城郭探訪

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膳所城門? (京都新聞)

2013年07月09日 | 文化財

膳所城門?移築し竣工式  栗東の酒店主、町づくりに活用

 

移築され8日から一般公開が始まった、膳所城のものとされる城門(栗東市岡)

 江戸時代、膳所城にあったとされる門が滋賀県栗東市林の寺から同市岡に移築され、8日、現地で竣工(しゅんこう)式があった。寺では山門が新築されたことから地元の酒店店主が譲り受け、この日から一般公開も始めた。

 門は高さ約4メートル、幅約5メートルで、明治以降、同市林、長徳寺の山門として活用されてきた。膳所城は1663年の地震で大きな被害を受け、当時の藩主、本多俊次が改修を行った。門の瓦には本多氏の家紋「本多立ち葵」があしらわれており、この改修時に設けられた城門では、とされる。

 同寺には、明治維新後に同城が解体となった際、移築されたと伝わる。老朽化が進んだため、寺は4年前に門の新築を決め、古い門は廃棄される可能性もあった。これを知った酒店店主、山本喜三雄さん(73)が、地元の町づくりに活用しようと譲り受けた。

 式には地元住民ら約30人が出席。江戸時代に地元の田楽茶屋や酒について詠まれた句を刻んだ句碑の除幕も行われた。

 山本さんは「(栗東市)林も岡も、もともと膳所藩の一部だった。歴史を生かした地域資源になれば」と話している。


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