kirin☆気紛れ雑記

日々のつぶやき・・

夢の途中ー1

2008-05-27 | つぶやき
あれから、1年がたった。
あの日、会社のKさんからかかってきた電話。
大げさだけど、あれから私の人生は一転した。

それにしても、医師というものは、ああも淡々と冷酷な事実を無表情に伝える職業なのだと知らされた。
もっともあの状況では、そうするしか成す術もなかったのだけれど。
急いで駆けつけた私と、一緒に救急車に乗ってくださった会社のHさん、
という取り合わせで聞いた医師の宣告。

人間の生死とはこんなに簡単であっけないものなのか。
倒れる直前までは、いつもの勢いの良いオットだったのに。

医師のお話の最中、私は、不謹慎ながらもガタガタ震える手で携帯を握り締め、
「とにかく息子たちに伝えなくては・・早く会わせてあげなければ・・」
そんなことばかり考えていました。

今思えば、長男には、なんて酷なことを言って呼び寄せてしまったんだろう、と未だに後悔ばかりです。
道中の心境を考えてやると、かわいそうすぎた。
「お父さんがもうだめやで早く来てほしい」
だなんて・・

他にも言い方はあったはず・・
「具合が悪くなって、緊急手術することになったから・・」
とか、なんとか。。
と今冷静になってみれば呼び寄せる言い方は思いつくのだけれど。


「ねえ、三途の川が見えた? お父さんに会った?」
オットに聞いてみました。
「川も見てないし、親父にも会ってない」
だそうで、
「仕事したり、家に帰る夢はたくさん見た」
と言っています。

オット、危篤の時、医師に何と言われようとも、
オットは絶対逝ったりしない。
私と息子を置いて、いくわけがない!
私には確信たるものがありました。

まだまだやることはあるぞ、と、
向こうの世界から引き返されたのだと私は思っています。
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バターとウインナーと

2008-05-16 | 食べ物
久~々に、スーパーでバターを見かけました。
しかし、10g×10個入り(小分けになっているもの)で228円という割高のものだったから、手には取ってみたものの、買うのをやめました。

まあ、私はバター無しでも、どってことないけれど。
困ることといったら、グラタンが作れない(マーガリンでは作る気はしないし)ぐらいなのですが、息子たちの食事を作らなくて済む今は、グラタンメニューは無しだし。

トーストにはバターorマーガリン!?
私はマーガリンです。
バターの風味も大好きです。
しかし、朝は何かと小ぜわしいのでささっと塗れるマーガリンに軍配が上がります。
バターを、ほど良い塗り具合にするには、塗る量だけ皿にとって数秒チンする、
この手間が億劫なのです。
それに、マーガリン独特の風味も好きだし。。

が、うちの親は絶対的にバター派で、
「バターがなかなか売ってない」
と母は嘆いています。
だったら、今日バターを買ってきてやれば良かったじゃないか、という話ですが、値段の高さには勝てずやめました。

小さい頃、うちではバターが高級品
っていうぐらいの食材でした。
「バターは栄養があるから」
ということで、お味噌汁に入れて(いつもじゃないけど)、
食べさせられてました。
どっちかというと、父の好物でした(今もだけど)。
友人に言うと絶対笑われるんだけど、
小さいとき、
「これは美味しいぞ!」
と父がいい、母が揚げたものは、、
なんと、「金魚」でした。
黄色い衣からうっすら見えたオレンジ色の魚(金魚)の身。
今、思い出してもぞぞっです。
私は、食べた覚えはありません。
食用の金魚ってあるのでしょうか?魚屋さんに聞いてみたいです。
っていうか、「ふつ~うやらんやろ?」
と思うことをやってしまうのが、うちの父です。

それにしても、うちって、貧乏だったのか。。
というか、昭和30~40年代から急速に食料事情が良くなってきたでしょう。

母が子供の頃(昭和20年前後)は目玉焼きがご馳走で、しかもそれは家長(お父さん)しか食べさせてもらえなかった時代だったと聞いてましたから。

去年まで、誰やかのお弁当を作っていた頃は、ウインナーは必需品で、
いつも冷蔵庫に入っているくらいだったのに。。
この春からの我が家の冷蔵庫の中身は、だんだんサミシイ色合いとなってきてます。
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ホームカットがない

2008-05-11 | 食べ物
ビョーキ前と後で、大きく変わったオットの食生活は。。
朝がパン食に変わったことです。

以前のオットは、お正月のお雑煮の時期以外は(オットはお雑煮も大好物)、
年中、ご飯とお味噌汁、という、
「朝、米の飯を食わなどうする!」
っていう典型な人でした。

私は、もの心ついた時から、朝はずっと、パン。
(では、もの心つく前は、何を食べてたんだろう?)
親が朝から忙しくしていたので、
自分で勝手にパンを焼いて、あとは飲み物だけとか。
かなりいい加減な朝食でした。

今でも、私はトーストと飲み物(コーヒーか牛乳)、あとは果物やヨーグルトでもあれば十分です。
朝から米の飯を食え、と言われても(誰も言わないけれど)、胃が受け付けなくて、慣れ親しんだ習慣で一日たりともトースト無しではおれません。

退院してからというものの、オットはパンの美味しさに目覚めたのか、
トーストに牛乳、卵料理1品、野菜、果物等、バランス良く食べてます。

結婚してからというものの、うちの朝食は、オットが食べる和食の目の前で、
私はパンを食べる、というのが通常となっておりました。
これって異様な光景だったのかな?

そして、オットが変わったことは、
ビョーキで、もちろんお酒もタバコも止めたので、
食べることが唯一大きな楽しみとなり、甘党になったことです。

以前なら、ミスタードーナッツを買ってきても、
「いら~ん」って感じでしたが、今なら、
「食べる食べる!ちょうだい、ちょうだい!」こんな感じです。
(以前でもケーキとシュークリームは好物だったけど)

ところで、ミスタードーナッツの私のベスト3は、
オールドファッション、フレンチクルーラー(最近はエンゼルフレンチが気に入ってる)、エンゼルクリームです。
チョコ系、ポンデリング系、パイ系にはあまり目がゆきません。

が、なにげにネットを見ていたら、オールドファッションが恐ろしいカロリーだと知り、これからはシュガーレイズドでいこうかなあと考えております。
それと、昔からある「ホームカット」というもの、最近見かけません。
何の飾り気もなく素朴な味のシンプルなドーナッツですが、これも好きです。
見た目派手な新作に押されて、作らなくなってしまったのでしょうか、残念で仕方ありません。

オットの好みに合わせて、思うだけオヤツを食べていては、私の体重もやばくなってきます。それに、オットに太ってもらっては困るんですよね。。
と、いいつつ、オットと、
「これ美味しいね!」なんて言いながら、オヤツを食すのがささやかな幸せです。

今日は母の日。
長男から、真っ赤なカーネーションの花束が届きました。
息子はコンビニでバイトをしているから、きっと、そういうサービスを扱っていて。もしかしたら、送ってくるかなぁ。
(なんて下心みえみえの母)
ひそかに思ってたんだけど、やっぱり・・
純粋に嬉しかった!
早速、「カーネーション届いたよ、ありがとう
とメールをいれました。
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薫風

2008-05-03 | 日常
去年のGWといえば・・
めずらしくカレンダー通りに休みがとれたオットと、
何をするでなく、まったりと休日を過ごしていた。
あの頃のオットが、私の脳裏に焼きついている、元気に動き回っていた姿。

4日は、私の両親に、京都の大学へ行っている長男の所へ、
一度くらいは観光に行ってもらおうと、混雑を覚悟で送りだした。
私とオット、次男ならいつでも行けるから、そう思っていたから。

それが、まさか・・
GWも過ぎて仕事も動き出したあの日だった。
あれから、激動の波の中、もがいていた一年。
オットは、記憶、感情は以前と同じようにある。

が、それらを表現する手段が、頭のある部分に障害を受けているせいで、
覚束なく見える。
キレや勢いがいま一つで、10も20も年をとってしまったように、
又は、子供にかえってしまったような。

私はそれらを思い知らされる度に、体の力が抜けていくような、
不安で押しつぶされた気分になる。
明日の事を考えなければ、子供2人を自立させ、オットとふたりリハビリをしながら過ごすのもそう辛いことばかりじゃない。
でも、これはいつまで続くのだろう。
先の見えない大きな不安と葛藤しながら毎日過ごしています。

時に、親子や夫婦が「介護疲れで無理心中」こんなニュースを耳にします。
気持ちが痛いほどです。
介護という仕事は、思ったほど辛くない(私の場合)。
それより、「先が見えない」これがとても耐えられないのだと思います。


どうしても、私と同じような境遇の方のブログを探してしまう私。

うちより10は年上の方だけれど、
ご主人が同じ病気で障害を受けてしまった奥さんのブログを見ました。
「役所で障害者手帳を交付されたとき、手帳の主人の写真を見た時、その場で泣いた」
とかいてありました。気持ちはすごくわかりました。
同じですから。

私より若くしてご主人を亡くされた方だってみえるのに、頑張らないかん。
私には、オットに似て優しい息子が二人もいるじゃないか!
そう、ムチも打ってみる。

長男からは何かの用事のついでに、時々電話がかかってきますが。
オットと私を心配してくれる気持ちが痛いほど伝わってきます。

この息子、来月某競技場である全日本選手権への出場が決まりました。
オリンピックの選考も兼ねた大会だそうです。
夢に手が届いたことがとても嬉しいです。
オットもとても応援しています。
あと数年したら二人の息子も帰ってきて、
オットも私の心と体も回復し、
賑やかにみんなで過ごせる日を夢見て。
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