田園都市の風景から

筑後地方を中心とした情報や、昭和時代の生活の記憶、その時々に思うことなどを綴っていきます。

廃線になった国鉄佐賀線の昇開橋を見る

2016年03月14日 | 日々の出来事

  筑後川の河口近く、大川市と佐賀県諸富町に架かる昇開橋を見学してきました。

 この橋は現存する最古の昇降式可動橋で、昭和10年、国鉄佐賀線の開通とともに建設されました。佐賀線は佐賀駅と福岡県瀬高駅を結ぶ鉄道でしたが、昭和62年に廃線となりました。昇開橋は鉄道橋としての役割は終えましたが、今でも遊歩道として稼働しています。廃線鉄道ファンには必見の場所となっています。

 別の日に佐賀県側から撮った写真です。船が通れるように可動桁が上がっています。これが普通の状態で、列車が通過する時だけ桁が下りてきました。

 

 列車が走っていた当時の様子です。

(この写真は筑後川昇開橋観光財団のホームページからの引用です)

 

  大川市側の筑後若津駅跡に来ました。いまは公園になっています。

 

 可動桁が上がっている時の路面です。人が通れないように、可動桁部分の両側は門扉が閉じられています。 

 

 可動桁は1時間に1回下りてきて、30分間、人の通行が可能になります。桁が下り始めました。両側の鉄塔は高さが30メートルで、桁は23メートル部分から下りてきます。

 

  人の高さまで下りてきました。 

  

  可動桁の路面が見えてきました。もう少しです。 

 桁が下りて人が通れるようになりました。昇降にかかる時間は約5分です。 

 可動桁の中央から上流を望みます。一旦、別れた筑後川がまた合流したところに昇開橋はあります。正面は大中島という島です。

 私は高いところが苦手なので、写真を撮ろうと欄干に近づくと緊張します。何だか船酔いのような気分になって、橋から戻ってきて大地に足をついたらほっとしました。

 大川市側に操作所があり、職員が二人詰めています。お話を伺うと結構、橋を見に来る人が多いそうです。ただ寒い日と風の強い日は駄目だと言っていました。この日も私が帰ろうとした時にご婦人方の団体が来ました。

 可動桁が下りた状態です。鉄道が後に出来たので、船の方が優先されて昇降式の構造になったそうです。橋の全長は507メートルあります。

 筑後川昇開橋は国の重要文化財で、また日本機械学会から機械遺産に認定されています。

 

コメント (2)    この記事についてブログを書く
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2 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
こんな橋が まだ (takezii)
2016-03-14 20:35:09
残っているんですね。
初めて 知りました。
写真とレポート、有難うございます。
歴史を感じます。
九州様の写真も いずれ 貴重な写真になるかも知れません。
返信する
おはようございます (九州より)
2016-03-15 07:12:35
本来なら、鉄道が廃線になって用済みになった橋なのですが。
歴史を遺産として記憶することは、大切だと思います、
返信する

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