- 赤崩山 ・ 鏡ケ沼 -
久しぶりに那須の中ノ大倉尾根を歩きました。
かつてここにはよくシロヤシオを見にきました。
少し遅いかなと思ったのですが、まだ大丈夫だろうと出かけました。
静かでシロヤシオ独り占めだった当時のつもりで出かけたのですが、それは大きな間違いでした。
記録を調べたところ、最後に中ノ大倉尾根を歩いたのは1985年で、25年近くがたっていますが、今はこんな状態なのかと大変驚きました。
歩程 【 山麓駅~峰ノ茶屋~朝日岳~清水平~三本槍岳~中ノ大倉尾根~北温泉 】
茶臼岳のロープウェイの山麓駅から歩き始めます。
出発が小学生(5年生)の集団登山と一緒になってしまい、子供たちとゴチャゴチャになりながら登って行きます。
元気にスイスイ登っていく子もいれば、登り始めたばかりなのに足取りの重い子もいます。
左手に茶臼岳を見ながら登っていきます。
子供達の目的地は茶臼岳だそうですが、早くも休憩です。
一気に子供達を抜いて、峰ノ茶屋を目指します。
峰ノ茶屋の下付近からの剣ケ峰と朝日岳
峰ノ茶屋に着きましたが、今日は風が気持ちいいです。
峰ノ茶屋から茶臼岳
峰ノ茶屋からは朝日岳に向かいます。
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朝日岳への道はゴツゴツした岩の道です。
左手には白い(会津)駒ケ岳付近の尾根が望めます。(写真では判らない?)
岩の間に咲いていたのは ・・・ ウメハタザオだと思います。
朝日岳の山頂は、縦走路から少し外れているので、分岐から往復する形になります。
朝日岳山頂から茶臼岳
朝日岳山頂から隠居倉と大倉山方面 - 写真では判り難いですが、左奥に(会津)駒ケ岳
朝日岳山頂から分岐まで戻り、三本槍岳に向かいます。
振り返って眺めた朝日岳
朝日岳を過ぎると、ゴツゴツした岩の世界から潅木・草原の世界に変わります。
大倉山方面の眺め
アズマシャクナゲも姿を現しました。後は朝日岳です。
振り返ると対照的な姿をした朝日岳と茶臼岳が望めます。
清水平への下り口付近からの三本槍岳(左側) - 中央奥は赤崩山
清水平 - 今は殺風景な感じです。
三本槍岳を目指して、潅木・笹の中の道を進みます。
所々にアズマシャクナゲが咲き ・・・
そして、ミネザクラが咲き ・・・
ムラサキヤシオツツジも咲き始めています。
ムラサキヤシオツツジのオシベは10本で、上の5本は短く、下の5本は長いです。
着いた三本槍岳の山頂は大勢の人で賑わっています。
三本槍岳山頂から赤崩山方面の眺め
三本槍岳山頂から大倉山方面の眺め
三本槍岳山頂から茶臼岳方面の眺め
大勢の人で落ち着かないので、少し先に進みます。
こちら側でもシャクナゲや ・・・
ミネザクラが咲いています。
大峠分岐から少し下って、鏡ケ沼を足下に望める場所にやってきました。
その場所からの三本槍岳(右側奥)
この写真の左側のピーク状の場所からも鏡ケ沼が望めます。そこから撮ったのが最初の写真です。
ここからは少し角度が変わりますが、鏡ケ沼がよく見えます。
鏡ケ沼
一人で気持ちのいい時間を過ごします。
展望もいいですし、ミツバオウレンの姿もあります。
大倉山~赤崩山にかけての眺め(クリックで拡大)
男鹿山塊/大倉山にかけての眺め(クリックで拡大)
のんびりした後、三本槍岳まで登り返します。
そのまま三本槍岳を越えて、北温泉への道に入ります。
ここからが久しぶりに歩くコースです。
まず、驚いたのが人の多さです。かつて歩いたのはいつも週末でしたがほとんど人に会いませんでした。今日は平日ですが、先を行くグループを追い抜いても、直ぐにまた別のグループが現れるという状態が続きました。
また、途中のある区間、砂利を敷いて、それに金網を被せるという補修が施されていました。何故このような整備をしたのか、理解に苦しみます。歩き難いし、山を歩いている気分を甚だ損ないます。
そのような状態でも展望に変わりはありません。
朝日岳と1900m峰
さらに下ると茶臼岳も見えるようになります。
ダケカンバが姿を現し ・・・
新緑の緑の中の道となります。
シロヤシオも姿を現し始めました。
しかし、突然大勢の人達の姿が現れビックリしました。しかも、皆軽装です。
シロヤシオの時期にはスキー場のロープウェイが運行され、容易に上まで上がって来れるようです。その人達が遊歩道に溢れているわけです。また、ロープウェイを利用して三本槍岳を往復する人もいるようです。
シロヤシオ云々以前の状態です。まさか、こんな事になっているとは ・・・。
遊歩道から分かれて北温泉への道に入ると急に静かになりました。
ようやく落ち着いてシロヤシオを眺める気になります。
花弁には緑色の斑点があり、お洒落です。
さすがに北温泉への道はまだ静かなのだと思って下って行きましたが、温泉の手前で数グループを追い抜くことになりました。
北温泉の佇まいは昔と変わっていませんでした。ここは友人数人と泊まったこともあり、今日は入浴しません。
宿から駐車場まで上がると、そこはほぼ満車状態でした。さらに、駐車場に入らない大型バスが道の片側を占めて止まっていました。3台も ・・・。あな恐ろしや。