アオイガイ(カイダコ)
アオイガイ、タコブネとも、貝殼は中にはいっているタコが作る。
8本のうち第1番目の腕一対が幅広い形で、そこから貝殼用の分泌液を出す。
写真で貝殻の上をその腕を膜状にして覆っているのがわかる。
殻の大きさは20cm。
貝殼をつくるのは雌だけで、雄は雌の1/20の大きさしかない。
アオイガイ、タコブネは温熱帯の海に分布するが、
男鹿でも岸近くに打ち寄せられることがある。
タコブネ(フネダコ)
タコブネの殻は、アオイガイより小さく、頑丈である。9cm。
貝の中に入っているアオイガイの体、背側である。
第1腕がほかの腕とは異なった形をしている。
タコブネの体。
貝殻の大きさは同じくらいでも、タコブネの方が体が大きい。
アオイガイの卵。
フジの花のように貝殻の中にぶら下がっている。
アオイガイの卵。
一端に紐がついていて、フジの花状になる。
アオイガイの子ども
刺激を与えたために、卵嚢をつけたまま孵化してしまった。
アオイガイの殻。
壊れた部分を修理していた。
修理が上手でなかったアオイガイは余分な部分をつけたしていた。
イカやタコなどの頭足類の体の名称をいくつか説明する。
ふつうイカが10本、タコが8本の口を取り囲んでいる足を「腕」とよぶ。
水を吹き出す管が「漏斗(ろうと)」である。
腕のある方が前、「耳」が後ろになる。
漏斗がある方が腹となる。
左右は、背側を手前にして、腕のある方を上にして見たときの方向である。
腕の番号は、背側から第1腕、第2腕・・・、
つまり、背側から見て中央手前が第1腕となる。
アオイガイもタコブネも雄は、雌の1/10から1/20の体しかなく、浮遊生活をしている。
その小さな雄の第3腕は、交接するために特化していて、
交接後その腕を精子の入ったカプセルである「精莢(せいきょう)」とともに雌の体内に残す。
広い海でめぐり会い、そして相手に「愛」のすべてを捧げる。
なんとロマンチックな情景だろう。雄はまだ見たことがないのでぜひ見てみたいものである。
資料を調べていないが、まさか、交接腕を入れたあと
カマキリのようにデザートになることは・・・・。
もしそうだとしても、「身」も「心」も捧げるわけだからやはりロマンチックなのかもしれない。
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