- 西焼石岳 -
先に駒ケ岳(秋田)を紹介しましたが、その前日には焼石岳を歩きました。
焼石岳は、かつて駒ケ岳(秋田)から乳頭山まで一緒に歩いたことのある ”ぼんいぢさん” と ”ぼんいぢ会長さん” のお二人と一緒でした
暑かったですが好天にも恵まれ、充分に焼石岳を楽しむことができました。
姥石平の花は残念にも時期を外してしまったようですが、焼石沼から九合目にかけて咲く花たちがそれを十分に補ってくれました。
また、普段は一人で歩くことが多い私ですが、ぼんいぢさんたちと一緒に歩くのは、山の魅力とは別の楽しさがあります。
歩程 【 三合目~九合目~焼石岳~泉水沼~姥石平~九合目~南本内岳~九合目~三合目 】
ぼんいぢさんのブログ「山歩き、大好き」 ==> こちら
ぼんいぢさんの焼石岳の記事 ==> こちら
一緒に駒ケ岳から乳頭山を歩いた時のぼんいぢさんの記事 ==> こちら
一緒に駒ケ岳から乳頭山を歩いた時の私の記事 ==> こちら
東成瀬の三合目登山口で待ち合わせをしました。
我々は前夜、横手の近くに住む大学時代の友人と久しぶりに会った後、市内のビジネスホテルに泊り、早起きをしてやってきました。
駐車場には我々の方が少し早く到着しましたが、直ぐにぼんいぢさんたちがやってきました。
挨拶を交わして、早々に出発です。
綺麗なタニウツギの花を見ながら、ブナの中を進みます。
釈迦ざんげを除いて、焼石沼周辺まで展望はありません。また、途中で胆沢川を何度か渡ります。
そんな中、派手ではありませんが幾つかの花たちが慰めです。
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マイヅルソウ / ズダヤクシュ
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ハクサンチドリ / ノビネチドリ
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オオバミゾホオズキ / オオバキスミレ
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ミヤマスミレ / ミツガシワ
リュウキンカ
焼石沼が近づくと潅木と笹の草原の道になり、陽射しの中を歩くようになります。
冷たい水の流れる水場を過ぎると、ミヤマキンバイ や ミヤマキンポウゲの咲くお花畑になります。
これだけ見事に咲いているとのんびりしていきたいところですが、帰りに再びここを通りますので、焼石沼を含めその時にゆっくり楽しむことにして、先に進みます。
明るく気持ちのいい草原を進み ・・・
流れを二度ほど渡ると、九合目への登りになります。
花の咲く道を登っていき ・・・
振り返ると、焼石沼や周辺の草原、そして三界山が望めます。
辿りついた焼石岳と南本内岳の鞍部が九合目です。
ミヤマキンバイが咲き、登ってきた反対側の湿原には小さな雪田が残っています。
そして、焼石岳・西焼石岳を望むことができます。(クリックで拡大)
九合目から少し登ると焼石神社があります。
ぼんいぢさんが、神社と利水事業や与治兵衛との関係を話してくれました。ぼんいぢさんは、このように山とそれに係わった人々との歴史にも興味を持っていろいろと調べているようです。
ですから、ぼんいぢさんのブログの記事は、山を歩いて楽しかったというだけにとどまらず、時折山の歴史などについて触れている箇所があります。
例えば、ぼんいぢさんの岩木山の記事において、私は初めて「安寿と厨子王」と岩木山の縁しを知りました。それに安寿姫とミチノクコザクラの関係も・・・。
深田久弥の「日本百名山」は、文献資料に基づいて山と人々との歴史を綴った「本」であるというのが私の認識ですが、百名山完登を目指している人達や完登した人達の中で、一体どれほどの人達が山と人々との歴史に関心を持っているのでしょうか。(もちろん、それらの人達は全て山と人々との歴史に関心を持たなければならないというつもりはありません。)
閑話休題、焼石神社から焼石岳山頂までは大きな岩がゴロゴロしている中を進みます。
歩きにくいですが、展望はいいです。
そして、ここからぼんいぢさんが一人でどんどん先に行ってしまいます。山頂に先に着いて、我々が上がって来るのを撮影するためということでした。
会長さんの話では、仕事中に足に重りをつけて鍛えているそうで、重りがないと軽く感じるのではないか、ということでした。
焼石岳への登りから西焼石岳・三界山方面の眺め
中央やや右に見えてる沼は焼石沼ではなく、焼石岳の西側にある沼ですが、地図(五万図)に名前の表記はありません。(焼石沼も小さく薄っすらと写っているのですがこの写真では判別できません)
焼石岳への登りで振り返って見た南本内岳方面
着いた焼石岳の山頂は広く、展望もたいへんいいです。この日は遠望はききませんでしたが ・・・。
山頂から西焼石岳の眺め - 右手奥に焼石沼周辺の草原、三界山も見えています。(クリックで拡大)
山頂から泉水沼・横岳方面の眺め
山頂から東焼石岳方面の眺め
山頂から東側の眺めは、足下に姥石平が雍容と広がり素晴らしいです。
時間的に少し早いので、泉水沼まで下って、そこでのんびりすることにしました。
正面に横岳を見ながら下ります。
山頂から泉水沼への道も展望がよく、花もたくさん咲いています。
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ミヤマシオガマ / ミヤマダイコンソウ
ミヤマキンバイ
右手には西焼石岳が今までとは違う姿を見せてくれます。
この日、西焼石岳はいろいろな姿で私の目を楽しませてくれました。
泉水沼が近づくとチングルマが姿を現し始めました。
泉水沼 - それにしても、予想以上に雪が少なかったです。
チングルマ
泉水沼からの焼石岳
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泉水沼の周辺ではヒナザクラが咲いていました。
泉水沼の傍らで昼食です。
【 焼石岳 (2)へ続く 】