- 姥ケ平から茶臼岳 - (クリックで拡大)
姥ケ平にはあえて午後にやってくる予定になっていました。それは地形を考えた上でのある計算があったからです。その計算とは・・・考えてみて下さい。それから、午後の方が若干人の数が少なくなるだろうという考えもありました。
南月山付近にいた時は茶臼岳には少しガスがかかっていました。それが、姥ケ平に下るにつれて晴れていき、姥ケ平では茶臼岳の姿を存分に望む事ができました。
午後のこの時間にやって来たのは、この日に限っていえば当に正解でした。
牛ケ首から姥ケ平に下りていきます。
まさに紅葉の洪水の中に入っていくようです。
下りの道から見上げる山肌はこんな状態です。 (クリックで拡大)
右側中ほどの撓んだ所が牛ケ首です。そこから紅葉の中を下りてきました。 (クリックで拡大)
下りの道や姥ケ平では何枚もの茶臼岳の写真を撮りました。どこも紅葉が綺麗なものですから、ついシャッターを押してしまいます。
それらを続けて紹介します。
雲がかかっているので(あるいは噴煙のせいで)、まるで別の山のように見えます。
(クリックで拡大)
前景や噴煙の状態によって雰囲気が多少変わりますが、結果としてはどうしても同じような写真になってしまいます。
茶臼岳だけでなく、姥ケ平からの大倉山方面の眺めも捨てたものではありません。
下る途中からの大倉山方面 (クリックで拡大)
姥ケ平から大倉山方面
姥ケ平から大倉山方面
上からも見えていた「ひょうたん池」に寄り道します。
ひょうたん池への分岐の傍らに姥の像があります。姥ケ平という名前はこの像によっているそうです。
姥の像 - 本来の名前は「奪衣婆像」だそうです。
ちなみに、奪衣婆(だつえば)とは、三途の川の渡し賃を持たずにやってきた亡者の衣服を剥ぎ取る老婆のことです。
ひょうたん池の周囲は潅木で覆われていています。
ひょうたん池からの茶臼岳
定番の池に映った茶臼岳
分岐まで戻りますが、そこからは牛ケ首には戻らずに紅葉の林の中を西に下っていきます。
少し下ると沼原と三斗小屋を結ぶ道に行き当たります。
このT字路を三斗小屋方面にとります。
綺麗な紅葉の中の道が続きます。
この辺りでは静かになりましたが、それでも時々人とすれ違います。
木の間から隠居倉が望めました。
下りだった道が沢を橋で渡った所から登りになり、今度は三斗小屋と峰ノ茶屋を結ぶ道に行き当たります。
これを右にとり、峰ノ茶屋へ登って行きます。
相変らず紅葉が綺麗なのですが、西からの陽射しを受けて暖かみを感じる美しさです。
この辺りの紅葉はとりわけ綺麗でした。
この時間になると、この道も時々三斗小屋へ向かう泊り客とすれ違うだけです。
再び木の間から見えた隠居倉
避難小屋の脇を通ってさらに登っていきます。
目指すは左端に見える稜線です。
傾きかけた陽射し受けて紅葉が綺麗です。後は隠居倉。
最後のザレ場の登りになると、今まで歩いてきた紅葉の林を見渡せます。
峰ノ茶屋に着きましたが、この時間になっても風がありません。
峰ノ茶屋は非常に風の強い所で、飛ばされそうなほどの強風を二度経験したことがあります。
今は珍しくも無風状態です。この日は風もなく暖かい一日でした。
峰ノ茶屋から陽射しを受けた隠居倉
こちらはやはり陽射しを受けた朝日岳
そして、朝日岳の岩壁と紅葉
登山口まで戻ってきました。さすがにこの時間になると一番上にある駐車場の車も半分以下になっていました。
山麓駅に着いた頃はまだ茶臼岳の姿が見えていまいたが、しばらくすると雲が下りてきて、その上半身を隠してしまいました。