- 大東岳山頂部から -
先週、友人と南東北の山に出かけました。
最初に歩いたのは二口山塊の大東岳です。
二口山塊とは南の蔵王連峰と北の船形連峰に挟まれた地域です。
仙台や山形周辺の人にとっては馴染みの山域だと思いますが、関東に住む私がかつて歩いたことがあるのは面白山だけです。
表コースを登り、裏コースを下るという一番一般的な周回コースで歩きました。
連休の後の平日ということもあり、下る途中で一組の登山者に会っただけで、たいへん静かな山歩きが楽しめました。
周回コースの基点となるのは本小屋(二口温泉)です。
曇空ですが降水確率は低く、雨の心配はありません。
紅葉の気配が全く感じられない緑の中の道です。
沢沿いに進み、対岸に渡って、さらに緑の中を登って行きます。
立石沢の標識ある場所で少し休憩です。
さらに沢沿いに進みますが ・・・
やがて道は沢を離れ、しばらく登ると尾根の上に出ます。五合目です。
五合目からは尾根の上を行くようになります。
標高が1000mを越える付近からようやく紅葉が見られるようになりました。
鼻こすりと呼ばれる急な坂を登り切ると山頂部の一角に出ます。
山頂部は広くほぼ平坦で、笹と潅木に覆われています。
その中を少し進むと ・・・
三角点と石の祠のある山頂です。
雲が多いですが船形連峰の山々が望めます。
山頂からの展望 (クリックで拡大)
静かな山頂でのんびりした後、いよいよ下りです。
山頂部の北東からまず西へ、次に南へと道は進みます。
山頂部では紅葉が綺麗でした。
青空で陽が射していればもっと綺麗に見えたかもしれません。
そして、山頂部の南西付近までやってくると、二口山塊の他の山々と遠くの蔵王連峰を望むことができます。
山頂部の南西付近からの展望 (クリックで拡大)
そして、紅葉もこの辺りが一番見応えがありました。
山頂部からの下り始めは物凄い急で、弥吉ころばしと呼ばれているようです。
下るにつれて次第に緑の占める割合が多くなり ・・・
再び、紅葉の気配の全くない緑の中を進みます。
やがて、樋ノ沢の出合いに下り立つと、そこには立派な避難小屋があります。
幾つか支沢を横切りながら ・・・
大行沢沿いに下っていきます。
私が使用している五万図では大行沢沿いに緩やかに下るように道が記されているのですが、実際は少し違っていました。
迂回路という目立つ標識があり、そこから山腹を少し登り、急な坂を下る場所がありました。
また、途中に滝が幾つかあり、裏磐司の岩壁が望める場所もあります。
青黒い滑状の支沢を横切る
京渕沢の滝
裏磐司の岩壁
雨滝
最後まで緑の中の道が続きました。
新緑の頃はさぞかし綺麗なのではないでしょうか。
そして、出発地である本小屋(二口温泉)に戻ってきました。ここで歩き終わりです。
最初の予定では、ここから二口峠を越えて山寺に向かう予定だったのですが、工事のために林道が通行止めとなっていました。
仕方ないので、秋保に戻って、秋保大滝を見に行きました。
秋保大滝
落差は55mだそうで、思っていたより立派な滝でした。
滝壺へ下りる道もあるようですが、通行止めになっていました。