今日は夏至。
自宅周りのくちなしの木の花はまだだが、道を歩いていると時折、くちなしの、どこか懐かしい香りが感じられたりする今日この頃。
五木寛之の小説「白夜のオルフェ」にもあったが北欧ではこの日にお祝いをするらしい。
メンデルスゾーンのこの作品のタイトルが、いわゆる真夏のことなのか、それとも今日の夏至を指すのか諸説あるらしいが、それは置いといて。
気分にあわせて今日はジョン・ネルソン指揮による《真夏の夜の夢》を聴いた。クレンペラー、マーク、あとはプレヴィン/ウィーン・フィル盤ぐらいあれば十分かなと思っていたが、ウィリアム・シェイクスピアの戯曲のセリフも一部含まれているこのネルソン盤もなかなかのものだ。少なめの編成できびきびとしたテンポによる自然な音楽作りが好ましい。有名な《結婚行進曲》の中間部のわくわくするようなスピード感。
F・メンデルスゾーン
《真夏の夜の夢》序曲 op.21
《劇付随音楽「真夏の夜の夢」》 op.61
《ルイ・ブラス》序曲 op.95
指揮:ジョン・ネルソン
パリ室内管弦楽団
ソプラノ:レベッカ・エヴァンス
メゾ・ソプラノ:ジョイス・ディドナート
オックスフォード&ケンブリッジ・シェイクスピア・カンパニー
パリ青少年合唱団
(Virgin CLASSICS 5 099962 863124)
そういえば、コンサートホール(というレコード頒布の会社)からシューリヒトが指揮したこの曲のレコードを買ったことがあった。
武骨ともいえるボール紙のジャケットに収められたそのレコードは、モノラルの古めかしい録音であったが、とても香り高い演奏であった----というのは今思い返してみたもので、そこには多分にノスタルジックな気分が含まれるからかもしれない。
ボルケーノ(火山)というニックネームをもらった岩城さんがウィーン国立歌劇場のオーケストラを指揮した《ハンガリー狂詩曲》、モントゥーの《幻想交響曲》、ブーレーズの《春の祭典》なんていうレコードもコンサートホールから買ったなぁ....
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