福井田鶴子アートギャラリー

日々の生活で感じた事、絵画制作への思い入れ
絵画教室「小人の森」での楽しい出来事など綴てみました。

☆水仙は若く美しいイケメン?☆

2012年04月26日 | 福井田鶴子アート
今年は早春の季節が遅く
いつも三月に咲くはずの水仙も4月迄楽しめたのです。
いつの年だったか「寒い寒い....」と身をすくめて庭に見た水仙は


8×5センチ 画材 アキーラ
冬空にみるレモン色の冷たい星座の様に輝いていたことがあったのです。
その時のときめきの気持ちは水仙が庭に咲く頃
毎年、私の心の隅に点となり...残り続けました。



F4 ボールペン 水彩色鉛筆


各展覧会も終わり4月に見せてくれた水仙が活き活きとしている
わずかの日にち時間を見つけてはスケッッチしてみたのです。

ギリシャ神話『すいせんにかわった若者』の話を知っていますか?


F4 ボールペン 水彩色鉛筆 アキーラ

今風にいえば余にも若くて美しい気位の高いイケメンナ『ルキッソス』がいました。
彼に思いを寄せる妖精や人間達を彼は見向きもしなかったのです。
ある日そうしたひとりが「復習の女神」に
「どうか!どうか!ナルキッソスにもかなわぬかなわぬ恋の苦しみを味あわせて下さい」と
たのんだのです。
そしてある日、彼は鏡の様な湖面でみた自分の顔の美しさに
「この美しい人はだれ?」と惚れ込み
毎日毎日そこに座り込み自分とは知らずに見ている内に
やせ細りついには死んでしまうのです。
その鏡の様な湖面の草むらの彼が座り込んでいた当たりに


6.5×8.5センチ アキーラ

ふくよかな芯の周りに六枚の花びらをつけた一輪の花が咲いていました。
そしてこの花にナルキッソス(水仙)という名前をつけて若者を忍んだとの事です。
私も もしかして美しいイケメンの若者の姿を
遅い春の片隅に凛と冷たく輝くスタイルの良い花に見惚れ
しばらくの刻を魅了されたのかもしれません?
コメント
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

みんな満開の桜をみて幸せそう。

2012年04月09日 | 東日本大震災
昨日は春季展の搬出
朝、銀座アートホール集合の委員会の後
武蔵野溝の口にすんでいる母さまに久しぶりに会いに行く為に
私は東海道線の乗車人となったのです。



ふと見る車窓からの風景はうすピンクに染まった桜並木が目に入り
次から次へと流れて消えて行くのです。
京浜工業地帯の沿線にも桜の木があったんだ....と
今更の様に光輝くたくましい桜の存在を知りました。


そう言えば.....先一昨日
中学の同期生と都会のホテルに咲く桜を愛でました。
管理が良く育ちの良さそうな桜はホテルの佇まいにマッチして
ゆったりとのどかに華やぎ
同期の友人達の桜を仰ぎ見る姿はとても優しく幸せそうでした
そして心優しき友人達は銀座迄足を延ばし
春季展も観て下さったのです。


 「東北の春POPエスキース」

老若男女昨年の大震災の心の傷も少しづつ癒え
人々は優しく絆の意味を考えているのかしら?
日曜日つくばエクスプレス
普段のダークスーツサラリーマンの方々とは違う
春らしい装いをした家族でいっぱいでした。
知らない方々から声を掛けられ
行きは同年代の女性
帰りは母と娘と可愛い赤ちゃん
たわいのない話を車中ずうとしたのです。
こんな事は初めて!
未曾有の災害を乗り越えて
人々は.....
私は....
満開の桜を愛でて人恋しくなったのかもしれない。
明後日は3.11震災後13ヶ月
まだマダ思いが続きます。


コメント (1)
  • Twitterでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする