ヒマジンの独白録(美術、読書、写真、ときには錯覚)

田舎オジサンの書くブログです。様々な分野で目に付いた事柄を書いていこうと思っています。

長く寝かせた物の方が価値が高い?!

2017年08月17日 09時35分19秒 | 独り言
私たちは酒屋さんやスーパーの酒売り場でウイスキーを買うとき、年代が古い銘柄ほど値段が高い事を当たり前に思っていますね。
私たちはそれを不思議とは思いませんが、実は経済学上ではおかしなことなのです。
何年も寝かせた在庫のことを普通は「不良在庫」と言います。
長く売れ残っているのでそのように言うのですが、ウイスキーやワインの場合は事情が違っている事に気がつきます。
長く寝かせた「在庫品」の方が出来立ての物より、価値が高いのです。
その業界では「古いものほど価値が高く」なるのです。

これをどのように理解したら良いのでしょうか?
ウイスキーなどの「時を経ることで価値が増していくもの」は出来上がっただけでは商品として完成していないのです。
出来上がったばかりのウイスキーは、商品としては未完成の状態です。
蒸留したての原酒が樽の中で寝かせることで味わいを育ててゆくのです。
何も手を加えずただ時間の経過が価値を高めて行く不思議な商品がウイスキーです。

経済学の初歩で、資本と生産財と労働力の総和が商品の価値を決めると教わりました。
ですがウイスキーの場合はそれに「時間」を加えなければ価値の高い商品にはなりません。
ウイスキーの商品価値を考えると「時間」も商品の価値を決める要素であることに気がつきます。
経済学的には特異な性格の商品です。

さて、昨年の夏、愛知県の大府に友人を訪ねました。
そこで飲んだ「知多」の美味しかったことを思い出しました。
特にハイボールでの「知多」は柔らかな爽快感が口の中いっぱいに広がり、飲み込むのが惜しいぐらいの味わいでした。

最近秋田にも素敵な女性バーテンダーのいるバーを見つけたのです。
もちろんそのお店にはカラオケなどはありません。
大人が行くバーの雰囲気です。
「そこにまたいってみたいなあー」と考えているオジサンの独り言でした。

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