LITTLEWHEEL Modeler's Diary

モデルフィニッシャー北澤志朗が、カーモデル作りに明け暮れる日々の暮らしを赤裸々に綴ります。

旋盤が故障した!

2008年05月08日 13時00分18秒 | その他
イヤァ夕べは参りました。突然、旋盤が壊れちゃったのです。

夕方、仕事で1/43のホイールのリムを作っていたんですがね。急にバイトテーブルの送りが重くなったと思ったら、バキッと嫌な音がして送りハンドルがブチ折れてしまいました。

写真の右下の方に写ってる黒いダイヤルみたいな奴。これをクルクル回すと、長いウォームが回転して、その上に乗ってるバイトテーブルが左右に動くわけ。
これが壊れると、旋盤というのは全くの役立たずになっちゃいます。

ハンドルを外してみると、そもそもウォームが固着したようになって全く動かない。そう言えばこのところ、送りがやけに重くなっていて、スライドレールに油をさしてもダメだったんですよね。

ハンドルと反対側(写真だと左側)には、ウォームの根元にラチェット機構が組み込まれていて、送りを手動/自動で切り替えられるようになっています。
このラチェットのピンが折れて引っ掛かってるんじゃないかと思って、夕食後に分解修理を試みました。

私の旋盤はサカイ特殊カメラというメーカーの「ML-210」という機種ですが、もうかれこれ20年近く使っているので、説明書をどこかに仕舞い込んじゃってて見つからない。
どこをどう外せばラチェット部をバラせるのかが判らんのです。
仕方ないので、とりあえずトレーから旋盤自体を外し、動力部から切削ドラムと駆動プーリーを外し、スライドレール部と動力部を外し…という具合に、総バラしになっちゃいました。

バラしてみて判ったんですが、実はラチェット部をバラすのに動力部を外す必要は全く無く、もちろんドラムやプーリーを外す必要も無かったんだな。勢い余って、という奴(笑)。おいおい。

ゲンナリしながらラチェット部をバラしてみたところ、不思議な事に全く異常は無く、ピンも折れてはいませんでした。
さんざん首を捻りながらイジッているうちに、ようやく原因が判明。
なんと、送りハンドルのすぐそばの軸受けリングが固着していたのです。あちこちバラした手間は全部ムダ。阿呆か私は(泣)。

このリング、ウォームの軸が貫通していて、自分もウォームと一緒に回りつつ、ウォームが左側に抜けないように押さえています。中間に凹がついていて、軸受けの下から6角ボルトで抜けないように押さえてあるんですね。
当然、このボルトを締め過ぎるとリングは回らなくなり、ウォームも回らなくなります。

しかし奇妙なのは、このボルトを締めた記憶が全く無いという事。緩むような事も無いので、購入以来一度もここをイジッた事が無いんですね。
何かを噛み込んで固着した訳でもなく、ただボルトがリングを締め付けて過ぎていた、それだけの事でした。
幸い、送りハンドルはほとんど使わないオプション部品に全く同じ物が付いていたので、そいつを移植して組み直し、無事に修理完了。

というわけで、厳密には「故障」ではなかったんですね。やれやれ。
旋盤の下にすんでる小人が「たまには掃除しろよコラ」とご機嫌ナナメになった、というところでしょうか。
総バラししたおかげで、普段は取りきれない隅々に詰まった20年分のホコリやゴミを取ることが出来たので、ヨシとしておきましょう。



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