総選挙は、自民党の単独過半数、自公合わせて3分の2という憲法改正が可能な状況の誕生という結果になってしまった。
すでに多くの人があちこちで論じているが、なぜ支持率2割台、小選挙区得票率4割で議席が8割も獲得できるのか? オセロゲーム選挙と表現されているが、それが小選挙区制の仕組みによるところは明らかだ。そして残り6割の投票は結果に反映されない死票となることのやりきれなさも残る。
1994年、自民党を中心とする当時の権力政党が財界、マスコミ挙げて進めてきた「政治改革」の結果である。大政党にとっては有利に、小政党にとっては不利になるこのような仕組みは民主主義と相いれないことは言うまでもない。今回、自民党に入れた人たちもまさかここまでとは思ってはいなかったのではないか。これから私たちは小選挙区制が招いた結果の恐ろしさを体験することになるのかも知れない。
今日はさっそく、憲法学者のKWさんに日本の民主主義の根幹に関わるこの問題を大衆的に考えてもらうための原稿を依頼した。年明け、できるだけ早くに形にしたい。