- 虚空蔵山から塩田平 -
「太郎山~虚空蔵山 (一)」の続きです。
虚空蔵山の名前の由来は虚空蔵菩薩が祀られている、或いは祀られていたからだと思いますが、それが何処なのかはわかりませんでした。
帰ってからネットで調べた限りでは ・・・ 虚空蔵山の南麓の上塩尻に「虚空山東福寺」というお寺があります。まず、山号が「虚空」です。そして、今の東福寺よりさらに上にあった虚空蔵堂が寺の起源だという情報がありました。今もこの虚空蔵堂があるのか、その場所は何処なのかはわかりません。この上塩尻からは虚空蔵山への登山道もありますし、これが名前の由来なのでしょうか。可能性はあると思いますが、ハッキリとしたことはわかりません。事前にこの事がわかっていたら東福寺に寄ったのですが ・・・。
広い意味で虚空蔵山は三つの峰からなっています。
一番手前の東の峰への登りで岩場が現れ、道が急になりました。
以降、勝負平付近を除いて、急な登り下りが続きます。
時には「もの凄い」といいたくなる程急な箇所もあります。
東の峰 - 亀井城跡
中央の峰 - 積城跡
一連の山城は「村上連珠砦」と呼ばれているようです。
「山城好き」にはたまらない場所だと想像できます。
タチツボスミレ
ミツバツチグリ
三番目の西の峰が虚空蔵山の山頂です。
御殿城跡ということで、堀切の跡なども見られます。
一帯は、明るく雰囲気のいい場所です。
誰もいなかったので、のんびりと休息です。
展望も申し分ありません。(ハッキリしないのだけが残念ですが ・・・)
山頂からの眺め - 塩田平上面 (クリックで拡大)
正面奥に美ヶ原、その左に八ヶ岳・蓼科山、中ほど正面から右に独鈷山、夫神岳、子檀嶺岳
三つの山「独鈷山、夫神岳、子檀嶺岳」に関しては コレ を参照。
山頂からの眺め - 大峯山・太郎山、右手前=東・中央の峰、右奥=烏帽子岳 (クリックで拡大)
さて、虚空蔵山から今度は和合城跡を目指します。
城跡が続きますが、ここと次の場所には同じ説明板が ・・・。
共に「高津屋城跡(鳥小屋城跡)」とあります。
どちらか確定できないということなのでしょうか、それとも単なるミスなのでしょうか。
別の資料では、先が鳥小屋城跡、後が高津屋城跡になっていました。
オオヤマフスマ
陣場鳥越山からの眺め - 坂城方面
道は急になっても、新緑と花、そして時折の展望を楽しみながら歩けます。
ヤマブキの斜面
ガマズミ
手前の白い花は何だったか?
ホタルカズラ
緑の濃くなった中を和合城跡の手前の四辻まで下りてきました。
左は下塩尻、右は鼠宿、和合城跡は直進です。
和合城跡
和合城跡から眼下に千曲川
ここは対岸との間が狭くなっており、ここに城を置くのは理にかなっています。
先の四辻まで戻り、下塩尻に下ります。
オドリコソウ(白色タイプ)
オオヤマフスマ
ササバギンラン
最後の新緑の中を下り、下塩尻の家並みの間を通って、西上田駅に向かいます。
西上田駅からは、しなの鉄道(かつての信越本線)で上田まで戻りました。