ズルい上司

2018年02月05日 | 日記
先日職場に着いて事務所に行ったら、社長と副社長的な上司二人が困ったように何か話していた。

「何かあったんですか?」

と聞いたら、正職員のヒロキさんについて不満を話していたようだ。

仕事中、現場を離れて事務所にしょっちゅう煙草を吸いに来るし現場でも子ども達が居る側で横になってる、という話だった。

「ああ…」

確かに私も気になってることだった。

「たかぽんさんからヒロキさんに注意してくれませんか?」

いきなりの副社長の言葉に「なんでやねん」と関西人でもないのにそう心で呟いた。

「いやあ、私から言えませんよ」

私は非常勤のパート職員、なんで私が正職員のヒロキさんに注意しなきゃならないのよ。

副社長は私と同世代の男性。あなたが注意するべきでしょうよとむしろ上司に注意したかった。

更にはヒロキさんのことで、私がもっと気になっていたことを、今度は社長(三十代女性)が言った。

「ヒロキさんの連絡帳の書き方が良くない」

そう、それ。

連絡帳にはその日の施設での様子を書いて、それぞれ子供たちが持ち帰って親が見る。

ヒロキさんの書き方は、特にケンタくんの連絡帳は酷い。

わがままを言ったり自分勝手な行動をするということばかり書かれている。

こんな書き方をされたんじゃあまるで救いようがない。

これではケンタくんのお母さんが悲しいではないか。

もう少しケンタくんの良い点に目をつけて欲しい。

たとえマイナスなことを書いたとしても、結びにはお母さんがホッとすることを書いて欲しい。

「私も少しそれは気になっていました」

すると副社長が、

「たかぽんさん言いにくいでしょうから、俺からたかぽんさんがそう言ってたってヒロキさんに注意しておきますよ」

と言った。


は?

何それ、まるで私のために俺が言っててあげるから大丈夫だよ的な変なニュアンス。

おかしいでしょ副社長。

ヒロキさんにあれこれ不満があるけど言えなくて私を利用しようとしてるだけじゃない。

まったく気弱な頼りない上司だ。


「いや、言うと悪く取りますし、なるべくケンタくんの連絡帳は私が書きますから」

と言っておいた。


そしてその後、ヒロキさんがケンタくんの連絡帳を私に差し出してきた。

「お願いします」

よそよそしい、かしこまった言い方で目も合わせずに。


あんの上司めー!

結局私をダシに使ったなっ!


せっかく今まで職場の穏やかな人間関係を築いてきたのに台無しだな上司!