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上野山浄福寺
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(じょうやさん じょうふくじ)
神戸市須磨区桜木町1-4-6
通 称
頼政薬師寺
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〔宗派〕
真言宗須磨寺派
〔御本尊〕
薬師如来像
(やくしにょらいぞう)
西須磨地域には、神功皇后より事代主命を祀るよう命を受けて元宮長田神社を祀ったといわれる一族が勢力を保っていました。大宰府への道中に須磨に立ち寄った菅原道真公に清水を献上したといわれる橘秀祐公はこの流れを汲む人物で、のちのち前田姓を名乗ったといわれています。この前田一族が須磨寺の末寺として建立したのが、上野山浄福寺です。
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本堂は阪神・淡路大震災で倒壊しましたが、1999(平成11)年11月に再建されました。
聖徳太子の作と伝えられる薬師如来像をご本尊として創建された浄福寺は、一時期荒廃していたようですが、1154~55(久寿元~2)年頃には摂津源氏の血を引く武士であり優れた歌人でもあった源三位頼政公の手によって再興されたことから、「頼政薬師寺」という通称で呼ばれるようになりました。現在本堂に安置されている脇持仏の十二神将像は、江戸時代にこの地域を領有していた尼崎藩の藩主・青山氏から寄進されたものです。また、頼政薬師寺では明治時代以前には毎年1月8日に「薬師統人」という儀式が執り行われていました。これに参加することで初めて村人として認められるという重要な儀式で、夜には鬼追式が行われていました。現在は当時とは違う形ではありますが、地元の西須磨協議会の方々が中心となって地域の伝統文化が守り続けられています。
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御本尊の薬師如来像(左)と、本堂の奥に鎮座する天龍大神(右)。
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境内の東側には地蔵堂(左)や供養塔(右)などがあります。
アクセス
・山陽電車「須磨寺駅」下車、西へ線路沿いに徒歩3分
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拝観料
・無料
拝観時間
・9時~17時