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御岳山 - 秩父

2006年11月16日 | 山歩 - 秩父
御岳山について書く場合、やはり行者普寛のことを外すわけにはいかないと思います。普寛は大滝村落合の出身で、木曾の御岳山の「王滝口」を開いた人物です。「大滝」と「王滝」が何か関係あるのかどうかはわかりません。落合からの登山口の傍に普寛神社があります。(大滝村は合併して現在は秩父市となっています)

この山は私が山歩きを始めた頃は、山頂からの展望目当てに冬から早春の頃よく出かけていました。しかし、最近はあまり出かけることがありません。その理由は幾つかあります。山頂からの展望が以前のように「ぐるり」と見渡すことができなくなったこと。山頂南東面にあった雑木林が全面的に伐採されて植林地になってしまったこと。そして最大の理由は面白みがなくなったにもかかわらず大勢の中高年が押し寄せることです。かつては休日でも数人の登山者に会う程度でしたが、最近は山頂付近ではのんびり休むこともできません。百名山でもないこの山が何故これほどまでに人気なのか不思議に思っています。

今までも何回か歩いていますが、久しぶりに歩いて新たな発見が幾つかあったというのが嬉しいです。

最初に、かつての展望の写真を紹介しておきます。1975年3月の撮影です。この時の事はある出来事があって記憶に残っているのですが、登山者は私を含めて3人だけでした。



御岳山頂からの展望 - 1975年3月撮影(クリックで拡大します)。

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行程 【 落合~きよめの滝~御岳山~タツミチ~町分~三峰口駅 】



町分への下山道からの熊倉山。

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三峰口駅からのバスを落合で降りて、歩き始めます。



普寛神社の前を通って行きます。

道は沢沿いを行きます。時々、小さい滑滝が現れて目を引きます。



やがて、右手にきよめの滝が見えてきます。水量も高さも、それ程の滝ではありません。

沢を離れて次は植林地を登って行きます。途中、林道を横切りますが、もちろん、この林道は昔はありませんでした。

林道を横切る付近は道が少し荒れていますが、ここからは御岳山の山頂部が望めます。



緑の植林地の上にボコッと紅葉の頭が見えますが、これが山頂部です。パッチワークのように見えます。



雑木林の中の道になると、山頂はすぐです。

今年は紅葉も遅く、山頂でもまだ葉が落ちていませんでした。そのためか、落合からの登山道が上がってくる西側からしか展望が開けません。



やはり、最大の見ものは両神山です。そして、その右奥には浅間山も望めます(この写真には写っていません)。

但し、個人的にはこの角度から見る両神山の姿はあまり好きではありません。私は、東西方向から見る両神山の姿が好きです。

やはり、山頂は徐々に人が増えてきます。落ち着かないので昼食場所を求めて下ります。

山頂南東の雑木林が伐採された直後は殺風景でしたが当然展望は開けていました。しかし、今は木が伸びて全く展望もありません。

そんな中、木々の間から武甲山が見える場所が一箇所だけありました。



正面、武甲山・小持山・大持山。



雑木林のごく狭い一画が伐採されずに残っています。ここが最近の私の昼食場所です。

位置的に中途半端な場所なので他に休む人はいません。それ故、いつも静かに休息できます。今日も風で落ちる葉の「カサカサカサ」という音しか聞こえません。



町分までの道は、変わりばえのしない植林地の中を進みます。

そんな中、時々木々の間から展望が開けたり、道から少し外れたところに展望のいい岩があったりしました。



木々の間から眺める熊倉山。



展望の開ける岩からの眺め(クリックで拡大します)。左奥に見えるのが武甲山・小持山・大持山。その右手前に若御子山・篠戸山・矢岳。右の堂々とした山が熊倉山。蛇行する流れは荒川。荒川の右岸には三峰口駅のホームや電車も見えます。

町分に下り立ち、白川橋で荒川を渡って三峰口駅まで戻りました。
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