今年のライスボウルは、富士通と日本大学の対戦となりました。
トピックスは何といっても日大の学生日本一。
僕が中学生の頃、ショットガンで三連覇して以来の快挙でしたので、オールドファンにとっては懐かしい話です。篠竹監督がご健在だった頃とは、 もうまったく違うチームになっているなあ、と感じたのは、甲子園ボウルでの最後のニーダウンでした。絶対にニーダウンをしないチームだったので。試合後に選手が笑顔いっぱいで集合写真を撮っていたのも、時代の移り変わりですね。
ここ数年、再び人気が出てきたライスボウルですが、今年も東京DMがほぼ満員になりました。これはアメリカンフットボールに関わる人間としては嬉しいことです。
ただ、問題はマッチメイクです。
外国人選手の起用で劇的にレベルアップしたXリーグのチームを相手に、学生が立ち向かうのは困難を極めます。今回の対戦でも、予想以上に日大が健闘しましたが、それでも空中戦では圧倒的なフィジカル差を見せつけられての完敗でした。
これだけ大勢のファンの前で、ワンサイドゲームとなることがほぼわかっている対戦を組むのは、日本のアメリカンフットボール界としては大きな損失になると思います。もっと接戦になるようなカードを組んでもらいたいな、と。となると、現状ではXリーグのチャンピオンシップゲーム、ジャパンXボウルをここに持ってくるのが一番妥当ではないでしょうか。あるいは、ラグビーの日本選手権のように、社学それぞれから複数チームを出場させるトーナメントフォーマットにするか。
いずれにしても、現行のレギュレーションは時代遅れになってしまった感があるな、と、改めて感じた今大会でした。富士通フロンティアーズは、本当に素晴らしいチームでした。
