60~90年代名作漫画(昭和漫画主体・ごくタマに新しい漫画)の紹介と感想。懐古・郷愁。自史。映画・小説・ポピュラー音楽。
Kenの漫画読み日記。
●漫画・・ 「ウルトラマン」..(1)
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楳図かずおの「ウルトラマン」。昭和の恐怖漫画の第一人者、楳図かずお先生は、1960年代中期、貸本からメジャー雑誌に移行して来た初め、講談社のメジャー児童漫画誌「週刊少年マガジン」誌上に、TV特撮のコミカライズとして、楳図版「ウルトラマン」を描いていた。作品は66年7月から67年3月まで、TV放送のドラマのお話に沿って数話連載されたが、TVドラマのストーリーとは大筋は同じ内容だが、連載漫画の方は脚色されていてTVとは若干違っていた。毎回CMも入って30分放送の一話完結のお話よりも、連載漫画の一話の方がエピソードにふくらみがあり内容的にちょっと濃くなっていた。マガジン連載のコミカライズ楳図版「ウルトラマン」はお話一話が、週刊誌でだいたい9週とか10週続いて完結してたんだよね。
同時期に同じ講談社の月刊誌「ぼくら」に連載されていた一峰大二版「ウルトラマン」も大好きだったけど、僕はマガジン連載の楳図版「ウルトラマン」には、当時、ホラー味を強く感じていて印象深く、ヒーローものなのに“怖さ”感覚があり、何かぞくぞくした雰囲気を楽しめて好きだったように憶えている。何て言うんだろう、単なる勧善懲悪・正義の超人ヒーローもの、とはまた一味違う“スリラー・サスペンス”感、なのかな。これも僕が貸本時代や雑誌移行後すぐの、楳図ホラーを知っていたからかもしれない。正義のヒーローものを描いても楳図かずおの漫画には、やはり“恐怖”味が、けっこう色濃く残ったのだ。
楳図かずお版「ウルトラマン」は講談社漫画文庫で全2巻、この度刊行されまして、第1巻の方は、今年5月中旬に出て、第2巻は6月中旬発刊です。第1巻には、「バルタン星人の巻」が収録されていて巻頭から掲載されています。大人になって再読するとそうでもないのですが、子供の当時は、この楳図版「ウルトラマン」の「バルタン星人の巻」がけっこう恐くてね。ぞくぞく怖かったですよ。地球侵略にやって来た昆虫人間の化け物宇宙人、バルタン星人が不気味でグロくて気持ち悪く、怖かった。人間に乗り移っちゃうし。分身の術も壁抜けの術も使って、人間を凍らせちゃうし。他の爬虫類型の怪獣とは違った怖さがありました。当時は。
※今回のタイトル「ウルトラマン」..(1)は続きます。この続きは、「Kenの漫画読み日記。」のタイトル「ウルトラマン」..(2)へと続いてしまいます。「またか」とお思いでしょうが、そうです。“また”です。またずれ。では、次回へと続く。
◆(2011-05/30)漫画・・ 「ウルトラマン」..(1)
◆(2011-06/06)漫画・・ 「ウルトラマン」..(2)
◆(2011-07/16)漫画・・ 「ウルトラマン」..(3)
◆(2011-08/30)漫画・・ 「ウルトラマン」..(4)