ジョルジュの窓

乳がんのこと、食べること、生きること、死ぬこと、
大切なこと、くだらないこと、
いろんなことについて、考えたい。

乳がんの全てを知ろう

2008-05-07 | 乳がん
連休始めの日曜にもかかわらず
大宮まで出かけたのは
“第7回 乳がん市民フォーラムin大宮” 
というのがあったから。

テーマは
「乳がんの全てを知ろう――予防からメンタルケアまで――」。







Gジャンの胸ポケットには ピンクリボンのバッジの他に
四月階段の右京さんからいただいたカンバッジもつけて行った。
(後日、このままGジャンを着て家族と出かけたら
 娘から「恥ずかしいよ」と注意されてしまった。。。)






フォーラムは 1時に開会、内容は盛りだくさん。



基調講演 「乳癌とわかるまで(検査と診断)」

     「乳癌手術の目的と方法」

     「病理情報で決める乳癌治療」



特別講演Ⅰ 「食と生活習慣病について」




パネルディスカッション:――乳がんとどう向き合うか――



特別講演Ⅱ 「乳がん患者さん、ご家族のこころのケア」



特別講演Ⅲ 「乳がんの薬物療法:過去・現在・未来」







水仙レプリート。今年はやっと2輪咲いた(汗)。






術後5年も経って いまさらこんなのに参加して何になる?
と思わないではないが

治療も続いているし
不安が消えてなくなったわけでもない。

実際、
心の中での確認作業をしている、という気がする。

そして 確認すれば 落ち着くのだ。

亭主に 
「そういうのには どんどん行け!」
と言ってもらっての今回の参加は、
そういう意味で とてもありがたかった。






こういう催しがあると 
ご夫婦で あるいは 家族で 参加なさる方々を拝見する。

羨ましいと思う。

いっぽう、お友達と賑やかに参加なさってらっしゃる方々も多い。

こちらも羨ましい。

私は いつも ひとりだ。

慣れてるけど(苦笑)。






私としては、
特別講演Ⅰの 「食と生活習慣病」に 一番興味があったのだが
がんに特化した内容ではなく、

ずっと「食」に興味を持ってきた私にとっては
目新しい内容ではなかった。

ただ、この日のお話の中で
一番楽しいお話ではあった(笑)。



やはり 私は 
実際に「癌」を、それも「乳がん」を 経験した人の話が
一番 身近で 参考になって ためになる、
そんな気がしている。

パネルディスカッションのパネリストとして
おふたりの「あけぼの会」のメンバーが登場してくださったが
そのおふたりのお話が 一番 ありがたかった。







私には・・・・・・フラワー・アレンジメントの才能はないらしい(涙)。
でも、気分はウキウキ(笑)。






オベンキョーになったのは
ひとつは 
視診・触診では 死亡率の減少にはつながらない
ということ。

超音波やマンモグラフィーを併用することが大切なようだ。



ふたつめに
検診は 症状のない人が受けるもの、
ということ。

当たり前のことだけれど、考えたことがなかった。

しこりや 乳頭からの分泌物などの症状がある人は
乳腺外科など 専門科のある病院で 診断を!

埼玉県の乳がん検診の受診率は 非常に低いようだ。

頑張れ! さいたま県民!



それから、
ハーセプチンという薬が効くタイプの乳がんには
ハーセプチン+タキソールという組み合わせの治療が
非常によく効く、という話。

私自身は 
きっと HER2はマイナスだと思っているのだけれど
プラスの人にとっては朗報で、
これは このグループ内の人が 発見したらしく、
とても得意そうだった。

偶然の発見らしいんだけどね(笑)。

そういう、よく効く治療法を発見する、というのは
嬉しい興奮だろうなあ。



また
今後 癌の治療は 個別化するだろう、との話があった。

遺伝子を調べて 
ひとりひとりの癌に合った治療法が選択されるだろう、
ということだ。

これはまだ高額の費用がかかるらしく、
コストダウンが待たれる、ということだった。



最後に
癌に伴う精神的な負担について。

精神面のケアは 埼玉県立がんセンターでは
一応 積極的に取り組んではいるようだが
全体的には マダマダだろう。

医師の側にも ジレンマはあるようだ。

「癌は 患者の日常を奪い去る」とか
「第2の患者としての‘家族’」といった言葉が散見された。

課題は与えられている。

解決には マダマダ時間がかかるし、予算もかかりそう。



緩和ケアについての話は 少ししかなかったし
私は そちらには あまり興味がない。

緩和ケアベッド数、これも、マダマダ少ない。







北の道路と 車庫のシャッターとの間の、わずかなブロック塀。
ホンの少しの西日しか当たらない場所だけど、
こんなふうに撮ると、なかなかいいじゃない?






この催し物は 
SBCCSGという、絶対覚えられそうにない、
長ったらしい名前の団体と 
あけぼの会と ブリストル・マイヤーズ(株)との共催。

SBCCSGというのは、正式名称?は
「NPO法人埼玉乳がん臨床研究グループ」(→HPは こちら)というらしい。

(ちなみに、
 「SB..??」「SBC..??」分からなくても
 「埼玉」と「乳がん」で検索、
 と同グループでは言っている;笑)

埼玉県立がんセンターの医師、その他 埼玉県内の医師らが
月に一度集まって研修しているのだという。



グループに参加しているいくつもの病院の内では
(→参加施設一覧:これを多いと見るか、少ないと見るか?)
最新の情報が共有され、

治療内容についても 
この方法がもっとも適しているだろう、という治療方法が選ばれて

どの病院で診てもらっても 同様なレベルの治療を受けられる、
という話だった。



「多忙」の上に「チョー」が付くほど多忙な医師たちが
月に一度の研修というのは
必要不可欠だとは思うが 
想像以上にたいへんなのに違いない。

真面目に頑張ってくれている医師たちの存在そのものが
大きな勇気になって 
私たちを励ましてくれている気がする。



頑張れ! 医師たち!!!

私も頑張る、 ガーデニングを(爆)!



3 コメント

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病気は違えど (ステイゴ)
2008-05-07 20:52:34
このようなセミナーは参加したほうがいいですよね。
私のようなうつ病はこのようなセミナーは
なかなか嫌煙されるかもしれませんね。

妻も30歳超えたのでしきりに気にしております。
去年はマンモグラフィをやったらしいのですが
先生が怪しかったとかw
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こんばんは ()
2008-05-07 21:33:59
セミナー参加して収穫があったようですね。病気は家族ともども知ってこそと思うけど、乳がんの話を旦那様が積極的に聞いてはくれないでしょうか。

治療法も日進月歩、昔なら助からなかったといわれるものが助かるようにもなりました。
医師の技術知識には差があります。でも診療報酬は規定どうり?忙しい合間に研修に出て勉強して、患者からは信頼されて外来はいっぱいで忙しく休み暇もないと言う。

医師も金もうけ主義ではできないハードな職業だと、ウン十年前の主治医を見て思いました。

ジョルジュさん、ガンを患った人が気にしないなんてことはないですよね。再発の不安にびくびくすることはないですが、やはり気にして見張っていないとガンは我がままで規則を乱すつですから、周りを無視して勝手をしないように監視してないとねえ。

フラワーアレンジメント、なかなか素敵だと思います。クリスマスローズもアレンジ?水仙レプリート初めてみます。庭に咲く花を飾る私の贅沢です。
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きょうは肩こりがラク~! (ジョルジュ)
2008-05-08 20:29:36
ステイゴさん、
先生が怪しかったんですか?(笑)
おっぱいを触られるんですから、いつもの、信頼している先生、じゃないと、
私の年齢でも かなり抵抗感があります。
けっこう、勇気が必要なんですよ!
奥さまはまだお若いから、超音波(エコー)による検査の方がいいかも。
マンモグラフィーに挟むのは もしかしたら若いと余計に痛いかも?
検診を 応援してくださいましね。
うつについてのセミナー、これも本人と家族と 職場の人事担当者にも 一緒に参加してほしいものですね。
治療に時間がかかるので なおさらです。

風さん、
日進月歩、まさに、おっしゃるとおりです。
心強い限りですが 的確な検査をして 正確に判定する人がいてこそ、です。
読影の段階でミスをして、ということも多いのです。
医師の研修はあるはず、あるべき、と思いますが
現段階では 医師の個人的な努力に頼っているように見えます。
制度として それを後押しするものが あると良いのですが。
それと 医師が疲労していても 適切な治療に支障がでそうです、
医師の確保、これも 特に地方の病院では 切実になってきています。
残念ながら 
休日は仕事があるので 亭主は出かけられませんでした。
子供たちに号令をかけて 私を出してくれただけで、ヨシとしましょう(苦笑)。
私は 庭に咲く花を切って 家の中に飾る、というのは あまり得意ではないのです。
地面に生やした根っこで 水を吸い上げて 生きていってほしい。
でも 今年は こうして何度かアレンジしました。
クリスマス・ローズ、水仙レプリート、それに ヒヤシンスにチューリップ。
薄緑色のカーネーション、これは 切花で売っていたものです。
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