南フランスでワイン機材の展示会に参加した後、北フランスのノルマンディ地方に移動。キャッピングマシンのザルキン社を訪問しました。長らくナショナルクラウン社が日本のエージェントをしていましたが、同社が昨年秋に倒産したことに伴い、当社がエージェントを引き継いでいます。
ザルキンは、イタリアのアロール(アメリカの缶巻き締め機メーカーのアンジェラスの傘下)とキャッピングマシンの世界トップの座を競う会社です。 http://www.zalkin.fr/
自社ブランドの単体キャッピングマシンも作るけれど、クロネス、KHS、シデール、セラック、三菱重工、など世界の主要ボトリング・プラント・メーカーに、モノブロック充填機に搭載する9~30ヘッドのロータリー・キャッピングマシンを供給しています。日本でも、コカコーラ、大塚製薬、ネスレ、プロクター&ギャンブル、メルシャン、などなど多くの有力企業に採用されています。
先述のとおり当社がエージェントを引き継いだのは今年初めからですが、すでに大手クライアントの大型マルチヘッドキャッパーのオーバーホールを行うなど実質的な活動を行っています。これはその時のスナップ写真。フランス人技術者を呼んで、当社の技術チームと共同で作業。
参考情報:上がザルキンのPPキャッパー、下が一般的な他社の構造。ザルキンはトッププレッシャのスプリング(緑色)がヘッド側に内蔵されるので、ヘッド交換後に機械側のプレッシャ調整を行う必要がないのが大きな特徴です。
- - - - - - - - - - - - - -
フランス北部のノルマンディは緩やかな起伏があるものの、山のないほとんど平らな台地で、田舎は一直線の道が多い。その「一直線ぶり」をお見せしようと、運転席から車の進行方向(上)と、後ろ側(下)を撮影した写真。
12月故、だからかもしれませんが、道路の左右の農耕地はずいぶんやせた土地に見えました。加えて出張中は連日、冷たい雨。そんな厳しい土地がら、ノルマンディとその隣のブルターニュはフランスの他の地域と違ってブドウや小麦ができない。代わりにやせた土地でも栽培できるリンゴやソバを栽培して、シードルやカルバドス(リンゴのお酒)、ガレット(ソバ粉のクレープ)を作る独特の食文化があります。また、有名なカマンベールチーズもノルマンディの産ですね(農産物ができないので、牧畜が盛ん)。
せっかくノルマンディに来たので、カルバドスの工場もいくつか見学しました。蒸留機はコニャックと同じ「シャラントポット」型。こんな単式蒸留機で2回蒸留することが「カルバドスAOC」(原産地呼称規制)のルールです。(なお、いくつかの「カルバドスAOC」以外にもリンゴの蒸留酒、オードヴィ・ド・シードルがあって、作り方がそれぞれ違います。)
喜多常夫 (代表取締役)
ザルキンは、イタリアのアロール(アメリカの缶巻き締め機メーカーのアンジェラスの傘下)とキャッピングマシンの世界トップの座を競う会社です。 http://www.zalkin.fr/
自社ブランドの単体キャッピングマシンも作るけれど、クロネス、KHS、シデール、セラック、三菱重工、など世界の主要ボトリング・プラント・メーカーに、モノブロック充填機に搭載する9~30ヘッドのロータリー・キャッピングマシンを供給しています。日本でも、コカコーラ、大塚製薬、ネスレ、プロクター&ギャンブル、メルシャン、などなど多くの有力企業に採用されています。
先述のとおり当社がエージェントを引き継いだのは今年初めからですが、すでに大手クライアントの大型マルチヘッドキャッパーのオーバーホールを行うなど実質的な活動を行っています。これはその時のスナップ写真。フランス人技術者を呼んで、当社の技術チームと共同で作業。
参考情報:上がザルキンのPPキャッパー、下が一般的な他社の構造。ザルキンはトッププレッシャのスプリング(緑色)がヘッド側に内蔵されるので、ヘッド交換後に機械側のプレッシャ調整を行う必要がないのが大きな特徴です。
- - - - - - - - - - - - - -
フランス北部のノルマンディは緩やかな起伏があるものの、山のないほとんど平らな台地で、田舎は一直線の道が多い。その「一直線ぶり」をお見せしようと、運転席から車の進行方向(上)と、後ろ側(下)を撮影した写真。
12月故、だからかもしれませんが、道路の左右の農耕地はずいぶんやせた土地に見えました。加えて出張中は連日、冷たい雨。そんな厳しい土地がら、ノルマンディとその隣のブルターニュはフランスの他の地域と違ってブドウや小麦ができない。代わりにやせた土地でも栽培できるリンゴやソバを栽培して、シードルやカルバドス(リンゴのお酒)、ガレット(ソバ粉のクレープ)を作る独特の食文化があります。また、有名なカマンベールチーズもノルマンディの産ですね(農産物ができないので、牧畜が盛ん)。
せっかくノルマンディに来たので、カルバドスの工場もいくつか見学しました。蒸留機はコニャックと同じ「シャラントポット」型。こんな単式蒸留機で2回蒸留することが「カルバドスAOC」(原産地呼称規制)のルールです。(なお、いくつかの「カルバドスAOC」以外にもリンゴの蒸留酒、オードヴィ・ド・シードルがあって、作り方がそれぞれ違います。)
喜多常夫 (代表取締役)