二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

駒で遊ぼう・駒の底面を皮に合わせる。

2020-05-31 11:22:24 | 二胡の救急箱に書かなかったこと
弦の全部の振動を皮に伝えるのが駒の役目です。

駒の底面は基本的に皮に密着していないと音が伝わりにくくなりますね。

ところが市販品の駒にはいくつか底面の形だけでも違いがあります。

ほとんどの物は



このように底面が平らです。



中にはこのようにていめんがまるくなっているものもありあます。

もしこの底面の丸いものを、新しい楽器のぴんと硬い平らな川の上に置いたとしたら、

それはころころと、動きます。

外弦を弾いた時には外弦の方に傾き内弦の方に惹いた時には内弦の方に傾きます。

駒の一部きり音を皮にしっかりと伝えてない状態になります。

ところがこの底面の丸いものが役にたつときがあります。

それは楽器が弾き込まれてきて、皮が柔らかく、皮を押すと少しへこむくらいになった時です。

そうなるおtこの駒の丸い底面はむしろ皮に密着しやすくなります。

このことは、皆さんのお持ちの比較的新しい二胡で、底面の平らな駒と丸い駒を比べてみると分かりやすいです。

基本的にすべての弦楽器の駒は、いかに表の板に密着させるかが音の鳴りに大きく影響します。

ヴァイオリンなどは、表板が湾曲しています、厄介なことにそれぞれがみな違うカーブをしているのです。

ですからそのカーブに合わせて駒の底面を削り合わせるのは、調整師の大切な仕事のひとつです。

二胡の駒も同じことが言えます。

そのために、底面の丸いものが考えられたのでしょうが、問題はその丸さが様々あるということなのです。

ですから皆さんの楽器の進化の状態皮の伸び具合に合かどうかは分かりません。

そこで、駒の底面を皮の伸び具合へこみ具合に合わせる方法の一つをご紹介します。

まず弦を外すか、緩めるかして皮の真ん中に紙やすりがおけるようにします。

底面の平らな駒を用意して



それから、駒を真ん中に置いて、少し強めに押してくるくる回します。

ほとんどの場合100番くらいの紙やすりなら、10回も回せば削れます。

駒の底面を指で確かめてください。

軽く湾曲していると思います。

その駒と、平らな似たような駒と音の鳴りを比べてみてください。

皮は天然の生きているものですから、そのほか湿度によっても伸びたり縮んだりもします。

そのことにいちいち合わせるわけにはいきませんが、大まかに言うと基本的には駒の底面は蛇皮にぴったりとついている音が楽器の鳴りを良くします。

ついでのことながら、紙やすりを切る方法。

噛み鑢は、鋏で切らないでください。鋏が傷みます。

紙やすりの裏側の表面の紙だけを、軽くカッターなどで傷つけるくらいでも手で切れますし。



またこのように紙やすりを裏返してたたんで、線が付くくらいに擦ると



手でも軽く切れます。


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2 Comments

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Unknown (吉野 かつみ)
2020-06-02 01:11:35
初めまして。
私は、二胡の音色が好きです。
特にアービンの独奏。
そこで、二胡、アービンで調べたら、この
光舜堂さんが、出てきてビックリ‼️

実は、私の息子の名前が光舜なんです。

光舜堂さんの由来とかは、ありますか?

二胡とアービン、光舜と、繋がるのがなんだか不思議で、コメントさせていただきました。
,吉野さん (nisino)
2020-06-06 10:11:07
光舜
良いお名前ですね。なんとお読みするのでしょうか。
二胡とアービン、そして光舜ですか!
ちょっと絶句ですね!
その上吉野と西野ですから。
いつかおお会いして色々話してみたいですね。
しかしこんな時期ですから、メールでもいただければ、二胡の事、いろいろお話できるかもしれません。
光舜さん(君?)が幸せな人生送れること祈ります。

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