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薊(あざみ)

2014年04月17日 19時46分04秒 | 花の神話と伝説
別 名 「刺草(しそう)」「花薊」「浜薊」

花言葉 「独立」「厳格」「復讐」「満足」「触れないで」「孤独」「守護」
    「素直になれない恋」「安心」「簡素」「権威」「報復」「荒廃」
    「簡素」「反抗」「拒絶」「悲しみ」「人間嫌い」「批評家」「ひとり立ち」
季 語  「晩春」
    薊の花/眉はき/眉つくり/野薊/浜牛蒡/浜薊

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キク科アザミ属の多年草。
葉は大形で深い切れ込みがあり、刺が多い。
頭状花で紅紫。
春の終わりごろから夏にかけて咲きます。
アザミ(薊)は、キク科アザミ属 (Cirsium) 及びそれに類する植物の総称。
標準和名を単にアザミとする種はありません。
概要
・葉は深い切れ込みがあるものが多い。
また葉や総苞にトゲが多く、さわるととても痛いものが多い。
頭状花序は管状花のみで作られていて、多くのキクのように周囲に
花びら状の舌状花がならばない。
花からは雄蘂や雌蘂が棒状に突き出し、これも針山のような景色となります。
花色は赤紫色や紫色。
種子には長い冠毛があります。
・若いときには根出葉があり、次第に背が高くなり、茎葉を持ちますが、
最後まで根出葉の残る種もあります。
草原や乾燥地、海岸などに出るが、森林内にはあまり出現しません。

世界に250種以上があり、北半球に広く分布しております。
地方変異が非常に多く、日本では100種以上あるとされておりますが、
現在も新種が見つかることがあります。
さらに種間の雑種もあるので、分類が難しい場合もあります。

以下の種は比較的分布が広いものです。
ノアザミ C. japonicum DC.:
春のアザミは大体これと考えてよい。
本州?九州。この種の園芸品種をドイツアザミというが、
実際はドイツとは無関係。
フジアザミ C. purpratum (Maxim) Matsum.:
花の直径が8cmにも達します。
関東?中部地方の山地。 ノハラアザミ C. tanakae :
秋に花を咲かせます。本州中部地方以北の山地。
ハマアザミ C. martitimum Makino:
海岸性のアザミで、葉が厚くてつやがあります。
本州中部以南、九州までの太平洋岸。
モリアザミ C. dipsacolepis (Maxim) Matsum.:
本州?九州の草原。時に食用に栽培される。
ナンブアザミ C. nipponicum (Maxim) Makino:
本州中北部では普通。変種を含めると、四国まで一帯に分布。
オニアザミ C. borealinipponense Kitam.:
中部地方、東北地方の日本海側。
キセルアザミ C. sieboldii :湿原。
サワアザミ C. yezoense :近畿以北の日本海側沢沿。
タチアザミ C.inundatum Makino: 北海道から本州の日本海側の湿地。
ツクシアザミ C. suffltum (Maxim.) Matsum.:
九州では一番普通なアザミ。四国、九州に分布。
タカアザミ C. pendulum Fisch. ex DC.:
北海道、本州の北部に分布。東アジアにも分布します。
ごく分布の限られたものも多い。
チョウカイアザミ C. chokaiensis Kitam.:東北鳥海山の高山の草原。 
オゼヌマアザミ C. homolepis Nakai:尾瀬およびその周辺の湿地のごく一部区域。
アイズヒメアザミ C. aidzuense Nakai ex Kitam.:本州日本海側のごく一部区域。
ジョウシュウオニアザミ C. okamotoi Kitam.:
群馬県、新潟県の県境の山域のごく一部区域。

南方島嶼には以下の種があります。
シマアザミ C. breviaule A. Gray:南西諸島に分布。
オガサワラアザミ C. boninense Koidz.:小笠原諸島に分布。
繁殖方法
根が冬越しする他に、綿毛(冠毛)の着いた果実が風で飛散して増えます。
受粉は昆虫による虫媒花です。
近縁な群
アザミ属の植物とよく似ていたり、名前に「アザミ」が付いたり
しますが、アザミ属の植物でない物もあります。
(ヒレアザミ、キツネアザミ、ミヤコアザミ、マツカサアザミ、
ルリタマアザミなど)。
また、トウヒレン属やヒゴタイ属もよく似た花を咲かせます。
ゴボウも花はよく似ております。
チョウセンアザミ(アーティチョーク)はアザミ属ではなく、
チョウセンアザミ属です。
人間との関係・食用
とにかく触れれば痛い草の代表です。
スコットランドでは、そのトゲによって外敵から国土を守ったとされ
国花になっております。
お金にもアザミが描いてあるらしい。

青森県津軽地方や青森市、東北町を中心とする東北地方や長野県の一部では、
春先にアザミの若芽がスーパーマーケットに並び、食用として売られ、
主に味噌汁の具として使われております。
ます。新芽や根は、てんぷらなどにして山菜として食べられます。
「山ごぼう」や「菊ごぼう」などといわれることもあり、
味噌漬けなどの加工品として山間部の観光地・温泉地などで
販売されております。
「山ごぼう」は多くの場合、栽培されたモリアザミの根です。
有毒植物との区別と注意
学術上の種名、
ヤマゴボウとヨウシュヤマゴボウはいずれもキク科ではなく、
モリアザミなどのアザミとは類縁関係の遠いヤマゴボウ科であり、
薬用にはなりますが、食用になるどころか有毒植物であり、
混同して誤食しないよう注意を要します。

名前と花言葉の由来と伝説
・ギリシャ神話では、ヘルメスとニンフの間に生まれた
美しい羊飼いの話で登場します。
この羊飼い、凄くもててるのに誰かを愛する事がありません
でした。それを見たアフロディテは、彼の所に(確かですが)
美しいニンフの少女を送りました。
でも一時はお気に入りだったんですが、しばらくすると、
ぽいっと彼女を捨てちゃいました。
 それに怒ったアフロディテは、羊飼いを盲目にして、
羊飼いはショックのあまり河に身を投げて死んでしまいました。
そんな彼の死を悲しむ人は大勢いたようで、
アザミの花はその時にできたものとされています。
ちなみに、アザミの花についているがく(棘?)は、
その羊飼いの悲しみを表しているとの事です。
・「権威・触れないで・独立」と言うこの3つは、
羊飼いの事をそのまま物語っているのかもしれません。
羊飼いは何でも、人を愛さなかったそうです。
彼は一応神の子供でしたから、「自分は偉いんだぞ」と
ふんぞり返ってたかもしれません。(権威の実証例)、
もしくは神以外の他人と接触するのが怖かったのかも知れません
(触れないでの実証例)。
・ 独立と言うのは、羊飼いの仕事とかは長年の経験が
ものを言うみたいですので、おそらくは、考えとかが自立していたと
言う意味でしょう。
・「復讐」と言う言葉は、おそらくアフロディテの事でしょう。
彼女は愛と美の女神、恋愛好きだし美形も好き。
そんな彼女は美人だけど、人を愛さない羊飼いの事を哀れんで、
1人の少女を送りました。ところが彼ときたら、少女を捨てました。
アフロディテはさぞかし怒った事でしょう。
愛と美の女神に喧嘩を売ったようなものです。
・・・その復讐心は凄かったと思います。
結果、彼を盲目にしました。
・厳格」と言う言葉ですが、ひょっとしたら羊飼いはかなり
彼は人を愛さない分だけ、厳格だったのかもしれません。
・「満足・安心」と言う言葉は、彼の周りの環境ではないでしょうか。
彼の職業は羊飼いで、場所は牧場です。
毎日大変だけど、同じ仕事をいつもこなします。
退屈かもしれないけど、彼にとっては満足できる仕事だったのかも
しれません。いつも同じ仕事だけど、突然全く異なった仕事が
飛び込んでくると言う事はあまりないので、かえって
安心できたのかもしれません。
羊飼いの平穏な環境の事じゃないでしょうか。
・アザミの頭状花は雨が降る前に閉じるところから、
天候占いのため門口に植えられました。また、
北欧神話では雷神トールに捧げられた花として
神聖なものとされ、人や建物を落雷から守るといわれております。
キリスト教では
聖母マリアが処刑されたキリストの十字架から抜いた釘を土に埋めたところ、
そこからアザミの花が咲いたという伝説があり、
そのため「祝福されたアザミ」「聖なるアザミ」という別名もあります。
占星術では
火星と土星の支配下にあるとされております。
日本語の「薊(アザミ)」
は花を折ろうとすると、トゲが刺さって驚くため「驚きあきれる、興ざめする」
という意味の古語「あざむ」が語源とも、
葉のギザギザの切れ込み「ギザ」から「ガザ」がおこり、
さらに「アサミ」に転じたものが語源ともいわれております。
《基本情報まとめ》
・菊(きく)科。
・学名
  Cirsium japonicum(野薊(のあざみ))
   Cirsium : アザミ属
   japonicum : 日本の
 Cirsium(サーシアム、キルシウム)は
 ギリシャ語の古名の「cirsion」が語源。
 「cirsos(静脈腫)」の症状に対して薬効を持つ植物があり、
 その植物にアザミが似ていることからこの名前になりました。
・薊の種類はいろいろあり、どれもよく似ていて分類が難しい。
 日本だけでも約60種類もあるようです。
  「野薊」(のあざみ)
  「野原薊」(のはらあざみ)
  「アメリカ鬼薊」
  (アメリカおにあざみ)
・「野薊(のあざみ)」は春咲きのアザミ。
 それ以外のアザミは、夏から秋にかけて咲きます。
・沖縄の八重山地方では、とげを「あざ」と呼ぶことから
 「あざぎ」(とげの多い木)と呼ばれ、しだいに
「あざみ」になりました。
 また、「アザム」の言葉に由来するという説もあります。
 「アザム」には「驚きあきれる」とか
 「興ざめする」の意味があり、花が美しいので
 手折ろうとするとトゲにさされて痛いので、
 「驚きあきれ、興ざめする」ということから
 この名前がついたようです。
・昔、イギリスで、スコットランドとイングランドが 
 戦争をしていた時、この痛いトゲでスコットランドを
 守ったことから、今もスコットランドの国(地方)の
 国花となっております。
・葉は羽状に裂け、縁にとげがあります。
・花のあとはタンポポみたいな種(たね)になり、
 風に乗って飛びます。
・9月24日の誕生花(薊)
5月5日、5月17日、7月1日、9月18日、10月21日の誕生花。

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