40歳までに10秒台

老いを感じ始めたおっさんが、100m10秒台を目指すブログ
10年程度ですが、陸上指導経験と自分の競技経験のお話もあり

種目の選択

2017-05-06 16:38:30 | 考察
以前にも似たようなことを書いた気がしないでもないですが
個人的な考察なので気にしない。

陸上競技の指導をするうえで、種目はやりたいのをやらせ、その後
なんとなーく向いているであろう種目に誘導する。ということを
していました。

この最初の種目選び、足があまり速くない、速い人がいるからなどで
中、長距離を選ぶ場合があります。長い距離を走るのが好きという
人もいますが、なんとなくで選ぶなら、まずは短距離をさせるのが
よいと思います。

理由として
①FT繊維、ST繊維の割合は決まっており、FT→STはあるが
その逆はないため、長距離の選択がFT繊維の強化の機会を
奪う可能性がある。

②指導対象者の多くが成長期ということもあり、長距離を走ることでの
傷病が非常に多い。というか、ジョグなどでかかる足への負担を
甘く見すぎる人が多すぎる。年齢的な特徴として、低い強度で長く運動
することができるのも、傷病の可能性に拍車をかける。

③ほとんどの人が考えなくてもできてしまう為、フォームや練習に
関しての知識を学ぶ、学ぼうとする姿勢が少なくなる。

適度の運動の為、ランニングを始めますならば、有酸素運動になる
長距離がよいかと思いますが、陸上競技をするうえで、少しでも速く
というのが大前提かと思います。

ST繊維強化、心肺機能強化、エネルギー効率向上、血液循環の向上などが
長距離練習によって向上しますが、スピード練習をいれなければ
記録の向上はあまり期待できません。

長距離でもスピード練習いれている、という方が大半でしょうが
そのスピード練習は、短距離の練習に比べ、きちんと目的、距離、強度は
設定されているでしょうか。

設定されていると仮定して、選手はその練習をこなせる技量をもっているでしょうか。

ながなが書きましたが、まずは全力で体をコントロールする短距離から
スタートし、適正をみて徐々に種目に分かれていくべきでは
ないでしょうか。その過程で、適正かなーと思われる種目に少し寄った
練習を取り入れることで、スムーズな種目移行にもつながるでしょう。

今回の考察のきっかけは、同業の方と話す中で、
「中学時代は1500、3000、
高校で5000、3000障害だったが、そちらの記録の伸びより
マイルの為の400、800の記録の伸びが圧倒的によかった。」
という話があり、短距離の方が向いていたんじゃないですか。とお聞きした
ところ、中学時代短距離はおそかったですよーとのことから

FT繊維の量が多くても、鍛えなければ速いことはない。
年齢の上昇と練習内容にともない、FT繊維の強化がなされ、中距離に
記録の向上につながった。という考えがもとになっています。

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