ノー天気画家の本音生活 

これが私の生き方などとヤセ我慢するよりも、今日の風に流されましょう!

散歩の極意は、道草にあり

2012-07-20 11:01:18 | 犬たち

私は散歩が大好きです。
散歩には健康維持のための効果があるだけでなく、自分の住んでいる地域など身近な世間への見聞でもあり、特に私は絵のモチーフ探しとして、たえず小型カメラをポケットに入れ、チャンスを狙う散歩となります。

 物心ついたときから街や野を散歩するのが大好きな私でしたが、20数年前からゴールデンリトリーバーの「スキッパー」とその後の「モモタロウ」が家族の一員となったことから、愛犬との散歩が日課となり、それらを通して三度の食事のように私のDNAの中に散歩が深く刷り込まれてしまいました。
そのモモタロウも階段の上り下りが不可能なほどの高齢になり、それはとりもなおさずモモタロウとの散歩が出来なくなったわけですが、それにもめげず孤独の散歩を毎日続けています。
しかしモノは考えようで、孤独の散歩だからこそより自由になり、これまで味わえなかった新しい散歩の楽しみを発見したような気がする今日この頃です。 

散歩といっても山歩き・海歩き・街歩きなどいろいろな散歩コースがあり、車や交通機関も使っての一日がかりの遠足のような散歩まであり、季節や気分に応じて今日はどのコースを回るかと考えるのも楽しみのひとつです。
そんな中で猛暑のこの季節は散歩に不向きのようですが、この季節だからこそのとっておきの散歩があるのです。 

わが家のすぐ近くが鎌倉で、鎌倉は三方を山に囲まれ一方を相模湾に面した地形ですが、家を出て北に向かって歩を進め、トンネルをぬけると鎌倉の海岸に出ます。
その海岸線の一番奥までの折り返しの散歩が夏ならではのとっておきの散歩コースです。
家から海岸までが600m、鎌倉の海岸の端から端までが1400m、往復ですから合計4kmのほどよい距離の散歩となりますが、そのコースの特徴は海岸線では裸足になってくるぶしまで海水に浸りながら、波打ち際を歩くことにあります。
どんなに暑い日でも足元が冷たければ不思議と体は暑くなく、その上寄せては返す砂地の触感がたまらなく、まさに極上の散歩気分となります。
古都・鎌倉の海を歩くのですから、気分が悪いはずがなく、おまけにいろいろな出会いがまた楽しいのです。
上の波打ち際の3人の女性の絵も鎌倉の海岸を散歩しているときに出合った風景で、さっそく写真に収めてそれを素に描いたものです。
そのようにこの散歩コースから10枚以上の絵を描くことが出来ました。 

中高年者の散歩の極意は、道草にあり。
好奇心と行動力で、ひとつの散歩でひとつの発見をしよう。 

発見といっても、なかなか咲かなかった花が咲いたとか、出合ったワンちゃんの名前が面白いとか、派手だと思っていたシャツを似合うと言われたとか・・・ほんの小さな発見でいいのです。
発見のための道草には、知らない人でも挨拶し、話しかける積極性がとても大切です。
体力に余裕があれば、足を踏み入れたことのない未知の世界に、足を踏み入れる心意気を持ちましょう。
必ず予想だにしないA級の発見があるはずです。

歳を重ねれば知らず知らずのうちに感動のセンサーが退化します。
しかし感動は生きることを謳歌することそのものですから、身近な散歩から始めて錆びついてしまった感動のセンサーを磨き上げませんか。

 

 


最新の画像もっと見る

コメントを投稿