二胡工房 光舜堂

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福音弓の製作、その2

2014-12-09 13:02:54 | ■工房便り 総合 
これは火であぶる前の色です。

この福音弓に使っている竹は紅竹と言われます。

紅と言ってもそれほど赤いわけではなく、

経年変化で乾いてくると、少し赤みのある茶色になるのです。

或は過熱をすると、なかなかに渋い赤茶いろになるのですが、それも表面の皮だけです。

さすがに白髪三千丈の国ですね、、でも綺麗な表現です。

火をかけて弱いものや腰の無いものは、竹の強さを作り出します。

そうすると、焦げてしまい茶色どころか真っ黒になってしまいます。



あまりきれいではないですね

火をかけて弱いものや腰の無いものは、竹の強さを作り出します。

それから竹をきれいに磨きますが、

磨きすぎると折角火で作り上げた表面の硬度が無くなります。

でもやはり焦げ跡と言う感じもしてくるので、磨き上げて、それから熱をかけながら、染料をしみこませます。

そうするとまあ少しは綺麗に見えます。

それから、

特殊な塗料を含浸させます。

この塗料は木や竹などには、粒子が細かいので内部にまで浸透します。

ですから、竹全体を硬くするという働きもします。

ただ稀に竹の表皮が剥離することもあり、デンペンなどに強くこするように弓を弾いていると、本当にまれですが、

元々浮いていた竹の表面が、剥がれることもあります。

その時には、紅竹ですからその赤い粉がデンペンなどにつくこともあります。

ただ、内部にまで含浸させてありますので、竹そのものの強度にそれほどの問題はありません。
(見た目が少し気になるようでしたら、再度この塗料を施しますのでおっしゃってください)






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