城郭探訪

yamaziro

大鳥神社遺構 近江国(甲賀)

2014年07月17日 | 平城

お城のデータ

所在地:甲賀市甲賀町字河合寺・松迫 (甲賀郡甲賀町鳥居野字河合寺・松迫) map:http://yahoo.jp/bS_9tw

現 状:大鳥神社・山林(鎮守の森)

遺 構:曲輪・土塁・空堀

築城期:室町期

築城者:大原氏

区 分:平城

目標地:大鳥神社

駐車状:大鳥神社参拝者用駐車場

訪城日:2014.7.12

 

お城の概要

大鳥神社は、鳥居野集落の北方、大橋川と天王山に囲まれた山際に鎮座する、大原谷地区において古くから崇敬されている総社である。この本殿の北西山裾の山林内に遺構が現存している。

ただこの遺構は、同社と隣接し神宮寺として栄えた河合寺の廃寺跡とする説もある。が

しかし付近で勢力を誇った大原氏が最初に築城した城館がここにあったという文献が残っている。

城は本殿の後に土塁と空堀が残る

 縄張は、東西約50m×南北約30mの四方を高さ2m前後の土塁と空堀で囲む曲輪1と、南方に隣接して小曲輪2・3が確認できる。曲輪1の東辺と西辺の開口部は削られ方が新しく、後世の破壊道と思われ、本来南辺のみが虎口と考えられる。

曲郭2・3の周囲が中途半端な土塁なのは後世の破壊によるものではないかと思われる。

平坦地4の北側にも土塁があるが、これは用水路に伴う後世のものである。

また本殿東側には庭園跡と思われる遺構が残っている。

本殿東側には庭園跡と思われる遺構

 

 

歴 史

 大鳥神社は、明治をむかえるまでは河合祇園社・河合牛頭天王社などと称し、大原谷の総社として崇敬されてきた。本殿の西側には天台宗河合寺が同社の神宮寺として存在し、複数の子院を抱え栄えていたというが、神仏分離によって廃寺となった。

甲賀五十三家に数えられ、大原谷を中心に勢力を誇った大原氏が初めて築城した城が、現在の大鳥神社付近にあったと伝えられている。

大原氏一族、笹山氏の居館で、笹山城を築いて移転しています。

参考資料:滋賀県中世城郭分布調査、甲賀市史(甲賀の城)、淡海の城

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