ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

『いばらぎじゃなくていばらき』

2005-06-22 | 読書
最近の私が 
‘茨城’を‘イバラキ’と書いたり、
方言にこだわり始めたのは、
この本の著者のサイトの影響。

滅多に帰らないふるさと・イバラキの方言が
このごろ 
やたら 懐かしく、
やたら 面白い。

この本の 一番 秀逸なところは、表紙。

(青木智也著、茨城新聞社、2004.5.25、1000円)



だから、‘イバラキ’じゃなくて、
‘イバラキ’なんだってば。

なのに 
間違えるはずのない NHKが
なぜか 昔から ‘イバラギ’と言う。

なぜか 未だに ‘イバラギ’で通している。

‘イバラキ’なんだってば!



この出版社では、取り寄せには時間がかかるだろう、
ということで、
初めて アマゾンに注文してみた。

これが先月のチャレンジだった。
(安いチャレンジで、スイマセン。)

セブン・イレブンまで 受け取りに行けば、
送料はタダ!

嬉しい、しかも、すぐ届く!

便利な世の中になったと、オバサンは感無量。



この著者のサイトに行ったのは、
茨城生まれ・茨城育ちの甥っ子が
彼のブログの中で

「茨城王:イバラキング」というサイトの中の
「茨城の常識」というのを
紹介しつつ うだうだ 書いていたのを読んで。

そう、この本は、このサイトから出来た本。



で、その、「茨城の常識」とは・・・。

茨城県民の歌が歌える。/県内全域

 あたしなんて、歌えるだけじゃなく、
 三番まで、ほとんど 踊れる!

 運動会には 毎年 踊っていたもの。

 難しかったっけ。

・筑波山に登ったことがある、
 大洗でおよいだことがある/県内全域

 小学校でも 中学校でも 卒業前に
 筑波山登山があった。
 
 卒業直前だから、 思い出深い。

・学校の校歌に必ず「筑波山」というフレーズが出てくる
 /筑波山が見える地域

 もちろん。

・いまだにJAを農協と読んでいる/農家?
 
 あたしなんて、いまだにJRを「国鉄」と
 呼びそうになるんだけど?



・家にJAの帽子がある/農家

・常陽銀行に口座をもっている/県内全域

・家の外にも トイレがある/農家

・お買い物は カスミ・グループ/県内全域

・近所の家は 屋号で呼び合う/農村部



・家には ひとり一台 クルマがある/県内全域

 あ、これは、ここも、そうだよ。

・スカートの下にジャージを穿く(女子学生)
 /県内全域

 あ、これも やってる。
 
 娘たちは、‘埴輪’と呼んでたよ。

などなど。

いちいち うん、うん、と頷くことが書いてある。



中には、

・スクーターに乗るときは できるだけ足をひらく
 /ヤング

・黄色は進む(信号)/県内全域

・なんでも「つくば」と付けたがる/県西・県南

・初午には「すみつかれ」を食べる/県西・栃木

・「きょうきゅう」が「供給」であることを
 ずっと知らなかった/日立周辺

など、「?」なことや 
「なに、それ?」なことも書いてある。

イバラキは、広い。



もちろん、ふるさと離れて ウン十年、
新しい事は わからないことだらけ。

だいたいが、天気予報で言う「ろっこう」って、
阪神の本拠地の天気か? と不思議がってたくらい。

あれは、想像では 「鹿行」と書いて ロッコウ。

‘鹿島’と‘行方:なめかた’を合わせたネーミングに
違いない。



この本の中で もうひとつ、
「マックスコーヒー物語」は 
かなり追求してかかれており、
こういう本ででもないと 書いてもらえない、
貴重な論文。

それから、時事的に 合併問題にも触れている。

子供の頃から、
イバラキと千葉が 合併したら、チバラキ県、
とか、よく言ってたなあ。



著者のユーモアのセンスは 
まだまだ 発展途上。

文章修行も もう少し頑張れ、という感じ。

けれど 懐かしくて可笑しくて。



この本は 後ろからめくると、
「茨城弁大辞典」になっている。

言語学者でもない著者が、よくここまで、と思うが、
「?」 「ん?」 「あれ?」  
と思う内容も多い。

方言は、奥が深い。
 
これからも 時々 茨城弁について
考察を重ねて行こうという決意のもと、
カテゴリーの新設を行ったのであった。
(と、堅苦しく宣言するほどのものでは、ナイ。)

15 コメント

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イバラキを ()
2005-06-22 16:48:50
こよなく愛するジョルジュさん良く分かりました。イバラギじゃなくイバラキと正しく言いたいと思います。

でもね、私はその前からイバラキだと知っていましたよ、やはりイバラキの方は、イバラギと呼ばれたらちゃんと訂正されるんですよね。息子が一年間東京で、全国の方とご一緒したのですが、そのときイバラキと聞いてきたのでしょうね。私がイバラギ県と言ったら、イバラキだと言われました(笑)





>茨城生まれ・茨城育ちの甥っ子が

彼のブログの中で



「茨城王:イバラキング」というサイトの中の

「茨城の常識」というのを

紹介しつつ うだうだ 書いていたのを読んで。



そう、この本は、このサイトから出来た本。



昼寝からまだ頭が正常に戻ってない、いつもだけどね。↑と言うことはこの本は甥っ子さんが書いたことなの?それはぜひ読んでみなければ、本はもう買わない主義だけど。。。これは特別。



高知県の唄なんてあったかなあ、私も負けないで高知のこと紹介できるオバサンになろう。

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ええと。。文章力が・・・。 (ジョルジュ)
2005-06-22 16:57:06


甥っ子がブログに書いていた、のであって、

この本を書いたのは 会ったこともない(多分)、赤の他人様です。

しかも、実家とは 文化圏(!)が違う所の出身なので、

おかしいところもあちこちに。

同じイバラキでも、いろいろなんだなー、と。

mino さんがお住まいの場所は どの辺かわかりませんが、

言葉ひとつとっても、違う言葉だったり。

狭い日本だけど 面白い!

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あ~、あのスタイルは「埴輪」と呼ばれていたのですか(^^ (エミコ)
2005-06-22 17:25:18
奇抜だけど、案外とかわいらしくて実用的かもしれないなーって思っていました。

着心地はどんなもんなんでしょうか。
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当地の冬は (ジョルジュ)
2005-06-22 22:08:37
風が冷たく厳しく、冷えてはいけない女子生徒にスカートが制服、というのは 絶対におかしい!

と思うのですが、それでも、あの格好だけは、許せません。

娘も中学校が ジャージ登・下校が許されてるんだら、ジャージで通えばいい物を、

制服のスカートを穿いて、その下にジャージを穿いて。

許せん!

その上、最近の女子高生は 超ミニスカートにして

その下に はさみでジョキっと切りっぱなしで膝丈にしたジャージを穿く。

理解できません。

実用云々は 言わせない~~~!
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せっかく早寝しようと (mino)
2005-06-22 23:03:02
思っていたのに、ジョルジュさんが呼ぶから来ちゃいました。(笑)

エート私の家は、筑波山から南に20キロ、小貝川に近い所です。

そういえばジョルジュさんには判りますよね。

それにしてもこれが「いばらき」の常識だったの。(絶句) (笑)

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あら~ (ジョルジュ)
2005-06-23 07:26:15
およびたてして、ごめんなさい。

でも ブラジル戦、ご覧になったんですね。

今日はお昼寝ですね。

いいところにお住まいで。

いや、筑波山にもっと近ければ もっと度々 筑波山に出かけられるかな?

でも 生活に便利な方が なにかと。

絶句ですか?

私は「茨城県民の歌」から ノセられてしまいましたが(笑)。

小貝川、私が通った高校の近くにも流れてました。

大好きな川です。

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実際はもっと過激だったのか~ (エミコ)
2005-06-23 09:52:30
膝丈のジャージ、、、、
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その前は (じょるじゅ)
2005-06-23 20:12:14
確か 紺色の パンダの絵のついた ブルマーを みんなで一斉に見せるように穿いていましたね。

あれは 穿かなかった娘は、エライ?
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ばり、スゲー! (エミコ)
2005-06-23 20:32:09
新しいものに触れるのが好きですが、パンダで、、、みせて、、には、まいりました。



このごろ耳に入ってくる「ばり」は、広島弁かしら~と思って、久しぶりにある本をひらきました。

「今じゃけえ広島弁」という本です。8年前に購入したものですが、とても新鮮に(なつかしくも)読めます~。



「茨城の常識」のような”常識”があるかどうか、考えてみたのですが、さっぱり浮かびません。

それこそが常識と思っているもののはずなんですがぁ、、。指摘されるまで気付かないのでしょうねー(^^;
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そうでしょうね、 (ジョルジュ)
2005-06-23 22:02:13
一度 ふるさとを離れたひとこそ、わかる常識。

著者も都会に出て戻ってきた人。

私も戻らないけど 離れたから いろいろ見えてきた。

エミコさんのみるふるさと、面白そうですが。
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