ぽんぽこりんのうち日記

おむつなし育児、月経血コントロール、着物暮らし、寝ながらきくシター~癒やしのまどい~

梅干し

2011年08月28日 | 食事
毎年恒例の梅干し作り。
いつもは6~8kgくらいだったけど、今年はドーンと20kgも漬ける予定。
売るほどできます。

半分は赤シソで、半分はシソを入れずに天然色でつくる。

一人でやると気が遠くなるので
夫と共同作業。私は、シソの葉とりと干すのを担当。

今年は7月から台風が来たりして3日続けて晴天、という
ことがなかなかない。

半分はお盆前に干したけど、あとの半分はどうしよう。
いくらなんでも9月になりそうなので無理やり干した。
今日はにわか雨が2回。家の中に出したり入れたり大忙し。

しかも田舎暮らしのときと違って、時間帯に応じて太陽と一緒にザルを移動させる。

午前中は玄関前。午後からはベランダ。
大きなザルを2回に分けてエッチラオッチラよいこらしょ~、と運ぶ。

塩をふいた梅をひっくり返すのは、至福のとき。
ゆったりとノスタルジック。贅沢な時間を味わう。

あぁ、プクプクの梅さん、もうすぐシワシワになるのね・・・
なんていいながらいじってると、近所の人が声をかけてくれる。

「あ、干してはる~」「えぇなぁ、梅干し」「あら、珍しい、梅干し干してはる」
3人も通った。

そういえば、去年は、車の上で梅干し干してて、上にのっけたまま保育園のお迎えに
行ってしまったっけ。今年はそんな失敗はしないように気をつけよう。



レジス・ドゥブレ

2011年08月03日 | おしごと
フランスの哲学者レジス・ドゥブレの本を読んでいる。
『大惨事の「正しい使い方」』(仮)。

Régis Debray, Du bon usage des catastrophes, gallimard, 2011.

東日本大震災と福島の原発問題の後に書かれた本。

大惨事は、今にはじまったことではない。

3000年前、旧約聖書の時代から
現代にいたるまで、大洪水や大量虐殺、大飢饉やペストなど、
枚挙にいとまがない。

そして人間はそれにどう対処してきたか、その心理状況は、
新石器時代くらいから変わらない。

政治の力が弱まって、大惨事のときこそ、預言者が台頭する。
今の日本の状況にもあてはまる。預言者のような人が水を得た魚のように
発言する場面は多々ある。でも、それが本物の預言者かどうかは
なかなかすぐにはわからない。

***

レジスドゥブレを読むおもしろさと難しさとは、
その教養の広さ、よく消化された教養が、時空を越えて書かれているところに
ある。
キリスト教の文脈の中で、
東西の宗教、文学、地理、歴史、哲学、コンピューター用語に加えて俗語が、
ジャンルを越えて自在に登場する。

旧約聖書の人物とオバマ大統領が、ゴビ砂漠とパリの有名なカフェが並べられる。

ときどきめまいを覚えながら、クラクラ夏ばての頭にむち打って
フランス語を読み進めるのは修行である。