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サドルの表皮貼り替え(6)                        皮の成形 その2

2006年02月25日 | MTB[Orange P7]
 「サドルの表皮貼り替え(5) 皮の成形 その1」の続きです。今回は、表皮が接着可能な状態まで皮を成形する第2段階です。

Change_of_epidermal_47s 前回の陰干しが完了した状態です。皮をサドルに折り込んだ部分に、皺が目立ちますね。

Change_of_epidermal_48s 裏側はこんな感じ。折り返した皮が結構余ってます。

 
Change_of_epidermal_49s 余分な皮を切り取ります。その準備としてサドルに表皮を付けたままで、切り取る部分をケガいていきます。切り取る部分は、皮に出来た皺を参考にしながら、どの部分を取り除けば皺が消し込めるか考えながら決めていきます。

Change_of_epidermal_50s 前端部分も同様。皺の消し込みを考えながら、切り取る部分をケガいていきます。
 
Change_of_epidermal_51s 表皮をサドルから外して、皮を切り取る線をしっかりした線でトレースします。もうこの時点になると、現物合わせによる調整になるので、左右対象は気にする必要はありません。

Change_of_epidermal_52s 前側も同様です。
 
 
 
Change_of_epidermal_53s 念の為、表皮をサドルに合わせ確認します。確認する内容は、「切り過ぎちゃってトリムラインがサドルの表側に出ないか。」です。

Change_of_epidermal_54s 問題がなければ、ケガいた線に沿って皮を切り取ります。

Change_of_epidermal_55s いよいよ最終成形です。皮にたっぷりサドルソープ等を塗り込み、皮を柔かくします。

Change_of_epidermal_56s これは皺の消し込みに効果があるかな?と試したこと。皺が発生する部分の皮の裏側を、タイヤレバーでなめしています。効果はあったような、なかったような・・・。やる必要はないと思います。

Change_of_epidermal_58s この写真は全周を仮止めした後の画像ですが、一番手前のサドル後辺の表皮を折り込んだ部分を貼り付けの基準とします。今回は皮のトリムラインをシビアに決めていくので、貼り付けの基準を設けるのです。
 皮にケガいた中心線と、皮とサドルの形状合わせから、しっかり基準を出しホッチキス等で固定します。

Change_of_epidermal_64s 私が使ったホッチキスはコレですが、普通のホッチキスを開いた状態で押し付けても止められるかと思います。普通のホッチキスで止められなければ、画鋲でもピンでも何でも構いません。

Change_of_epidermal_65s 皮をギュウギュウ延ばしながら全周をサドルに折り込んで、固定していきます。固定にはホッチキス等を使いますが、針が表に出そうな所はクリップを使います。
 この写真は全周を折り込んだ後の写真ですが、折り込む順番としては、①前端の両サイド、②後部両サイド、③①と②の間 が良いかと思います。
 写真のシートレールがサドルベースに入り込む部分は、皮とレールの間に柔らかものを挟み、タイヤレバー等のヘラ状ももので押し込んでいくと、楽に固定できます。

Change_of_epidermal_59s 後端両サイドコーナー部分を折り込んでいきます。折り込んでいって余計な皮が出てきたら、現物合わせでカットしていきます。皮の張りの保持力は裏面の接着で確保しますので、接着面は十分確保するように心がけます。

Change_of_epidermal_60s 前端部も同様です。
 
 
 
Change_of_epidermal_61s 後端両サイドコーナー部分を折り込んだ状態です。細かくアコーデオン状に折り込んで、ホッチキス等で固定しておきます。皺の消し込み具合は、私の力量ではこれが限界です。サーリーに使っているサドルもこんなモンでした。

Change_of_epidermal_62s 前端部も同様。但し固定はしてません。

Change_of_epidermal_63s これで第2段階は完了です。このまま皮が乾くまで陰干ししておきます。

Change_of_epidermal_66s 皮が乾いたら、クリップで固定した部分を外しておきます。そして、スポンジが凹んだ部分がもとの形状に回復するまで放置しておきます。このまま接着すると、この形状で固まっちゃいますから。