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武甲山 - 秩父

2006年09月21日 | 山歩 - 秩父
何かのきっかけで山歩きを始め、初めて他人に頼らずに登った山というのが誰にでもあるのではないでしょうか。私にとっては、秩父の武甲山が初めて一人で登った山です。当時の武甲山は石灰岩の採掘が今ほどではなかったですから、一部の山肌以外は昔からの姿を留めていたと思います。山頂からの写真はあるのですが、この時期の下から武甲山の姿を写した写真を持っていません。今では遅いですが一枚でも撮影しておけばよかったと悔やんでいます。

武甲山の現在の高さは1295mですが、昔は1336mありました。石灰岩の採掘の為に山体の一部と共に山頂部も削られてしまいました。私が最初に登った裏参道と呼ばれた道も、今は通行禁止というか道そのものが一部削られて消えてしまっています。現在は武甲山に直接登る一般道としては、表参道といわれる生川からの道と秩父鉄道の浦山口駅からの道の二つがあります。

私は武甲山には何回か登っていますが、実はまだ表参道を歩いたことがありません。今は浦山口駅からの道を往復しています。表参道を使ったことがない理由はそのアプローチにあります。石灰岩の採掘現場の下、ダンプカーが行き来する自動車道を2時間近く歩いて行かねばならないからです。

もっとも、最初に登ってから数年は武甲山に出かけていましたが、採掘の影響もあって長い間(27年間も)出かけていませんでした。再び出かけるようになったのは数年前からです。昔の面影が残っているのはごく一部だけです。私が登らない間に武甲山は別の山になってしまったという感じです。

このところ大雨の影響や色々用事があって山へ出かけることができませんでしたので、足も大分鈍ってしまっています。時期としてはまだ暑く最適ではありませんが、秩父へ行く他の用事もできたので、ついでに一度表参道を歩いて見ることにしました。

行程 【 生川~表参道~武甲山~長者屋敷尾根~橋立堂~浦山口駅 】



橋立川の流れ。

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さすがに、ダンプの通る自動車道は歩く気がしませんから、秩父鉄道の秩父駅からタクシーを奮発です。



表参道登山口。ここが一丁目で、山頂にある御岳神社が五十ニ丁目です。特に駐車場はありませんが、何台かの車が道端に駐車していました。



表参道。道は予想以上に歩きやすく、そして気持ちのいい杉林の中を進んでいきます。ちょっと武甲山を見直しました。

そろそろ山頂という所で道が分れます。右が”一般道”、左が”階段道”とあります。即物的な名前だなと思いながら階段道を選びました。昔の人なら”女坂”、”男坂”と名付けるのではないでしょうか。

階段道は、真っ直ぐ階段で登る名前通りの情緒のない道でした。階段が終われば山頂はすぐです。



五十ニ丁目の御岳神社。神社の裏手に山頂があります。



山頂からの秩父市街の眺め。



山頂からの眺め。西上州の山々の上に浅間山が姿を見せています。

下山は浦山口駅に向かいます。



長者屋敷尾根からの両神山。



長者屋敷尾根のシロヨメナの群落。

長者屋敷尾根からの九十九折の道を下り切ると、橋立川沿いの道になります。



橋立川沿いの道。

道は直ぐに林道となり、その平凡な林道を進んで行くと、やがて白い岩壁が見えてきます。



岩壁の下に、秩父28番札所橋立堂があります。

ここで時間調整して、浦山口駅に向かいます。切符を買って、ホームに出るとすぐに電車がやってきました。
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