本と映画とアイドルと ~数少ない趣味の記録~

本や映画、アイドルについてまとめた、作詞家「福田花音」推しによる、記録のためのブログです

【本9冊目-2012】イニシエーション・ラブ

2012-04-15 13:11:13 | -読書 2012
乾くるみさんの『イニシエーション・ラブ』を読みました。


カラット探偵事務所の事件簿』、『リピート』に続き、3冊目です。


この作品を選んだのは、前2冊の解説で乾さんの代表作として引き合いにだされていたのと、次のような説明があったからです。

僕がマユに出会ったのは、代打で呼ばれた合コンの席。

やがて僕らは恋に落ちて…。

甘美で、ときにほろ苦い青春のひとときを瑞々しい筆致で描いた青春小説-と思いきや、最後から2行目(絶対に先に読まないで!)で、本書は全く違った物語に変貌する。

「必ず2回読みたくなる」と絶賛された傑作ミステリー。



果たして、最後の2行でどうやって話をひっくり返すのか?

その点だけが気になって読んでみたといっても過言ではありません。

(ちょっとずるいやり方だとも思いますけど…)


さて、いざ読み始めると、主人公の鈴木君と成岡さんの出会いとその後を描いた話が淡々と続いていくだけ…

正直「最後の2行」のことがあったから読み続けられました。

目次から、side-A、side-Bと大きく2つに分けられてることがわかったので、たとえばside-Aは鈴木君の視点から、そしてside-Bは時間が戻って今度は成岡さんの視点から話が進んで、そして最後にどんでん返しという感じかな~と思ったんですけどそうでもなく。


そして最後の2行に辿り着いたとき、、、

「????」

軽くパニックになりました(笑)

「え?どういうこと?」と思って。


これは見事にやられた、と思いました。

単純な人ほど引っ掛かるかもしれません。

言い訳すると、心のどこかで何となく違和感を感じないわけでもなかったのですが、でも著者の思惑にぴったりはまりました。

理解するためにもう一度読みたくなるというのも確かです。

実は再読しました(笑)


そして、今一つ理解できてないところもあったり。

ちょっとネタばれになるので、白文字で以下は書いておきます。

興味のある人は本を読んでからのほうが良いです。



↓以下、続く。

結局、この作品の仕掛けはside-Aとside-Bで、成岡さんを起点として2人の鈴木君のストーリーが同時進行しているということのようです。

ということは、side-Bで鈴木君が浮気して成岡さんを振ったように見えながら、実は成岡さんのほうも二股かけてたことになりますか?

多分そういうことなんだとおもうんだけどなぁ。

わかる範囲でside-Aとside-Bから日付を拾ってきて時系列で並べたりしてみると、確かに関連性があるように見えます。

ただ、細かいところでいろいろな仕掛けがしてあるのかもしれませんが、気付いてないところも多いかも。。。


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