ)
2006-08-01 22:25:23
昔はちゃんばら観てたんだけどねーー

捕り物とかね。

これは正真正銘、古い映画だねーー

これはおそらくパスだけど

↑は、観たいです!
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そうなんだ~ (m52387177)
2006-08-01 22:28:48
この時代の映画ってユーモアと無縁だと思ってました。



なかなか面白そうだなぁ~。

うっふ~ん(o^-^o) ウフッ
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コメントは入らないと思っておりました。古すぎて。 (【お返事】こっちゃん)
2006-08-02 00:12:35
▼かぶ三十郎さんへ

椿いっぱい流れます。

ほれほれ、どんどん流せ~は良かったな。

上手いですよね~何から何まで。

こんな映画を44年も前に作ってるとはホントすごい!

「用心棒」はもっとシリアスなんでしょ?(・ω・)bグッ





▼くまたんへ

織田くんのリメイクも楽しみだよね~

森田監督ってのがちょっと不安だったりするけど。

たまにやらかすから。

ボケ侍はいったい誰がやるんだろうね。

赤か?白か?これ大事ね!(・ω・)bグッ





▼nigeraさんへ

これってチャンバラの枠に収まらない面白さがあったと思います。

何しろこっちゃんが楽しめたんだから。

織田くんの新作ならきっとみんな観たいよね~。

こっちゃんも期待してます。





▼mくんへ

いや、それが結構おっかしーんだよ。

最初はそんな気なしに観てたんだけど、

途中でもうおっかしくておっかしくてね。

あ、これコメディだ!ってなっちゃった。

黒澤明、けっこうおもしろいかも。
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ついに黒沢! (TSUBAKIじぇれ十郎)
2006-08-02 16:02:44
ごぶさたしておる。

ん、わしの名か?

・・・(イナバウアーのCMが流れていて)

TSUBAKIじぇれ十郎じゃ。



ついに御主も黒沢の世界に踏み込んでしまったのじゃな。

実はまったく堅苦しくないので、「用心棒」「天国と地獄」なども楽しんで下され。

では、今しばらく放浪の旅に出る。

さらばじゃ。
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▼TSUBAKIじぇれ十郎どの (【お返事】こっちゃん)
2006-08-02 23:57:43
あ。ごぶさたでござった。

どこでなにしてござったか?

音沙汰はございませんでしたが

お元気そうで何よりでござる。

って、まださまよってるでござるな。



その間、じぇれ十郎どののオススメを

鑑賞したいと思うでござる。
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Unknown (マダムかぶ様)
2006-08-03 05:11:50
黒澤作品なら、次は小津作品もあるかしら。
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▼マダムかぶ様(?)へ (【お返事】こっちゃん)
2006-08-03 10:54:49
「秋刀魚の味」行きますか?
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行ってください (マダムかぶ様)
2006-08-04 07:47:13
親戚の家が小津安次郎の映画に使われた事があって、

親戚縁者、末代までの自慢です。

だからここでも自慢します。おほほほ
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