あれから、1年がたった。
あの日、会社のKさんからかかってきた電話。
大げさだけど、あれから私の人生は一転した。
それにしても、医師というものは、ああも淡々と冷酷な事実を無表情に伝える職業なのだと知らされた。
もっともあの状況では、そうするしか成す術もなかったのだけれど。
急いで駆けつけた私と、一緒に救急車に乗ってくださった会社のHさん、
という取り合わせで聞いた医師の宣告。
人間の生死とはこんなに簡単であっけないものなのか。
倒れる直前までは、いつもの勢いの良いオットだったのに。
医師のお話の最中、私は、不謹慎ながらもガタガタ震える手で携帯を握り締め、
「とにかく息子たちに伝えなくては・・早く会わせてあげなければ・・」
そんなことばかり考えていました。
今思えば、長男には、なんて酷なことを言って呼び寄せてしまったんだろう、と未だに後悔ばかりです。
道中の心境を考えてやると、かわいそうすぎた。
「お父さんがもうだめやで早く来てほしい」
だなんて・・
他にも言い方はあったはず・・
「具合が悪くなって、緊急手術することになったから・・」
とか、なんとか。。
と今冷静になってみれば呼び寄せる言い方は思いつくのだけれど。
「ねえ、三途の川が見えた? お父さんに会った?」
オットに聞いてみました。
「川も見てないし、親父にも会ってない」
だそうで、
「仕事したり、家に帰る夢はたくさん見た」
と言っています。
オット、危篤の時、医師に何と言われようとも、
オットは絶対逝ったりしない。
私と息子を置いて、いくわけがない!
私には確信たるものがありました。
まだまだやることはあるぞ、と、
向こうの世界から引き返されたのだと私は思っています。
あの日、会社のKさんからかかってきた電話。
大げさだけど、あれから私の人生は一転した。
それにしても、医師というものは、ああも淡々と冷酷な事実を無表情に伝える職業なのだと知らされた。
もっともあの状況では、そうするしか成す術もなかったのだけれど。
急いで駆けつけた私と、一緒に救急車に乗ってくださった会社のHさん、
という取り合わせで聞いた医師の宣告。
人間の生死とはこんなに簡単であっけないものなのか。
倒れる直前までは、いつもの勢いの良いオットだったのに。
医師のお話の最中、私は、不謹慎ながらもガタガタ震える手で携帯を握り締め、
「とにかく息子たちに伝えなくては・・早く会わせてあげなければ・・」
そんなことばかり考えていました。
今思えば、長男には、なんて酷なことを言って呼び寄せてしまったんだろう、と未だに後悔ばかりです。
道中の心境を考えてやると、かわいそうすぎた。
「お父さんがもうだめやで早く来てほしい」
だなんて・・
他にも言い方はあったはず・・
「具合が悪くなって、緊急手術することになったから・・」
とか、なんとか。。
と今冷静になってみれば呼び寄せる言い方は思いつくのだけれど。
「ねえ、三途の川が見えた? お父さんに会った?」
オットに聞いてみました。
「川も見てないし、親父にも会ってない」
だそうで、
「仕事したり、家に帰る夢はたくさん見た」
と言っています。
オット、危篤の時、医師に何と言われようとも、
オットは絶対逝ったりしない。
私と息子を置いて、いくわけがない!
私には確信たるものがありました。
まだまだやることはあるぞ、と、
向こうの世界から引き返されたのだと私は思っています。