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零式艦上戦闘機(36) 山本長官機撃墜
4月13日、山本長官自ら決裁した電文は、夕方には各航空部隊や守備隊に電報が打たれた。
「GF長官四月十八日左記により『バラレ』『ショートランド』『ブイン』を実視せざる。
〇六〇〇中攻にて『ラバウル』発、〇八〇〇『バラレ』着、
直ちに駆潜艇にて〇八四〇『ショートランド』着、
一四〇〇中攻にて『ブイン』発、一五四〇『ラバウル』着。
天候不良の際は一日延期。」
中攻とは一式陸攻のことだ。
第十一航空戦隊司令官の城島高次少将は、この電報に接するや、「長官の行動をこんなに詳しく、長文で打つ奴があるか。」と、視察を中止するよう山本長官に促すが聞き入れられず、結局視察は実施することになった。
日本海軍の電文は乱数表を用いたもので、しかも4月1日に変更されたばかりなのに、アメリカ軍は早くも解読し海軍長官フランク ノックスは、4月17日『山本五十六搭乗機を、あらゆる方法を尽くして撃墜せよ』と指令した。
昭和18年(1943)4月18日(日曜日)
山本五十六連合艦隊司令長官とその一行は、アメリカ軍との最前線であるブーゲンビルへ、一式陸攻2機に分乗し朝6時ちょうどにラバウルの東飛行場を離陸した。
ラバウルからバラレまではおよそ2時間。
最前線とはいえ通い馴れたブイン街道であり、ブーゲンビル島の制空権は日本が確保しているとあって、護衛の零戦はわずかに6機。
一方アメリカ軍は、ヨーロッパ戦線で双胴の悪魔と異名をとるP‐38ライトニング。
当初18機が出撃したが、エンジントラブルなどで2機が離脱したため、作戦に参加したのは16機だ。
P‐38の航続距離はおよそ、1600km。
ガダルカナルのヘンダーソン基地から発進し、島々を迂回しながらブーゲンビル上空まで、およそ700kmを飛ぶ。
一式陸攻を襲撃し終えて、また700kmを帰還することを考えると、増槽を付けていてもブーゲンビル上空にいられるのは最大30分程度だ。
ブーゲンビル上空では、およそ1500mの低空で待機する襲撃機の4機と、6000mの高空で待機する直援機12機にわかれて、いまや遅しと山本長官機一行を待ち伏せていた。
P‐38は太陽を背にした有利な体制。
山本長官機一行は太陽に向かって飛んでいるので、敵機を発見しにくい。
バラレ到着予定15分前
1機の零戦が、すっと中攻の前に出て翼を左右に翼を振った。
敵機発見の合図だ!
零戦は全機、直ちに増槽を切り落として戦闘態勢に入った。
零式艦上戦闘機(37) 山本長官機撃墜(2)2014-04-19 につづく~
前の記事 零式艦上戦闘機(35) アクタン・ゼロ(2) 2014-04-05
<関連>零式艦上戦闘機(51) 零戦の好敵手P-38ライトニング 2014-07-26
<関連記事>
零式艦上戦闘機リンク集 2013-09-14
零式艦上戦闘機のお話や、「所沢航空公園」、「零戦来日」の記事はリンク集を見てね♪
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零式艦上戦闘機リンク集・・・・・・・・・・・・・熈代勝覧(きだいしょうらん)リンク集
【乃木希典大将】シリーズリンク集・・・・・・・JRで行く南紀・伊勢の旅2013リンク集
国立東京博物館リンク集 2013-11-01
零式艦上戦闘機(36) 山本長官機撃墜
4月13日、山本長官自ら決裁した電文は、夕方には各航空部隊や守備隊に電報が打たれた。
「GF長官四月十八日左記により『バラレ』『ショートランド』『ブイン』を実視せざる。
〇六〇〇中攻にて『ラバウル』発、〇八〇〇『バラレ』着、
直ちに駆潜艇にて〇八四〇『ショートランド』着、
一四〇〇中攻にて『ブイン』発、一五四〇『ラバウル』着。
天候不良の際は一日延期。」
中攻とは一式陸攻のことだ。
第十一航空戦隊司令官の城島高次少将は、この電報に接するや、「長官の行動をこんなに詳しく、長文で打つ奴があるか。」と、視察を中止するよう山本長官に促すが聞き入れられず、結局視察は実施することになった。
日本海軍の電文は乱数表を用いたもので、しかも4月1日に変更されたばかりなのに、アメリカ軍は早くも解読し海軍長官フランク ノックスは、4月17日『山本五十六搭乗機を、あらゆる方法を尽くして撃墜せよ』と指令した。
昭和18年(1943)4月18日(日曜日)
山本五十六連合艦隊司令長官とその一行は、アメリカ軍との最前線であるブーゲンビルへ、一式陸攻2機に分乗し朝6時ちょうどにラバウルの東飛行場を離陸した。
ラバウルからバラレまではおよそ2時間。
最前線とはいえ通い馴れたブイン街道であり、ブーゲンビル島の制空権は日本が確保しているとあって、護衛の零戦はわずかに6機。
一方アメリカ軍は、ヨーロッパ戦線で双胴の悪魔と異名をとるP‐38ライトニング。
当初18機が出撃したが、エンジントラブルなどで2機が離脱したため、作戦に参加したのは16機だ。
P‐38の航続距離はおよそ、1600km。
ガダルカナルのヘンダーソン基地から発進し、島々を迂回しながらブーゲンビル上空まで、およそ700kmを飛ぶ。
一式陸攻を襲撃し終えて、また700kmを帰還することを考えると、増槽を付けていてもブーゲンビル上空にいられるのは最大30分程度だ。
ブーゲンビル上空では、およそ1500mの低空で待機する襲撃機の4機と、6000mの高空で待機する直援機12機にわかれて、いまや遅しと山本長官機一行を待ち伏せていた。
P‐38は太陽を背にした有利な体制。
山本長官機一行は太陽に向かって飛んでいるので、敵機を発見しにくい。
バラレ到着予定15分前
1機の零戦が、すっと中攻の前に出て翼を左右に翼を振った。
敵機発見の合図だ!
零戦は全機、直ちに増槽を切り落として戦闘態勢に入った。
零式艦上戦闘機(37) 山本長官機撃墜(2)2014-04-19 につづく~
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最後を知っていても本当にドキドキしますね、今で言う長官のファンですので
とんでもないことを言ってごめんなさい
貴重なお話を有難うございました、
ほんと、月乃和熊(ツキノワグマ)も長官を助けたいです♪
たくさんの名もなき戦士や民間人の犠牲があって、今があるんだと思うと・・・
戦争がないほうが良いにきまっているのに、追い込まれたときに、技術が発展や軍需景気で国力が上がるのも皮肉ですね・・・。
米軍から葉巻と渾名される一式陸攻で何故に行かなくてはいけなかったのか?
先見の明のある方を失ったことが、その後に大きく影響しましたね。残念なことです。
一式陸攻は、一式ライターといわれるほど発火しやく、防弾処理をほどこしていなかったですからね。
アメリカ海側は、日本軍には山本長官以上の将軍は、存在しないから、撃墜を命令したようで。。。