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依頼者は別れた奥様でした。

PM7:00自殺者の部屋に入り、見積をしようと電気をつけました。

何か頭に当たるので、思わず手で掴みました。

なんだったと思います?

”ロープ”です。

そう首を吊った後に残されたものだったのです。

私たちは、初めてでは無いのでびっくりする事も無かったのですが、あまりいい気はしませんね。

私たちが伺うお部屋の殆どは、ロープの下にご遺体が落ちてしまっていて床や畳が大変汚れています、その場所をまたぐ様に奥の部屋に入りました。

部屋の中にはビデオテープが山積みです、おそらく2000本はあるでしょう!パソコンはセットで4台、写真週刊誌も何百も有りそうでした。

ビデオの殆どはAVのテープでその他のものは殆ど有りませんでした。
壁には何でなのか分らないのですが?
恐らくご本人のものと思われる逸物の画像があちらこちらに張ってあるのです。

しばらくして元奥様と娘さんが入って来ましたので

「余り見られないほうが宜しいかと思いますが・・・。」と私は言いましたが・・・

「大丈夫、大丈夫心配しないで分ってますから!」と、お2人とも平然とした様子で入って来ました。

娘様が

「恥ずかしいね、でもやっぱり変ってなかったみたいだね、仕方ないね」

とお母さんに話されました。

「そうねでも可哀想だから、何とかしてあげようね」

とお母さんも仰います。

「こんなお部屋の片付でごめんなさいね、お願いしても大丈夫ですか?」

と気を使ってくださいました。



・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・



死臭も酷かったので当日中に、1番酷かった所のみ処置し翌日に完全に撤去することになりました。


離婚の原因は、上記の通りですがその趣味を除けばいい父親だったようです。


こんな事になっても動揺せず、怒ることも無く、可哀想だからちゃんとしてあげようねと言える母娘さんたちに拍手を送ってあげたい気持ちになりました。






コメント ( 4 ) | Trackback ( 0 )



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コメント
 
 
 
私も拍手を贈りたい (相談員)
2006-01-26 18:57:55
そうですね。本当にご立派な母子さんです。

私は・・配偶者の死を受け入れるのに4年

かかりました。
 
 
 
Unknown (glu*)
2006-01-26 19:33:15
TBありがとうございました。

大変なご職業ですが

裏側を見てしまいたくない気持ちもあります。



全く毛色の違う

異色のサイトの場合、TBの前にお声かけて頂けたら助かります。
 
 
 
いつもお世話になっています? (葬儀屋)
2006-01-26 21:14:38
たまたまブログ見つけました。



よかったらうちにも見てください。
 
 
 
Unknown (レイチェル)
2006-02-04 22:39:25
お疲れ様です。

精神的にも、体力的にもとても大変なお仕事だと思いますが、必要不可欠なお仕事です。

頑張って下さい!応援しています!

             ~福岡より~
 
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